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平成31年度市政執行方針

1 はじめに

 

 平成31年網走市議会第1回定例会において、予算をはじめ関連する議案のご審議をいただくにあたり、市政執行の所信と施策の概要を申し上げ、議員各位並びに市民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

 本格的な人口減少・少子高齢化の進展により、保健、医療、福祉、地域交通など生活基盤の維持さえ困難な時代を迎えようとしている中、これまで先人たちが幾多の困難を乗り越えてきたように、市民の皆様をはじめ、関係機関、団体など多くの皆様と課題を共有しながら、一丸となって、まちの魅力を最大限に活かした、まちづくりを進め、「豊かな自然に ひと・もの・まちが輝く 健康都市 網走」の実現を目指してまいります。

 さて、昨年は大きな課題に直面した一年でありました。

 9月6日に発生した北海道胆振東部地震では、道内に大きな被害をもたらし、その影響により北海道全域が停電するといった、これまでに経験のない事態をもたらしました。

 誰もが、そうかからない時間で復旧するだろうと考えていた中、完全復旧には1週間以上という情報も流れ、やがて物流が止まり、商店は品薄から次第に閉店となり、交差点では警察官が手信号で交通整理を続け、夜は異様な静けさに包まれました。

 多くの皆さんが、食料やガソリンの確保に、また、情報を得るためにスマートフォンなどの充電に奔走しました。

 自然災害が頻発する時代を迎え、日常のインフラが失われた時の対応すべき事などを想定しながら、今日の災害を教訓に安全・安心なまちづくりを進めなければならないと考えております。

 JR北海道問題では、国土交通省よりJR北海道に対して監督命令が発出され、平成31年度及び平成32年度を「第1期集中改革期間」として、JR北海道と地域の関係者が一体となって利用促進やコスト削減などに取り組むこととされました。

 既に釧網本線では、沿線自治体やJR北海道、さらには外部事業者などとも連携し、観光鉄道としての価値を高める取り組みを進めているところですが、引き続き、関係機関との連携を深めながら、取り組んでまいります。

 女満別空港を含む道内7空港一括民間委託では、応募者に対する第一次審査が行われ、今後、第二次審査を経て、夏には優先交渉権者が選定されます。

 こうした動向を注視しつつ、好機を逃すことなく、航空ネットワークの充実強化、広域観光の振興、地域特性を活かした空港づくりなどを念頭に、運営会社(SPC)との連携の構築を図ってまいります。

 

2 市政執行の基本方針

(1)市政を取り巻く環境

 政府は、財政健全化への着実な取り組みを進めるとともに、幼児教育の無償化をはじめとする人づくり革命の推進や、第4次産業革命とも言われる、技術革新等を通じた生産性革命の実現に向けた設備や人材への力強い投資などにより、誰もが生きがいを持って充実した生活を送ることができる、一億総活躍社会実現の取り組みを加速するとし、一方で、厳しい財政状況を踏まえ、「新経済・財政再生計画」に掲げる歳出改革を着実に推進するとしております。

 平成31年度一般会計予算の規模は、臨時・特別の措置を除くと99兆4,285億円、税収においては62兆4,950億円で、前年度当初比5.8%の増となり、基礎的財政収支は2兆205億円の改善となりました。

 一方、公債依存度は、前年度当初比2.3ポイントの減となる32.2%となりますが、依然として高い水準にあり、国の財政は引き続き厳しい状況にあるものと考えています。

 

(2)当市の財政状況

 当市の現状といたしましては、歳入環境では、社会保障費の増額に伴い一般財源総額が微増となっているものの、歳出環境では、依然として高い公債費負担が続く中、急速に進む少子高齢化に伴う社会保障費の増加に加え、公共施設の耐震化及び老朽化対策に取り組まなければならないなど、裁量的な経費の上積みは見込めない状況であり、今後も財政規律を念頭に、新たな総合計画に定める将来像の実現に向け、課題の解決と将来を展望した施策を展開するとともに、将来にわたって持続可能な行政運営を図るため、「網走市公共施設等総合管理計画」及び「第4次網走市行政改革推進計画」に基づき、効率的で効果的な行政運営に努めてまいります。

