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令和8年度教育行政執行方針

ページID:0020627 更新日:2026年3月3日更新 印刷ページ表示

教育行政執行方針

はじめに

1 幼保小等連携
2 義務教育
3 高等学校・高等教育
4 生涯学習
5 社会教育
6 家庭教育
7 芸術文化
8 文化財
9 スポーツ
10 国際化対応

おわりに

はじめに

 令和8年第1回定例会の開催にあたり、教育行政の基本的な考え方と施策の大要について申し上げます。

 現在、私たちは人口減少と少子化の加速に加え、デジタル技術の革新的な進化やグローバル化の深化など、かつてないスピードで変容する社会の中にあります。また、人々の価値観やライフスタイルも多様化しており、一人ひとりの生き方もかつてないほど多岐にわたっています。このような予測困難な時代であるからこそ、教育が果たすべき役割は子どもたち、そして市民一人ひとりの未来を切り拓く礎として、その重要性が増しています。

 持続可能な社会を築き、誰もが幸せを実感できる網走を実現するためには、自ら問いを立て、多様な他者と協働しながら、最適解を見出していくことが不可欠です。一人ひとりが自己肯定感を持ち、自分らしい生きがいを見つけられるよう、日本社会に根ざしたウェルビーイングの向上を目指す教育こそが、今、私たちが最も注力すべき柱であると考えます。

 学校教育では、児童生徒にとって、より質の高い教育環境を保障し、「知識及び 技能」「思考力、判断力、表現力」「学びに向かう力、人間性等」を資質・能力の「三つの柱」として、これらをバランスよく育成するため、学校力の向上と地域社会との連携強化を図りながら、これからの社会で主体的に生きていく力を養うことを目標に、総合的に各種事業を推進してまいります。

 社会教育においては、社会の変化が加速する時代に柔軟に対応し、市民が主体的に生涯学習に取り組める環境を整備するとともに、学習意欲の向上や芸術文化・スポーツなどを通じて、市民一人ひとりがウェルビーイングの実現が図られるよう取り組みを一層推進してまいります。

 教育委員会といたしましては、社会がどのように変化しようとも、子どもたちがふるさと網走への誇りと愛着を持ち、社会との関わりの中で生きている自分を認識し、自然や人々とのふれあいを大切にしながら生涯にわたって「明日をひらくひと」を目指すとともに、市民誰もが生涯にわたって学び続け、その学びの成果が生かされる生涯学習社会の実現を目指し、教育行政のさらなる充実・発展に尽力してまいります。

 また、さまざまな教育課題に対応するため、『網走市教育大綱』を基軸として関連する計画に基づき、学校と家庭、地域、幼児教育や高校・大学など関係機関との連携を一層強化して、各種施策を推進してまいります。

1 幼保小等連携

第一に、幼児教育と小学校教育の連携についてです。

 学校教育では、幼児期の教育を通して育まれた資質・能力を踏まえて教育活動を実施し、子どもが主体的に学びに向かうためには、幼児教育と学校教育の連携が不可欠です。

 このため、いわゆる「小1プロブレム」の解消を図り、子どもが円滑に小学校生活を始められるよう、幼児と小学校児童との交流を充実させるとともに、教職員間で教育内容や指導方法、スタートカリキュラムについての情報交流や相互理解を深めるため、幼稚園や保育園、認定こども園と小学校との連携を進めてまいります。

2 義務教育

第二に、義務教育についてです。

 これからの社会がどんなに変化しても、子どもたちが自ら問いを立て、多様な他者と協働しながら、「自らの人生を舵取りする力」や、それぞれに思い描く幸せを実現していく「生きる力」を育むため、「知識及び技能の習得」「思考力、判断力、表現力等の育成」「学びに向かう力、人間性等の涵養」という、資質・能力の「三つの柱」の育成が実現されるよう、『網走市学校教育推進プラン』を基本としながら、一人ひとりの可能性を引き出すための指導の充実を図ってまいります。

 また、義務教育9年間で身に付けるべき資質・能力を明確化し、系統性や目的を小中連携を通じて共有するとともに、社会的・職業的自立に向け、学ぶことと自己の将来とのつながりを見通しながら、キャリアを形成することができる教育を実践します。

