その遺作の寄贈が当館開館の機縁となった居串佳一が本年生誕100年を迎えました。日本画壇を駆け抜けた郷土の画家の油彩112点、水彩・素描30点の計142作品を、道内外関係者の皆様のご協力により、特別企画展としてご覧いただきました。
会 期:2011年 9月10日~11月6日
会 場: 全館(第1・第2・第3・第4展示室)
観覧料:高校生以上500円、小中学生250円
居串佳一の紹介はこちらをクリックしてください。
オープニング
初日9月10日(土)午前10時より居串佳一ご長女をはじめ関係者列席のもと開会式を挙行、引き続き内覧会を開催しました。
作品解説会
会期中計6回にわたり、当館学芸員による作品解説会を実施しました。
写真は10月1日に行われた「あばしり学」講座との連携開催のもようです。
今回の特別企画展にあたり来館者の皆様へアンケートをお願いしたところ、133件の回答がありました。すべてを掲載できませんが、ご記載いただいたご感想のなかから抜粋してご紹介します。
・学生時代に美術館で見た時の印象が強く、今回来ました。色あせることのない作品があり感激しました。
・常設展で見て感銘を受けていたので是非見たかった。感動しました。
・駅でこの特別展を見るために来たという人がいて興味を持ちました。すごい人だったんですね。
・若い頃(16~21歳)の作品に出逢えたことがよかったです。
・こんなにすごいとは思いませんでした。私は九州出身で全く名前を知りませんでしたが、もっと知られてもよいと思いました。
・生涯にわたるこれだけの作品が一堂に会し、すばらしい展覧会です。初めて見る作品も多く、深い感銘を受けました。
・初めて見る居串佳一の絵のタッチにとても新鮮な驚きを感じた。すべての作品に北方的な色合いが強く、この網走の街で見たことで一層感慨深いものがある。
・ポスターを見たときは暗く重苦しい感じを受けましたが、油彩は堂々としていて圧倒されました。水彩も清らかな気持ちにさせられるものでした。
・~オホーツクにこんな画家がいた~、というタイトルの言葉がとても良い。
・思いがけずオホーツクの文化に触れられて幸運でした。大変勉強になりました。
・とてもよくゆっくり鑑賞することができた。たまたま観光で来たが、居串佳一という画家の作品を見ることができ、よかった。
・見入ってしまうくらいすばらしかった。「愛犬の死」を見て泣きそうになった。
・いくつかの代表作は見たことがありましたが、これだけまとまった数を見たのは初めてで感銘を受けました。特に戦前期の「漂泊」「曠原」といった作品はすばらしい。
・大きいサイズの作品に圧倒されました。
・今回初めて居串佳一という画家を知りました。動物や、動物が一緒に描かれている作品が特に好きです。
・とても良かった。また居串の作品が好きになりました。
・時代によって絵のタッチが異なり、すごいと思いました。
・実際見るとすごい。こんなにもたくさんの絵があったのかと思うと驚き、若くして亡くなったのが残念。
・戦中戦後の大変だった時代に、家族を養いながらの絵画制作には苦労も多かったと思い、志半ばでの死には涙が出ます。渡仏が叶っていればどのような作品が描けていたかと思います。
・44歳の生涯で多くの作品を描いていたこと、精力的に創造していたことを知りました。
・作品解説会に参加することができて、居串佳一の人物像や作品のエピソードを聞くことができ、たいへん勉強になりました。
・これだけ多くの作品が見られてとても感動しました。網走にこんなすばらしい画家がいたことを知りませんでした。もっと多くの方々に知ってもらうことが、網走の誇りになると思います。
・北海道-オホーツクとそこに生きる人々への愛が感じられる力強いタッチに感銘を受けました。
・郷土の作家として、初めて見る作品に触れる機会を得たことに感謝します。
・網走市の宝、語り続けてほしい。
・網走の風土と生活を愛した画家として網走来訪者に見てほしい。