 平成31年度の新年度予算は、一般会計の当初予算は233億3,648万3千円で、対前年度比プラス2,439万6千円、0.1%の増となっております。

 また、9つの特別会計では、117億5,507万4千円となり、対前年度比プラス6,766万円、0.6%の増、水道事業会計では、17億954万円で、対前年度比5.7%の増となったところです。
 

 

(3)今年のまちづくりについて

 平成31年度は、新たな総合計画を長期ビジョンとしながら、五つの視点を重点施策として、まちづくりに取り組んでまいります。

 

 一つ目は、「ひとにやさしい まち」です。

 誰もが安心して暮らせるまちを念頭に、地域医療や救急医療の維持、充実に努め、開業医の誘致に取り組んでまいります。

 また、自殺の予防に向けて広報・啓発に取り組むとともに、相談に携わる 人材の育成を図ってまいります。

 子どものインフルエンザの発症と重症化を防ぐための予防接種の無料化では、対象範囲を高校生まで拡大し、中学生を対象に実施してきた胃がんリスク検診では、成人も検診できる機会を提供してまいります。

 介護支援に係るボランティア活動に対しては、ポイント制度の導入を進め、認知症高齢者には、見守り体制の構築を進めるなど地域で支え合うまちづくりを推進してまいります。

 このほか、手話言語条例を制定し、手話に対する理解の促進を図り、市が 主催する大会等の進行では、手話通訳を取り入れてまいります。

 

 二つ目は、「安全・安心な まち」です。

 災害対応力の向上が喫緊の課題であるとの認識のもと、災害時の地域住民等への多様かつ有効な情報伝達手段を確保するため、「FMあばしり」と連携し、手法を確立するとともに、避難行動要支援者や高齢者のほか、区長、民生委員、町内会長を対象に自動起動ラジオを無償で貸与いたします。また、コミセンなど避難所の非常用電源や防災備蓄品の充実を進めてまいります。

 公共施設の耐震化については、さまざまな角度から検討を進めてまいりましたが、市庁舎建設を優先課題として、建設基本構想の策定に向け、検討を進めてまいります。

 インフラの老朽化対策では、道路、公園の補修・改修に重点的に取り組むほか、郊外地区の道路整備を進めてまいります。

 また、快適な住環境づくりでは、高齢者には、まちなか居住を進め、潮見団地の建て替えにあたっては、子育て世帯にも配慮した住環境づくりに取り組んでまいります。

 

 三つ目は、「にぎわいと交流を生む まち」です。

 基幹産業の力強く持続的な発展を目指して、農業については、引き続き、国及び道と連携し、ジャガイモシロシストセンチュウのまん延防止と防除に万全を尽くすとともに、今後の輪作体系の一つと期待される、もち麦の栽培促進に取り組んでまいります。

 また、近年ヒグマの目撃情報が増加傾向にあることから、専門家と連携しながら、生息状況の調査やその対応を検討してまいります。

 水産業については、網走湖のシジミ資源の安定化に向けた調査・研究を進めるほか、引き続き、水産加工の衛生管理体制づくりや水産物のブランド化を推進してまいります。

 観光については、経営視点に立った、多様な連携による戦略的な観光地域づくりを目指して、DMOの設立を推進いたします。なお、DM Oの設立にあたっては、網走駅にその拠点を設け、市と観光協会が連携を深めながら共に取り組むとともに、駅の賑わいの創出も図ってまいります。

 また、小清水町及びモンベルとの連携により、「オホーツクSEA TO SUMMIT」を開催し、アドベンチャートラベルの推進とフィールドとしての魅力の向上を図ってまいります。