 さらに、多様な人々と協働しながら、新たな価値を創造していくための力を身につけた子どもを育むため、引き続き高等学校や大学、関係機関との連携により、将来を見通した学習への興味・関心や学ぶ意欲の向上を図ります。

 次に、「確かな学力」の育成ですが、学習内容の確実な定着には各学校の教職員が一体となり、学校の重点教育目標を踏まえたカリキュラム・マネジメントを実現し、生活習慣や学習習慣の指導も含め、学校の成果や課題を組織的に検証・改善するサイクルを確立するとともに、教育委員会、家庭、地域で共有し、社会に開かれた教育課程による多角的な指導をさらに充実させていく必要があります。

 加えて、GIGAスクール構想第2期において国が推奨する「ゼロトラスト」に基づく適切な情報管理体制の強化のもと、デジタルドリル教材や指導者用デジタル教科書などのソフトウェア、クラウド環境を「探究的な学びを支え、深めるための基盤」として日常的に活用し、情報活用能力を育成するとともに、児童生徒一人ひとりの特性や理解度・進度に合わせて課題に取り組む「令和の日本型学校教育」の実現を目指してまいります。

 また、子どもたちが最先端のICT企業等を訪問し、技術や企業文化に直接触れる「未来の創り手育成事業」を新たに実施するなどグローバル社会で活躍できる人材の育成に努めてまいります。

 さらに、同一中学校区内の小学校と中学校が課題を共有し、連続的な学びを構築するために小中連携を核としながら、主体的・対話的で深い学びの実現を目指します。具体的には、「個別最適な学び」と「協働的な学び」を一体的に充実させ、子ども自身が学習の進め方を決定し、粘り強く試行錯誤する「学習の自己調整」を促す「子どもが主語となる授業」への転換を図り、将来を担う子どもたちに新しい時代に必要な資質・能力を育むための学級や授業、学校を実現する「網走市総合学校力向上実践事業」を推進します。

 そのために、教職員で組織している「総合学校力向上推進委員会(通称:網走市Well-being推進委員会)」において、学校間の情報共有、指導方法の工夫改善、小中連携の強化、共同学校事務室の運営などの取り組みを進め、教員の専門的知識や指導技術の向上ならびに効率的な学校運営の推進を図ります。

 引き続き、今日的課題への対応やキャリアステージに応じた教職員の育成のために、すべての小中学校での公開研究会の開催や、学びExpo、特別支援教育研修会、情報セキュリティ研修、ICT活用研修会や新任教職員研修会を実施するとともに、ICTを活用した校務の効率化を進め、ウェルビーイングの一層の向上を目指します。

 次に、一人ひとりの可能性を引き出すための指導の充実では、全国学力・学習状況調査の結果を踏まえ、発達支持的生徒指導を基盤に他者との対話を通じて自分の考えを深め、「筋道を立てて説明する力」や「記述する力」を育むとともに、学習した知識を実生活や体験と結びつけ、概念を深く理解する「生きた知識」の習得を目指した授業改善を進めてまいります。そのために、教育研究者を招き、一人ひとりの学びを最適化しデザインする能力など、教員の指導力向上を図る研修を実施するとともに、学習支援員の配置による算数・数学科での習熟度別指導や少人数指導、外国語指導助手(ALT)の配置による英語教育の充実に取り組んでまいります。

 土曜日や長期休業中、放課後での学習機会の創出・支援では、東京農業大学や市内高等学校と連携し、学生ボランティアや学校支援ボランティアを活用した取り組みを推進してまいります。

 学習習慣の定着においては、子どもたちが自らの学習状況を把握し、必要な課題を選択・決定する「自己調整学習」を目指して、「与えられる宿題」から「自ら創る家庭学習」への転換を図ります。また、生活リズムチェックシートの積極的な活用により基本的な生活習慣の確立を図り、基礎学力の定着と、生涯にわたって学び続ける基盤を育成します。

