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「男女共同参画」に関する市民意識調査結果の概要(平成19年5月実施)
- 調査のあらまし
- 調査の回答状況等
- 女性の職業の持ち方について
- 男は仕事、女は家庭」の考え方について
- 男女の地位の平等感について
- 役割分担意識・状況について
- 男女共同参画を妨げている原因について
- 職場で必要な取組について
- 学校における男女平等・子どもの性差について
- 特に優先すべき施策・進んだと思われる施策について
調査のあらまし
網走市における男女共同参画に関する市民の意識についてアンケート調査を行いました。
この調査は、今後の男女共同参画に係る施策の推進上の基礎資料とするために実施したもので、その結果概要は次のとおりです。
調査対象
市内に居住する満20歳以上の男女1000人
抽出方法
無作為抽出
調査方法
郵送(往復)による調査
調査時期
平成19年5月1日~5月23日
回答数
340人(回答率34.0%)
調査内容
- 男女の平等感について
- 役割分担について
- 職業、職場について
- 男女共同参画について
- 学校における男女平等について
- アンケート調査票[PDFファイル/45KB]
調査の回答状況等
回答者の男女の割合(図1)は女性の方が多くなっており、年齢構成(図2)では、20歳代が9%と最も低く、60歳代が28%で最も高くなっています。また、配偶者のいる人(図3)は全体の70%以上います。
男女共同参画への関心について聞いたところ(図4)、「関心ある」が62%と、「関心なし」の30%を上回っていますが、平成15年の調査では「関心ある」が71%であり、前回調査よりも関心度が減少しています。年代別でみると、年齢が低くなるにしたがって関心度も低くなる傾向がみられました。
また、網走市が行っている男女共同参画の取組みや施設などで知っているもの(図5)を聞いたところ、「網走女性センター」が44%と最も高く、次いで「広報あばしり『ひゅ~ら』」が27%となっています。
女性の職業の持ち方について
女性の職業の持ち方(図6)についてどのように考えるかについては、「子どもができたら一時辞めて、大きくなったら再び職業を持つ」と答えた人の割合が47%と最も高く、次いで「結婚や出産に関わらず、ずっと職業を持つ」が26%となっています。
男女別でみると、男性より女性の方が「ずっと職業をもつ」と答えた人が多く、年代別では60歳以上の方の60%が「子どもができたら一時辞めて、大きくなったら再び職業を持つ」と答えています。
「男は仕事、女は家庭」の考え方について
「男は仕事、女は家庭」の考え方(図7)についてどのように考えるかについては、男性と女性によって「同感する」「同感しない」と答える方の割合に大きな違いが見られました。
男女の地位の平等感について
7つの分野(図8)で、男女平等の視点から見てどのように感じているかについては、「学校教育の場で」を除く全ての分野で、「男性優遇」と感じている人の割合が「平等」と感じている人の割合を上回っています。
特に、「社会通念・習慣など」では、男女問わず70%の方が「男性優遇」と感じています。
また、男女別でみると、全ての分野で、「平等」と感じている男性の割合が女性よりも高い傾向にあります。
「地域活動の場で」「法律や制度上で」では、「平等」の回答に開きがあり、男女間の意識の差が見られます。
役割分担意識・状況について
8つの分野(図9)で、性別でなく個性と能力により役割分担すべきという考え方について聞いたところ、全ての分野で、半数以上の人が「個性と能力により役割分担すべき」と考えています。特に、「職場」の分野では72%の方が「個性と能力により役割分担すべき」と考えています。
8つの分野(図9参照)で、性別ではなく個性と能力により役割分担されているか聞いたところ、「介護」の分野において、「役割分担されていない」が「役割分担されている」を上回っている一方、「町内会活動」と「ボランティア活動」では、「役割分担されている」が「役割分担されていない」を上回っています。
また、「家事」「PTA活動」「職場」では、「役割分担されている」と「役割分担されていない」が近い割合になっていますが、男女別でみると、「役割分担されている」と「役割分担されていない」が男女によって逆転しているところも見られるなど、男女間の意識の差が見られます。
男女共同参画を妨げている原因について
8つの分野において、男女共同参画を妨げている原因については、「家事」「育児」「介護」の分野では、「男性の意識」と答えた人の割合が他の分野に比べ高い傾向にあります。
また、「PTA活動」「町内会活動」「ボランティア活動」「職業をもつこと」「審議会等に参画すること」の分野では、「特にない」と答えた人の割合が高くなっています。
男女別の回答では、「育児」にでは多少の差がみられますが、全般的には男女の意識の違いは少ないようです。
職場で必要な取組について
網走市内の職場における必要な取組み(図12)については、「男女ともに育児休暇や介護休暇を取りやすくし、休暇後、職場に復帰しやすくすること」と答えた人の割合が56%と最も高く、次いで「託児・保育施設を充実するなど、男女とも家事、子育てや教育などがしやすいようにすること」が44%、「意欲・能力のある女性を採用、昇進などの人事面で評価すること」が32%となっています。
男女別でみると、「女性の就職・再就職のための職業情報、職業訓練の機会を提供すること」と答えた人の割合は、男性の6%に対し、女性は21%となっています。
学校における男女平等・子どもの性差について
学校において男女平等の環境にあると思うか(図13-1)については、「平等だと思う」と答えた人の割合が29%に対し「平等だと思わない」が7%となっています。
「平等だと思わない」と答えた方に、不平等だと思われるものは何か(図13-2)参照を聞いたところ「先生の注意の仕方」が最も多く、次いで「服装」「名前の呼び方」「学習指導のあり方」となっています。
子どもの男女の性差(ジェンダー)についてどのように思うか(図14)聞いたところ「大変性差がある」「ある程度性差がある」が27%に対して「性差はない」「あまり性差はない」と答えた方が38%となっています。
特に優先すべき施策・進んだと思われる施策について
網走市の施策(図15)として特に何を優先すべきかは、「就労等の場における男女平等の確保」と答えた人の割合が44%と最も高く、次いで「男女の職業生活と家庭生活の両立の支援」の41%と、他の施策を大幅に上回っています。
5年前と比べて進んだと思われる施策(図16参照)については、「啓発の推進」「生涯にわたる健康づくりの推進」「地域社会における男女共同参画の促進」と答えた方が多くなっています。
しかし無回答が43%となっている事は、男女共同参画プランのそれぞれの施策に対する認知度が低いという現れとなっています。