 このほか、「天都山展望台・オホーツク流氷館」と「道の駅 流氷街道網走」では、魅力アップに向けた方策の検討を進め、より多くの皆様が集う魅力的な施設を目指してまいります。

 ラグビーワールドカップ2019日本大会における、フィジー代表と日本代表のキャンプの受け入れにあたっては、選手の皆様が最高のパフォーマンスを発揮できるよう万全の環境を準備するとともに、市民との交流を図ってまいります。

 中心市街地の活性化については、網走中央商店街振興組合や、まちづくり会社「まちなか網走」などとの連携をより一層深め、イベントの開催など中心市街地の賑わいの創出に取り組んでまいります。

 市場開拓・販路拡大では、引き続き、ふるさと納税制度の積極的な活用により、特産品のPRに努めてまいります。

 深刻化する人手不足に対しては、国の制度を活用し、東京圏からの移住者の起業・就業に対する支援のほか、運転手確保に取り組むバス、タクシー事業者を支援してまいります。

 また、交通事業者や関係機関との連携を図りながら、持続可能な公共交通ネットワークの構築に向けて、公共交通網形成計画の策定を進めてまいります。

 

 四つ目は、「安心して子育てができる まち」です。

 妊娠から子育てまで、さまざまなニーズに対応した、切れ目のない支援を目指して、保健センター内に「子育て世代包括支援センター」を設置するほか、アプリを活用した電子母子手帳の導入や、お子さんの発達や社会性の悩みに対して、5歳児健康相談を開始いたします。

 また、出産後の母親の健診費用の助成や産後ケアの取り組みなどを通して、母子ともに心と体の健康づくりを推進してまいります。

 子どもを持ちたいと希望し、不妊治療を受けている方に対しては、不妊治療費の助成を拡充するとともに、不育症治療費に対しても助成してまいります。

 今春には、統合保育園と児童センターが、さらには、へき地保育所が開館いたします。

 統合保育園では新たに病後児保育に取り組み、へき地保育所ではバス通園の無償化を図ってまいります。

 このほか、国の制度に基づく、幼児教育、保育の無償化を進めてまいります。

 また、子どもたちを取り巻く環境が大きく変化する中で、学校、保護者、地域の皆さんが共に知恵を出し、それぞれの立場で主体的に子どもたちの成長を支えていく、コミュニティ・スクールの導入を進めるとともに、より一層の教育環境の充実に努めてまいります。

 

 五つ目は、「課題解決に取り組む行政運営」です。

 人口減少・少子高齢化の進展、頻発する自然災害、経済のグローバル化や高度情報化など、私たちを取り巻く環境が急速に、大きく変化する中、JR北海道問題をはじめとする生活基盤の存続問題や、道内7空港一括民間委託の推進など、基礎自治体の枠を超えたさまざまな課題に直面しています。

 このような中、市民、団体、企業、行政など多様な自治の担い手がそれぞれの特性を活かしながら、市内外での連携を図り、迅速かつ柔軟に市政の課題解決に取り組む行政運営を目指してまいります。

 

次に、「網走市総合計画」に定める将来像「豊かな自然に ひと・もの・まちが輝く 健康都市 網走」の実現に向けて、具体的に取り組む主な施策を5つの目標に沿って、あらためてご説明いたします。

 

 

3 主要施策

(1)一人ひとりを大切にするやさしいまち

 第1は、「一人ひとりを大切にするやさしいまち」づくりです。

保健医療

 市民の皆様が生涯を通じて健康で安心して暮らせるよう、健康都市連合加盟都市と情報を共有しながら、保健・医療、健康づくりの施策を一体的に推進してまいります。

 生活習慣病の予防では、「あばしりベジラブル運動」の普及啓発とともに、対象事業に参加した方にポイントを付与する「あばしり健康マイレージ事業」に加え、みなし健診の導入により特定健診の受診率の向上を図ってまいります。

