放流後3~5年経つと、サケは生まれた川に戻ってきます。これらのサケは沿岸に仕掛けられた定置網で漁獲され、網走港に水揚げされます。(網走漁協では、サケに限らず下記のような徹底した鮮度管理が行われています。)
(午前5時過ぎ)
定置網に入った魚を引き上げた船が港に帰ってきます。船底にある船倉には、とてもたくさんのサケが入れられています。(サケの鮮度を保つため、船倉にはあらかじめ、冷却滅菌海水と滅菌海水氷が入れられています。)
港に着いた船からサケが降ろされます。サケは船に備え付けられたクレーンで陸にあげられていきます。
船から降ろされたサケは、分別用の台の上に乗せられ、A級やB級などの等級ごとに分別、さらにオスとメスとに分けられて、専用のステンレスタンクに入れられます。
サケはステンレスタンクごとフォークリフトで運ばれ、滅菌処理をした海水(冷却滅菌海水)の入っている別のステンレスタンクに移されます。ここに、さらに滅菌海水で作った滅菌海水氷を入れてシートをかけ、出荷までの間に鮮度が落ちないようにします。
(午前7時過ぎ)
せりが始まります。先ほど水揚げされたばかりの新鮮なサケが次々とせり落とされていきます。(この日は室内でせりが行なわれました。)
せり落とされたサケは、せりが終わるとすぐさまトラックに積み込まれて出荷されます。
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