 「豊かな人間性」を育む教育では、学習や生活におけるプロセスや小さな変化を認め合うことで自己肯定感を高め、思いやりの心を育むよう、道徳教育の充実を図ってまいります。

 また、地域学校協働活動事業や電子図書館を利用した読書活動の推進、社会教育機関・施設を活用した自然体験や職業体験、ボランティア活動など、地域の教育資源を活かした教育活動を通して、自立心や自律性、思いやりの心を培い、子どもたちの豊かな人間性や社会性を育む教育を推進してまいります。

 「健やかな体」の育成では、子どもたちが、食事、睡眠、運動の大切さを理解し、自ら健康的な生活習慣を身につけるよう支援してまいります。また、体育活動を通して運動習慣の定着を図り、心身ともに健康で元気に生活できる健やかな体を持った子どもの育成を目指してまいります。

 楽しく、達成感が味わえる体育授業をはじめ、全小中学校が行う「1校1実践」の取り組み、「タグラグビー」の推進、各種スポーツ大会への参加促進、地域特性を生かしたスキー・スケートなどの冬季スポーツの推進に努めるほか、ICT機器を効果的に活用した授業改善や、日本体育大学との連携のもと、大学指導者による教員研修を通して、体力向上を図る取り組みを推進してまいります。

 次に、生徒指導では、学校における情報モラルに関する指導に努め、SNSの利用上のトラブルや、いじめ、不登校などさまざまな課題に対し、未然防止、早期発見、早期対応を強化してまいります。また、児童生徒や保護者に寄り添った対応のため、専任のスクールカウンセラーを含む複数名を配置します。さらに、解決困難な課題に対して各分野の専門家が組織的に対応できるよう、専任のスクールソーシャルワーカーを配置し、犯罪行為として取り扱われるべき事案については、ためらうことなく警察へ相談・通報するなど、関係機関と連携を図りながら相談体制のさらなる充実を図ってまいります。

 特に、いじめ問題は事実関係の早期把握に基づく適切な対応による解決が重要となることから、網走市いじめ防止基本方針や、学校いじめ防止基本方針に基づき、「網走市いじめ問題等対策連絡協議会」を開催するなど、学校と家庭・地域における情報の共有や指導体制の充実を図ります。また、重大事態が疑われる場合については、「網走市いじめ対策支援チーム」による学校支援を行うとともに、必要に応じて「網走市いじめ問題専門委員会」を開催し、学校・家庭・地域が連携した迅速な初動対応や、被害児童生徒とその保護者に寄り添った支援の徹底を進めてまいります。

 いじめ防止に向けては、「見逃しゼロ」を基本として、未然防止、早期発見・対応の強化を図ります。具体策として、学校、家庭、地域における情報共有と指導体制の充実を図るとともに、児童生徒が相談しやすいアプリの活用を進めます。また、包括的性教育を実施し、性に関する正しい知識の習得、互いを尊重し思いやる心、自己肯定感、コミュニケーションスキルの向上を図ることで、責任ある選択に必要な知識と「いじめは絶対に許されない」という意識の醸成を徹底してまいります。

 さらに、各学校の児童会や生徒会などが行う「いじめ防止」に関する活動の交流や、子どもたち自身がより良い人間関係づくりや充実した学校生活を送るための取り組みについて考え合う機会として開催する「網走市子ども会議」など、児童生徒の主体的な活動を継続してまいります。

 不登校の対応では、国の「Cocoloプラン」を踏まえ、学校復帰のみをゴールとするのではなく、将来の社会的自立に向けた支援を基本とします。相談体制においては、「家庭児童・教育相談室」の活用促進に加え、専任のスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーと連携し、「チーム学校」として組織的に、児童生徒や保護者の悩みや不安の解消に努めます。また、多様な学びの場を確保するため、「教育支援センター(クリオネ学級)」における不登校児童生徒への学習支援の取り組みを進めるとともに、ICT等を活用した遠隔学習やフリースクール等の関係団体との連携によって、児童一人ひとりの状況に応じたきめ細やかな環境整備と充実を図ってまいります。