 若い世代に対しましては、新たにファスト健診に取り組むことで壮年期の生活習慣病の発症や悪化を予防してまいります。

 また、「第3次網走市食育推進計画」の策定を進め、地域特性を活かした食育の推進を図ってまいります。

 受動喫煙の防止対策では、健康増進法を踏まえ、対策を進めてまいります。

 子どものインフルエンザの発症と重症化を防ぐための予防接種の無料化は、対象範囲を高校生まで拡大し、中学生を対象に実施してきた胃がんリスク検診では、成人も検診できる機会を提供してまいります。

 母子の健康づくりでは、切れ目のない相談体制の確立とともに電子母子手帳の導入、産後ケアの推進のほか5歳児健康相談に取り組み、さらに、不妊治療費と不育症治療費の助成にも取り組んでまいります。

 地域医療については、斜網地域の4町と連携し、周産期医療体制の支援のほか、開業医の誘致に取り組むとともに、引き続き、看護師と薬剤師の養成・確保に取り組む医療機関を支援し、医療体制の維持、充実に努めてまいります。

 

地域福祉

 地域福祉については、市民の皆様をはじめ団体、関係機関との連携を深め、「地域の支え合い」を念頭に総合的に取り組んでまいります。

 高齢者福祉については、引き続き、保健、医療、福祉、地域など関係機関と情報や課題の共有に努め、連携強化を図りながら、地域包括ケアシステムの構築を推進しつつ、介護支援に係るボランティアポイントの導入や認知症高齢者の見守り体制づくりを進めてまいります。

 また、引き続き、介護福祉士の確保に取り組む事業者を支援するとともに、事業者との情報交換を密にしながら、介護職員の離職の防止や定着促進を図ってまいります。

 障がい者福祉については、手話言語条例の制定や北海道障がい者スポーツ大会の開催などを通して、障がい者の自立と社会参加の促進、市民の障がい者に対する理解の促進に努めるとともに、障がい児の福祉サービスでは、国の制度に加えて、サービス全般の無償化を進め、保護者の負担軽減を図ってまいります。

 また、関係機関と連携を図りながら、障がい者の自立した生活や就労を推進してまいります。

 子育て支援については、妊娠期から子育て期にわたる切れ目ない総合的な支援の提供をはじめ、病後児保育や、へき地保育所でのバス通園の無償化、国の制度に基づく、幼児教育、保育の無償化に取り組んでまいります。

 また、引き続き、子どもの医療費助成や、子どもの活動支援、地域での子どもの居場所づくりなど、子どもの成長に応じた支援の充実を図ってまいります。

 

生活福祉

 ひとり親家庭については、経済的支援とともに、親と児童の健康保持及び福祉の増進を図るための医療費助成や、親の就労支援に、引き続き取り組むほか、国の制度による、低所得者及び子育て世帯を対象としたプレミアム付商品券の販売や、未婚の一人親に対する支援に取り組んでまいります。

 

(2)豊かな自然と共生する安心なまち

 第2は、「豊かな自然と共生する安心なまち」づくりです。

都市基盤

 市街地の整備については、網走川周辺の賑わいの創出を図るため、モヨロ地区の緑地整備、網走川左岸の散策路整備を一体的に進めてまいります。

 道路については、集中豪雨に対する市道の冠水対策や非常用電源の整備、通学路の安全対策に加え、道路、橋梁、公園の老朽化対策と郊外地区の道路整備を重点的に進めるとともに、適切な維持管理に努め、施設の長寿命化を図ってまいります。

