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【濤沸湖ラムサール登録20周年記念イベント】津田 智氏 講演会のお知らせ案内
【濤沸湖ラムサール登録20年記念イベント】
津田 智氏 講演会『草原の保全と再生 〜小清水原生花園を中心に〜』のご案内
日時
2025年11月9日(日曜日)
午前10時30分から12時00分終了(予定)
(午前10時より受付)
会場
濤沸湖水鳥・湿地センター レクチャー室
内容
日本の草原は、人工草地、自然草原、半自然草原に別れ、半自然草原は、人工的な撹乱で維持される。
小清水原生花園は自然草原だったが、放牧や蒸気機関車によって半自然草原的な群落になっていった。放牧の中止や蒸気機関車の廃止により1980年頃から美しい景観が維持されなくなっていったが、1990年からの火入れ(野焼き)により景観が回復しつつある。
草原維持のメカニズムについて解説し、小清水原生花園における景観の変遷や管理の歴史等を紹介する。また、他所の草原や湿原についての管理の現状なども合わせて紹介する。
津田 智氏プロフィール
(元)岐阜大学流域圏科学研究センター准教授
(現在)自然学術の村こしみず村長
千葉大学2年生のときから現在まで一貫してファイアーエコロジスト(火生態学者)として研究をおこなってきた。学生の頃から山火事跡地の初期の植物群落について研究を実施してきたが、近年は山火事の減少とともに焼畑地や野焼き草原の研究も実施している。現在でも山火事研究は継続中で、岩手県大船渡市で今春発生した大規模な山火事跡地での調査も実施した。
小清水原生花園では1990年から野焼きの研究を実施し、草原生態系の保全の先駆けとして各方面で評価されている。そのほかにも 茨城県常総市の小貝川河川敷と菅生沼、埼玉県熊谷市の荒川河川敷、福島県南会津町の鋏山、秋田県男鹿市の寒風山などで野焼きによる草原生態系の保全活動を実施している。
ファイアーエコロジー研究以外では長野県軽井沢町で草原の再生を目的とした草刈りについての研究や、同じ軽井沢町でカラマツ植林地の伐採による落葉広葉樹林化、小清水町でトドマツ植林地の落葉広葉樹林化などの実践と研究をおこなっている。
入場料
無料
定員
40名
申込
11月7日(金曜日)までに参加される方のお名前、年齢、電話番号、市町村名を電話・Fax・メール・申込フォームのいずれかでお知らせください。
申込フォームはこちらから<外部リンク>
Tel・Fax : 0152-46-2400
Mail : ZUSR-SK-SEIKATSU-MIZUDORI@city.abashiri.hokkaido.jp