 特別支援教育では、特別な支援を必要とする子どもへの対応を充実させるため、一人ひとりの教育的ニーズに応じた適切な指導や支援が重要です。通常学級や特別支援学級・通級指導教室に必要な支援体制を整備するほか、教職員間の情報共有、教職員や支援員を対象にした研修会の開催、発達障がい児童生徒の相談支援などを行い特別支援教育の充実に努めるとともに、個に応じた学習環境の整備に努めてまいります。

 経済的理由によって就学が困難な児童生徒に対しては、義務教育を円滑に受けることができるよう、必要な援助を行います。

 登下校時の児童生徒の安全確保では、交通安全や防犯、防災の観点から通学路危険箇所の安全確保に向けた取り組みを進めるとともに、各地域での見守り活動を側面的に支援し、スクールガードリーダーを継続して配置するほか、パトロール活動用の資材の整備、関係行政機関などで組織する「子どもの安全確保連絡会議」との連携などにより、子どもたちを不審者などから守る取り組みを継続して行ってまいります。

 学校図書館では、引き続き図書館のより良い環境をつくるため、学校司書の増員配置を行います。また、計画的な図書の鮮度向上、電子図書館に加わる学習ツールの有効活用などにより、本に親しむ習慣を子どもたちに根付かせるための方策を推進するなど、読書環境の一層の向上に努めてまいります。

 学校施設等のあり方については、令和6年3月に策定した「学校施設等改修計画」を踏まえ、子どもの学習・生活の場として安全で安心な教育環境を目指し、また今後の児童生徒数の減少や学校施設の老朽化などを見据え、子どもたちにとってより質の高い教育環境を保障しつつ、持続可能な学校運営と地域に根ざした学校のあり方を実現するため、「網走市立小中学校適正規模・適正配置に関する基本的考え方」に基づいた小中一貫教育や義務教育学校の配置、通学区域の見直し、学校施設の再編に向けた検討組織を設置し、将来的な学校のあり方についての具体的な協議を進めてまいります。

 次に、学校給食では、計画的な食器の更新と給食用備品の整備や設備の改善を進めるとともに、子どもたちに安全・安心でおいしい学校給食を継続して安定的に提供していくための運営体制の維持に努めます。また、給食食材の産地公表を引き続き実施するとともに地産地消の取り組みのほか、子どもたちが食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身につけることができるよう、食育を推進してまいります。さらに、保護者の経済的な負担軽減、子育て支援の一環として、給食費の無償化を引き続き実施してまいります。

 このほか、地域とともにある学校づくりを目指し、地域の住民や企業、教育機関などがもつ人的資源や技能などを生かした学習環境づくりを進めるとともに、コミュニティ・スクールを通じて、学校と地域住民などが、「9年間でどのような子どもを育てるのか」「地域でどのような教育を実現していくのか」という目標やビジョンを共有しながら、一体となって学校づくりを推進してまいります。

 生徒数の減少により課題を抱える学校部活動は、子どもたちが将来にわたりスポーツや芸術文化活動を続けられる環境の構築に向け、新たに地域展開コーディネーターの配置や、地域クラブ認定制度の創設によりその受け皿を拡大しながら、網走市の方針に基づいた地域展開の取り組みを進めます。

 教職員の働き方改革では、国及び北海道の指針に基づく「網走市立学校における働き方改革推進プラン(第3期)」により、校務支援システムを活用した勤務時間の把握やICTを活用した校務の効率化、長期休業中の在宅勤務における安全なネットワーク環境の構築のほか、日常的な健康管理、良好な職場環境の維持のための学校産業医の配置など、本来担うべき業務に専念できる環境の整備を図りながら、すべての教職員がより一層、情熱と愛情をもって子どもたち一人ひとりと向き合う時間の確保に努めてまいります。

3 高等学校・高等教育

 第三は、高等学校・高等教育についてです。

 小中学生が高等学校・大学と交流する機会を充実することで、将来を見通した学習への興味・関心や学ぶ意欲の向上を図ってまいります。また、少子化による中学校卒業者の減少に伴い、今後市内の2つの公立高等学校の間口削減や学校再編などが懸念されることから、地域に根ざした魅力ある高等学校の存続と、そのあり方について全市的な課題ととらえ、学校の将来ビジョンに基づく両校の魅力向上の取り組みに対して、必要な支援を行ってまいります。