 冬期対策については、ロードヒーティングの計画的な改修などにより、効率的な除雪体制を図ってまいります。

 港湾については、施設の老朽化対策を進めるとともに、大型客船の誘致にあたっては、他港と連携を図り、ポートセールスやキーパーソンの招へいに取り組んでまいります。

 漁港については、静穏域の確保等、機能保全計画に基づく整備・補修を、管理者である北海道へ要望してまいります。

 公共交通については、持続可能な公共交通ネットワークの構築に向けて、公共交通網形成計画の策定を進めてまいります。

 JR北海道問題については、地域利用の促進では、乗車運賃の助成対象の範囲拡大や、市民団体等による自発的な取り組みを支援するとともに、市民の皆様をはじめ、団体や企業などへ、マイレール運動を提唱してまいります。

 また、観光利用の促進では、外部事業者、沿線自治体、JR北海道などと連携し、観光鉄道としての実証事業に取り組むとともに、鉄道利用者の市内宿泊の増加を図ってまいります。

 引き続き、鉄路の維持存続に向けて、多様な連携を図りながら、迅速かつ柔軟な対応に努めてまいります。

 女満別空港を含む道内7空港一括民間委託については、航空ネットワークの充実強化、広域観光の振興、地域特性を活かした空港づくりなどを念頭に、運営会社(SPC)との連携の構築を図ってまいります。

 

生活安全

 市民の安全・安心については、災害時の情報伝達手段として、「FMあばしり」を活用した手法の確立とともに、避難行動要支援者や高齢者、区長、民生委員、町内会長を対象に自動起動ラジオを無償で貸与いたします。

 また、避難所の非常用電源や防災備蓄品の充実を進めるほか、土砂災害ハザードマップの作成や、町内会等を対象にした防災訓練や防災研修に取り組んでまいります。

 耐震化対策が必要な市庁舎以外の公共施設については、引き続き、施設ごとに耐震化の方策や時期などについて、総合的な検討を進めてまいります。

 消防については、北海道消防大会の開催や、ポンプ車の更新などを進め、消防力の充実、強化を図ってまいります。

 

環境

 地球環境の保全については、環境の保全と創造に関する施策の基本となる「網走市環境基本計画」を市民に周知し、地球温暖化対策の啓発を進めてまいります。

 自然環境の保護については、濤沸湖の魅力及び濤沸湖水鳥・湿地センターのPRと併せ、ボランティア団体の活動支援や人材育成を目的にモンベルとの連携により講演会を開催し、環境保全と賢明な利用を推進してまいります。

 廃棄物処理については、引き続き市民の皆様にごみ分別の意義をお伝えし、ご理解とご協力を賜りながら分別手法の浸透を図ってまいります。

 

生活基盤

 公営住宅については、潮見団地の建て替えにあたり、子育て世帯を対象にしたエリアを設定しながら、より良い住環境づくりを進めてまいります。

 また、引き続き、所得が一定基準の範囲内にある子育て世帯を対象にした民間賃貸住宅の供給を推進し、高齢者には、まちなか居住を推進してまいります。

 空き家対策については、空き家バンク、住宅の解体費支援など総合的な対策を推進してまいります。

 上水道については、安全で安心な水を安定して各家庭に届けるため、導水管や配水管の布設替えなどを計画的に行ってまいります。

 下水道については、河川・湖沼の水環境の保全を図る施設整備とともに非常用電源の整備を進めてまいります。

 

(3)ひとが集いにぎわいと活力を生むまち

第3は、「ひとが集いにぎわいと活力を生むまち」づくりです。

農林業

 農業では、国及び道とともにジャガイモシロシストセンチュウのまん延防止と防除に万全を尽くすとともに、もち麦の栽培促進やスマート農業の推進を図るほか、大空町、東京農業大学と連携した、大麦や長いもなどの機能性に着目した高付加価値化の推進と、インターンシップを活用した労働力確保の構築に取り組みます。

 林業については、森林の持つ木材生産と環境保全という多面的機能の維持と再生を図るため、計画的な森林整備とともに林道施設の適切な維持管理に努め、施設の長寿命化を推進してまいります。

 また、近年ヒグマの目撃情報が増加傾向にあることから、専門家と連携しながら、生息状況の調査やその対応を検討してまいります。

 

