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第2期網走市まち・ひと・しごと創生総合戦略
第2期網走市まち・ひと・しごと創生総合戦略策定の趣旨
急速に進む少子高齢化と、それがもたらす人口減少に歯止めをかけ、将来にわたって活力ある日本社会を維持していくために、国は2014年(平成26年)11月に「まち・ひと・しごと創生法」を制定しました。そして、同年12月には2060年に1億人の人口維持をめざした「長期ビジョン」と、そのための取り組みの方向性をまとめた「総合戦略」を策定し、地方公共団体にもこれを勘案して地方版総合戦略を策定することを努力義務としました。
網走市においても、2015年(平成27年)10月に「網走市まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定し、地域特性を活かした積極戦略と調整戦略を同時並行的に進め、市民の住み良い環境を持続的に確保するための施策の展開を図ってきました。
その結果、一定の成果は現れていますが、全国的な「東京一極集中」の傾向や「人口減少・少子高齢化」の進展は依然として続いています。
人口減少や人口構造の変化は、地域内の消費行動の減少や潜在的な成長力の低下、社会保障の負担増加による財政収支の悪化など、経済成長や経済・産業・雇用構造に影響を与え、その結果として地域社会の衰退が懸念されることから、継続した取り組みが必要となります。
切れ目なく取り組みを進めるために、国の「第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略」及び北海道の「第2期北海道創生総合戦略」を勘案し、「網走市人口ビジョン」における将来展望を踏まえ、「第2期網走市まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定しました。
なお、本戦略は、これまでの取り組みの成果や課題などの検証結果を踏まえ、第1期総合戦略で掲げた5つの基本目標については基本的に維持しつつ、経済社会情勢の変化による新たな視点を付加したものとしました。
第6期網走市総合計画との関係
本戦略は、2018年度(平成30年度)から2027年度(令和9年度)までの網走市が目指すまちの姿や目標、各分野におけるまちづくりの方向などを示している「第6期網走市総合計画」の戦略版と位置付けます。
人口の将来展望
2015年(平成27年)7月に策定した「網走市人口ビジョン」では、2040年(令和22年)に、人口を32,900人確保することを目標としています。
全国的には、少子高齢化の影響により、生産年齢人口は減少を続けており、「高齢化」の面においては、さらなる進行を迎え、これまでの人口転換理論に当てはまらない、「少産多死型」の段階に入ったとされています。
当市においても、人口減少は人口ビジョンの推計を上回って進行しており、人口転換の新たな段階に入ったと考えられます。
このため、人口減少の進行と各分野への影響を緩和させるべく、人口動態を見据えた本戦略の推進により、目標人口の確保を目指します。
SDGsの推進
SDGs(持続可能な開発目標)とは、2015年(平成27年)9月の国連サミットで採択された、2030年(令和12年)を期限とする先進国を含む国際社会全体の開発目標です。
「誰一人取り残さない」社会の実現を目指し、包括的な17の目標が設定されており、経済・社会・環境をめぐる広範な課題に、統合的に取り組むこととされています。
本戦略における各施策の方向性は、規模に違いはあるものの、SDGsの理念と整合するところがあることから、本戦略の推進は、SDGsの達成に資するものと考えます。
各施策に関する基本的な方向に関連する目標を表示し、SDGsを推進します。
戦略の対象期間
本戦略は、令和2年度(2020)~令和6年度(2024)を対象期間とします。
基本目標
網走市の将来の人口動態を見据え、市民の住みよい環境を持続的に確保するため、
- 若い世代が安心して働き、希望に応じて結婚・出産・子育てができる社会経済環境の実現
- 地方で学び、暮らし、働き、豊かな生活を実現したい人々の希望の実現
- 地域に即した課題の解決と地域間・組織間連携
を基本的な視点として、次の5つの目標を掲げ、各分野の戦略を進めていきます。
- 基本目標1 地域づくりを担う組織との協働による、誰もが安心して働くための産業振興と雇用の場の創出
- 基本目標2 観光や健康・スポーツなど、網走の地域特性を活かした交流・関係人口の拡大
- 基本目標3 若い世代が健康で、希望に応じて結婚・出産・子育てができる環境づくり
- 基本目標4 東京農業大学、日本体育大学などと連携し、地域を支える人材の育成・確保
- 基本目標5 誰もが活躍し、安心して暮らすことができる時代に合った共生型地域社会づくり
第2期網走市まち・ひと・しごと創生総合戦略[PDFファイル/4.17MB]
第2期網走市まち・ひと・しごと創生総合戦略【概要版】[PDFファイル/697KB]