 さらに、網走南ケ丘高校定時制課程振興のための助成や、定時制生徒の下校時の公共交通手段確保への支援を引き続き行ってまいります。

 東京農業大学生物産業学部や地域学校協働活動事業との連携による、市内小中学校での農大生や一般市民の「学校支援ボランティア」の拡充にも努めてまいります。

 このほか、奨学資金制度については、貸付型の奨学資金と給付型の「サン育英奨学金」を活用することで、社会の有用な人材の育成を目指してまいります。

4 生涯学習

第四に、生涯学習についてです。

 市民の主体的な学びや市民相互の学習活動は、豊かな人間性を育み、地域力を高める大きな力となるものです。そのため、各世代の学習ニーズに対応した学習機会の充実や学習情報の提供など、市民の豊かな学びを育む環境づくりに努めてまいります。

 図書館では、市民の生涯学習の支援やさまざまな生活課題の解決のため、電子図書館の書籍充実を含め、幅広い図書資料の収集・整備と、レファレンスサービスの充実を図ります。

 また、子どもの読書活動を推進するため、「第5次子どもの読書活動推進計画」を踏まえ、学校などと連携した事業を引き続き実施するほか、図書館内外での「よみきかせ会」の開催や読書ノートの活用促進、絵本パック事業などを実施してまいります。

 高齢者や障がいのある方々の読書活動の推進では、ボランティア団体などとの協働による読書機会の充実に努めてまいります。

5 社会教育

第五に、社会教育についてです。

 社会構造が変化し、人々の生活様式や価値観が多様化するなか、恵まれた自然環境や産業特性、まちの魅力を「学び」により再認識し、広く伝え、活動することができる人づくりが重要であることから、網走の特色ある地域資源や歴史・文化について学ぶ「あばしり学講座」をはじめ、生活や地域の課題解決に向けた各種講座を開設するとともに、高等教育機関などと連携した多様な学習機会の提供に努めてまいります。

 また、地域全体で学校教育を支援する「地域学校協働活動事業」や「放課後子ども教室推進事業」のほか、市民や関係団体と連携し、子どもたちに質の高い学習機会を提供していくとともに、夢を持って生きることの大切さを伝える機会を創出してまいります。

 中学校の部活動をめぐっては、部活動地域移行検討協議会での 議論を踏まえ、網走市の方針に則り地域展開について進めてまいります。

 さらに、高齢者が健康でいきいきと暮らすための学習機会である寿大学の開設を通じ、高齢者の学習や活動意欲の向上に努めるほか、さまざまな世代や地域との交流を通じた高齢者の生きがいづくりを推進してまいります。

 加えて、市民が実行委員会等を組織し、主体的に学びの場の創出や芸術文化の観賞機会の提供を行う取り組みを支援し、市民の主体的な活動を支援してまいります。

6 家庭教育

第六に、家庭教育についてです。

 子どもたちが健やかに成長していくために、家庭と地域がともに学び、地域全体で子どもを育てていくための環境づくりを目指し、学校や地域、関係団体などと連携を図りながら、子どもたちの発達段階に対応した事業や、子育て世帯を対象にした子育てに関する講座の実施など、家庭教育支援に努めてまいります。

7 芸術文化

第七に、芸術文化についてです。

 心の充実は豊かな人とまちを育むものであり、市民文化の高揚は地域社会に豊かさと潤いをもたらします。そのため、市民誰もが優れた芸術に触れることができるよう、さまざまな分野の芸術鑑賞機会を提供してまいります。

 芸術文化合宿では、引き続き、網走の地域性を生かし、芸術文化活動団体の合宿誘致を推進するとともに、市民との交流を通じて、まちのにぎわいづくりと市民の芸術文化の向上に努めてまいります。

 また、令和7年度に引き続き大学対抗の風景写真競技会「フォトマッチ・インターカレッジ全国大会」を日本学生写真部連盟と共催し、写真文化の振興と地域づくりを推進してまいります。

