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シジミ

網走のおさかな図鑑 ~シジミ~

◆標準和名:ヤマトシジミ(マルスダレガイ目シジミ科)
◆漢字:大和蜆
◆学名:Corbicula japonica
◆英名:brackish-water clam
◆地方名:シジミ

シジミの写真

形態

殻の輪郭は幅の広い楕円形ですが、殻頂(殻の頂上部)が膨らんでいるため、全体は丸みを帯びた正三角形をなします。殻の表面には間隔の狭い明瞭な成長脈(貝殻の表面に年に1回~数回、成長が鈍る時期に形成されるしま模様。)があります。殻の色は殻長2mmまでは淡黄白色で、約4mmから紫色の斑点が現れ、約8mmで黄緑色になり、20~25mm以上では光沢のある黒褐色になりますが、大型の個体では殻頂部の表面がはがれて白色となるものが多くなります。また、殻の内側は淡紫色または淡黄白色です。

生態

サハリン南部、北海道、本州、四国、九州及び朝鮮半島と、南北に長く分布しています。北海道は分布の北限近くに位置しており、北海道では襟裳岬以西太平洋、オホーツク海、石狩以北の日本海に面した河口域及び汽水湖沼に分布します。冬には砂泥中に完全に埋没していますが、春から秋には殻の後縁(水管側)を砂泥から出して生息しています。網走湖では満5~7年、殻長約15mm以上で性成熟し、産卵期は7月中旬~9月中旬です。産卵は水温と塩分の影響を受けるため、網走湖では夏に水温の低い年にはほとんど産卵しません。
産卵及び卵や幼生の発生は、完全な海水や淡水では起こらず、これらに適した塩分は約5psu(塩分の単位)とされますが、1999年の網走湖のように1.3psuで大量の浮遊幼生と着底稚貝が観察された例もあります。また、群集としての産卵量は、産卵に適した環境が長く持続するほど多く、そうでなければ少なくなります。
産卵期には内臓のう(消化管や生殖腺などの内臓器官が収まっている部分)の色が、オスは淡黄白色、メスは灰黒色になり、殻をはずせば肉眼で雌雄の区別がつきますが、産卵が終わると内臓のうの色は雌雄ともに淡黄白色となり、肉眼での区別は難しくなります。産卵しなかった年は、通常の産卵期以降も雌雄の区別が容易にできるため、産卵したかどうかの目安になります。

シジミの写真2

ヤマトシジミは水温10℃以下の冬から春にはほとんど成長しません。網走湖では満2年までの成長は遅く、満1年で殻長約0.7mm、満2年で約2mmまでしか成長しないことがわかっています。また、殻長2mmから5mmまでの成長はよくわかっていませんが、その後は1年間に1.5~6mm程度成長し、8~10年で殻長約25mmになります。
餌は珪藻類、鞭毛藻類、ワムシ類、デトリタス(生物の破片、死骸、排出物並びにそれらが分解されたもの。)などで、成貝はかなり泥の多い底質の場所にも生息しますが、稚貝は泥の少ない砂れき質の場所に住みます。稚貝は目安として、泥(粒径0.063mm未満)と微細砂(粒径0.063~0.125mm)の合計重量が20%未満の場所に住み、この値が37%を超えるところにはほとんどいません。

その他

網走湖はシジミの漁獲量が北海道で最も多い湖ですが、大正時代までは淡水湖で、ヤマトシジミは生息していませんでした。その後、河川改修(中州の撤去等)によって川底が深くなった影響などもあり、網走湖への海水の流入量が増加して汽水化しました。これを契機に藻琴湖から種苗が移植され、1950年代からシジミ漁業が始まりました。
一方、移殖元であった藻琴湖では、利水や流域環境の変化等から、ヤマトシジミの再生産に不適な環境となり、漁獲量が激減しました。現在では逆に、網走湖から流出する網走川から藻琴湖へ成貝を移殖しています。
このように、ヤマトシジミの生息する河口域や汽水湖は、河川改修や農地造成等の人為的な開発の影響を受け、短期間で環境が変わりやすいため、安定した漁獲のためには、漁場環境を保全することが非常に重要です。

シジミのイラスト




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