本文
野良猫などへの不適切なエサやりはやめましょう!
野良猫などへの不適切なエサやりはやめましょう!
「おなかを空かせてかわいそうだから」などという理由で野良猫にエサを与えたいという気持ちは否定できるものではありませんが、不適切なエサやりによって、無秩序に野良猫が繁殖してしまったり、近隣住民とのトラブルの引き金になることもあります。
Q.不適切なエサやりとは?
A.家の敷地などに、長時間にわたってエサを置いておくことで、野良猫がその場所に留まることになります。猫が長時間留まることで、近隣では糞尿の被害も発生し、また野良猫が無秩序に繁殖を繰り返すことで野良猫の増加にもつながります。また、エサを同じ場所に長時間置いておくことは、猫に不衛生なエサを与えていることになります。
Q.エサやりの仕方によっては、野良猫対策にもつながりますか?
A.決まった時間にエサを与えることで野良猫の行動を管理させ、無駄に繁殖を繰り返すことを防ぐことができます。また、エサを決まった時間と場所で与えることで、猫が特定のエリアに集まり、他の場所でのトラブルを避けられます。さらに、TNR(捕獲・不妊手術・リリース)活動と併せて行うことで、地域全体の猫の数をコントロールすることができます。
Q.なぜキツネなどへの野生動物へエサをあげてはいけないの?
A.キツネなどへエサをあげてしまうと、そのキツネは人の手から簡単に食べ物が手に入ることを学習してしまい、頻繁に道路際や住宅周辺に出てくるようになります。そうしたキツネは人間や車などへの警戒心も薄れてしまい、残念ながら交通事故にあって命を落としてしまう可能性が高まります。また、キツネや他の野生動物が住宅地に頻繁に出没することによって、家庭菜園やゴミ捨て場を荒らされることにもつながります。また、人間との距離が近付くことで、エキノコックスなどの人獣共通感染症のリスクも高まり、人やペットが感染症をもらってしまう可能性があります。
ゴミの投棄も“不幸な動物たち”を増やす原因になります
エサやりとは別に「投棄されたゴミ」にも野生動物たちにとっては魅力的な食べ物が含まれている場合があります。不幸な動物たちを増やさないためにも、身勝手なエサやりを行わないこととともに、一人一人がゴミの投棄をしないように心がけましょう。