 美術館では、収蔵作品の点検・整理を行います。さらに、郷土作家を紹介する常設展や、所蔵作品展の他に、テキスタイル作家による「け・しき考」展「京都精華大学三人展」等の企画展を開催し、美術作品の鑑賞機会を提供するとともに、「小中学生のための美術展」や市内学校への「出張美術館」を実施するほか、各種美術講座や作品解説会の開催など、美術教育の普及に努めてまいります。

 将来の活躍が期待される若手美術家を応援するため、市内にその作品を展示する事業を引き続き取り組んでまいります。

 博物館では、郷土を語ることのできる博物館として展示や資料をはじめ、その機能の充実に一層努めてまいります。

 また、歴史と自然を学ぶための企画展などを開催するほか、博物館友の会と連携した各種講座や見学会、観察会などを開催し、子どもたちや市民の学習機会の充実と教育普及活動を推進してまいります。

8 文化財

第八に、文化財についてです。

 国の史跡「モヨロ貝塚」について学ぶことのできる講演会や体験学習会などの講座を開講し、モヨロ貝塚の理解とPRに努めてまいります。

 また、博物館網走監獄の重要文化財建造物の耐震対策工事に対して支援を行ってまいります。

9 スポーツ

第九に、スポーツについてです。

 スポーツは、青少年の健全育成や健康の維持・増進、コミュニティづくりなどの役割を果たすものであり、年齢や性別、障がいの有無にかかわらず、誰もが生涯にわたってスポーツに親しみ、健康づくりに取り組むことができる環境づくりが重要です。

 このため、スポーツ施設の整備や維持管理を進めるとともに、競技スポーツの振興や、それぞれの体力や年齢・目的に応じた各種スポーツ教室を開催するなど、スポーツへの参加機会の提供に努め、スポーツを通じた健康づくりやコミュニティづくりを進めてまいります。

 また、施設の老朽化やニーズの変化に対応し、施設ストックの適正化を図る網走運動公園再整備構想に基づき、すぱーく網走およびオホーツクドームの後継となる新屋内運動施設の基本計画策定に取り組みます。

 障がい者スポーツの振興につきましては、市内関係団体や日本体育大学附属高等支援学校と連携し、障がい者スポーツ教室の開催や指導者育成の支援を行い、スポーツを通じた仲間づくりや交流のできる環境づくりに努めてまいります。

 次に、スポーツ合宿事業の推進では、関係機関や団体との連携を図りながら、ラグビーや陸上競技、Jリーグなどの誘致活動を積極的に行うとともに、国際大会への出場選手や障がい者スポーツなど幅広い合宿誘致に取り組み、地域の活性化およびスポーツに対する市民意識の高揚を目指してまいります。

 さらに、陸上中長距離の国内トップ選手が出場する「ホクレン・ディスタンスチャレンジ網走大会」をはじめ、市内で開催される全国、全道規模の大会など、各種スポーツ大会の開催を支援するほか、競技スポーツの振興を図るため、スポーツ団体や関係機関と連携し、競技力の向上や指導者育成、スポーツ活動の支援など、環境づくりに努めてまいります。

10 国際化対応

最後に、国際化対応についてです。

 幼児や小学生のうちから外国語に親しみ、異なる文化や風習などを体験・学習する機会の提供を通じて、国際感覚を持った人材育成を目指します。

 また、市内に在住する外国人と市民との交流機会を創出するとともに、市民と在住外国人が互いに文化を理解し共有できる環境づくりに努めてまいります。

おわりに

 以上、令和8年度における教育行政推進にあたっての教育施策の概要について申し上げました。

 教育委員会では、社会がどのように変化しようとも、子どもたちが自らの夢や希望に向かって、自立して社会でたくましく生きていくために必要な、総合的な人間力の基礎を身につけることができるよう、学校と家庭・地域が共通の認識の下、関係機関・関係団体などとの連携を図りながら、本市教育のより一層の充実・発展に全力で取り組んでまいりますとともに、生涯を通して豊かに学ぶことのできる生涯学習社会の構築に努めてまいります。

 市民の皆様並びに議員各位の一層のご理解とご協力を心からお願い申し上げます。