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効果ありです!カニチョッ筋
ゆったり簡単な音頭バージョンでも健康効果が実証されました
平成30年、カニチョッ筋体操10周年にあわせ、運動が苦手な方や高齢な方にも取り組んでいただけるよう、動作をゆったり、少し簡単にした「音頭バージョン」を制作しました。東京農業大学の協力のもと効果測定を実施し、音頭バージョンでも健康効果が実証されました。
あばしり健康カニチョッ筋体操の健康効果
カニチョッ筋体操の健康効果が科学的に実証されました
網走市のご当地体操「あばしり健康カニチョッ筋体操」は、網走中央病院と東京農業大学健康科学研究室の協力のもとスポーツ科学の観点で効果測定を行い、健康効果が実証されました。
体操の効果を調べるため、22名のモニターの皆さんに、3ヶ月間、1日1回のカニチョッ筋体操を続けてもらいました。
体操を始める前と3ヶ月間体操をした後で、血液検査、筋肉・脂肪量の検査、体力測定を行いましたが、多くの皆さんに良い結果が表れましたので、その効果の一部をご紹介いたします。
筋肉(内転筋群)の断面積の変化
体操に3か月取り組んだ多くの方の太ももの筋肉の断面積が増えていました。中でも特に効果があったのは、普段使われることの少ない内転筋群(内ももの筋肉)でした。
筋肉の厚さの変化
体操に3か月取り組んだ方の多くが背中やお腹の筋肉量が増え、皆さんの平均値も上がりました。
筋肉が厚くなった人の割合
- 腹直筋(俗にいう腹筋)……32%
- 肩甲骨下筋(背中の筋肉)…………32%
- 上腕三頭筋(俗にいう力こぶ)……45%
ウエスト周囲の変化
22名のうち16名(73%)の方が、ウエスト周囲を減らしました。このうち5~10cm減らした方が3名(14%)いました。
内臓脂肪の変化
22名全員が、内臓脂肪の面積を減らしました。また、もともと運動習慣のない人ほど内臓脂肪が多く減りました。
内臓脂肪って?
さまざまな生活習慣病には、内臓の周りに付着した脂肪(内臓脂肪)が大きく関わっているということが分かってきました。一見太っていないように見えても、内臓脂肪の面積が100cm以上の方は生活習慣病や、脳梗塞などのリスクが高いとされています。
血液データの変化
血液検査項目の1つである「HbA1c」の数値に、多くの方で改善が見られました。これは、糖尿病に関係する数値で、過去3ヶ月間の平均的な血糖の状態がわかるものです。
3か月を終えて モニターのみなさんに聞いてみました
- 運動習慣がついた(17名)
- 歩いても以前より疲れなくなった(14名)
- 身軽に動けるようになった(13名)
- からだの調子が良くなった(12名)
- 体力がついた(11名)
- 椅子や床から立ち上がるのが楽になった(11名)
- 階段が楽に上がれるようになった(9名)
- 痩せた(7名)
最初は、「3ヶ月間もできるかな・・」と話されていた方もいましたが、3ヶ月間続けることで、「運動習慣がついた」という方が多かったです。その他にも、体力や筋力がつき、動きやすくなったり、体の調子がよくなったという方もたくさんいました。
1日1回、5分で健康に
カニチョッ筋体操は1回5分。継続して取り組むことで、体力や筋力の向上、生活習慣病予防、転倒防止など、さまざまな健康効果が期待できます。みなさんもぜひ取り組んでみてください。