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網走市DX推進計画
網走市DX推進計画 Ver2.0
計画策定の背景
人口減少と少子高齢化の波は、本格的な社会構造の変革期をもたらしています。経済の持続的成長、社会保障制度の維持、深刻化する人手不足、行政運営における縦割りによる市民・職員の非効率性、そして一斉に更新期を迎えるインフラ・公共施設の老朽化といった課題は、もはや「未来の課題」ではなく、私たちが日々直面する「現在の課題」です。
「新しい生活様式」や「柔軟な働き方」への移行を経て、ポストコロナの時代が定着した今、かつて「推進」が叫ばれたDX(デジタルトランスフォーメーション)は、一部の先進的な取り組みから、社会全体の必須インフラへとその姿を変えました。
AI、IoT、データ連携基盤(都市OS)の活用が当たり前となりつつあり、デジタル技術は、生活、産業、行政のあらゆる場面で「不可欠な前提」として深く浸透しています。
こうした背景を踏まえ、本市は「網走市DX推進計画 Ver2.0」を新たに策定し「誰一人取り残されない」すべての市民がその恩恵を享受できる、未来の世代にも選ばれる持続可能な網走を創造することを目指します。
重点戦略
(1)関係人口創出のDX
「誰一人取り残されない、人に優しいデジタル化」という基本理念のもと、関係人口創出施策の深化を図ります。
継続してデジタルマーケティングを意識した戦略的な施策を展開し、網走市の魅力を最大限に伝えることで、交流・関係人口の拡大を推進します。
特に、現行計画で課題となった旅行後のフォロー施策を強化します。データ分析に基づく戦略的な情報発信により、観光をきっかけとしたふるさと納税や移住への継続的な関係性の構築を目指します。
また、外部専門人材の知見を活用し、職員のデジタルマーケティング能力を組織的に向上させます。これにより、デジタル活用の自律的な推進体制を確立します。
(2)市民サービスのDX
市民一人ひとりの利便性を追求した「手のひら行政」をさらに深化・発展させます。
「書かない」「待たない」「どこでも手続き」を基本方針とし、市民が手続きの窓口や時間、場所を選ばないシームレスなサービス体験の提供を目指します。
具体的には、導入済みの電子申請システムや公式LINE等のデジタルツールについて、対象業務を拡大し、オンライン化を推進します。
また、行政手続きの押印廃止について全庁的な統一見解を策定し、オンライン化を加速させます。
あわせて、窓口においては、書かない窓口の対象手続き拡大や通信環境の改善を進めます。
さらに、市民の手続き漏れ防止と効果的な情報発信のため、利用者の属性に応じたプッシュ型情報提供を推進します。
(3)行政運営のDX
「デジタル技術を活用した業務プロセス改革(BPR)の推進」を最重要課題と位置付け、職員の生産性向上と創造的な業務へのシフトを強力に推進します。
特に、RPA・AI-OCRの導入による定型業務の自動化、既に導入済の生成AIの活用による文書作成や議事録要約などの業務効率化を推進します。
これらの先進技術活用の定着に向けて、外部専門人材の活用によるスキル習得支援と庁内全体でのナレッジ共有基盤の整備に注力します。
そのほか、電子契約や電子入札などの会計・契約事務のデジタル化を進め、事業者側の利便性向上と行政のペーパーレス化を推進します。
(4)地域社会のDX
「誰一人取り残されない、人に優しいデジタル化」を地域社会全体に広げ、すべての市民がデジタル化のメリットを享受できる社会を目指します。
GIGAスクール構想や「どこバス」など、これまでの取り組みをさらに深化させます。
また、地域公共交通を支える新たな移動サービスの導入を検討し、地域課題の解決に取り組みます。
デジタルデバイド対策として、高齢者向けデジタル活用講座や公共施設のWi-Fi環境整備を継続・拡充します。これにより、地域に根差したデジタル活用支援の機会を増やします。
さらに、オープンデータの拡充とGISを活用したデータの高度な利活用を推進します。これにより、地域社会における課題解決や新たなビジネス創出を支援します。
網走市DX推進計画はこちらからダウンロードできます。
網走市DX推進計画 Ver2.0 [PDFファイル/1.84MB](2026年4月策定)