水産業

 漁業については、濤沸湖のシジミ漁業の再生支援や能取湖のホッカイエビの資源増大に加えて、網走湖のシジミ資源の安定化に向けた調査・研究を進めるほか、海面・内水面における漁場環境保全や増養殖対策、網走湖及び能取湖の水質・資源調査を支援し、漁家経営の安定化を図ってまいります。

 水産加工振興については、衛生管理体制づくりの支援や水産物のブランド化の推進のほか、当市に縁のある企業や東京網走会、友好都市などとの連携により、地場水産物のPRとともに、ふるさと納税制度の活用により消費拡大を図ってまいります。

 

観光
 観光については、戦略的な観光地域づくりを目指して、DMOの設立を推進するとともに、網走の魅力の創出と発信を図るため、小清水町及びモンベルとの連携により、「オホーツクSEA TO SUMMIT」を開催するほか、「天都山展望台・オホーツク流氷館」と「道の駅流氷街道網走」では、魅力アップに向けた方策を検討してまいります。

 また、天空の里エリアでは、店舗等の集積や魅力の向上を図り、「オホーツク網走マラソン2019」では、より魅力的に進化し続ける大会を目指して、市民の皆様とともに取り組んでまいります。

 外国人観光客の誘致については、広域・地域連携を基本にマーケットの特性に合わせたプロモーション活動と広域周遊観光の取り組みを進め、誘客促進を図ってまいります。

 

商工業

 中心市街地対策については、網走中央商店街振興組合や、まちづくり会社「まちなか網走」などとの連携により、イベントの開催や地域商社機能の強化、空き店舗の活用などを支援し、中心市街地の活性化を図ってまいります。

 企業誘致については、引き続き地域の特性に即した誘致活動を推進するとともに、再生可能エネルギー発電の排熱利用などについて調査研究を進めてまいります。

 なお、NGKオホーツクの工場増設の完成に伴い、投資額及び雇用増に対して補助金を交付いたします。

 

産業振興

 ものづくりについては、国内販売・海外輸出の促進と対外競争力の強化を図るため、引き続き、北海道HACCPの導入や新製品の創出及び販路の拡大に対する支援のほか、起業化支援に取り組み、セミナーなどの開催を通じて、ものづくりに対する気運の醸成や支援制度の周知を図ってまいります。

 また、地域の経済活性化を担う人材育成に取り組む東京農業大学の6次産業化・農商工連携の取り組みを支援してまいります。

 市場開拓・販路拡大では、ふるさと納税制度の積極的な活用を図りながら、特産品のPRに努めてまいります。

 就労対策では、女性や高齢者の就労支援に努めるとともに、企業のU・Iターンの取り組みを支援するほか、国の制度を活用し、東京圏からの移住者の起業・就業に対する支援に取り組んでまいります。

 また、運転手確保に取り組むバス、タクシー事業者を支援してまいります。

 勤労者福祉については、地域における建築関連技能技術者の確保、養成及び地域定着の促進に取り組んでまいります。
 

 

(4)豊かなひとを育むまち

 第4は、「豊かなひとを育むまち」づくりです。

学校教育

 就学前施設から小学校への円滑な接続と連携のために、幼児と児童との交流や教職員が教育内容や指導方法の相互理解を深め、いわゆる「小1プロブレム」の未然防止を図るため、幼稚園・保育園・認定こども園・小学校の連携を進めてまいります。

 学校教育については、教育内容の充実、学校運営の改善、教育環境の整備に努めることにより、子どもたちの確かな学力、豊かな心、健やかな体の調和のとれた成長を促す取り組みを推進してまいります。

 このため、学習支援員を配置し、習熟度別授業や少人数指導などの取り組みとともに、小学校にタブレット型パソコンを整備し、ICT機器を活用した教育の充実のほか、英語指導助手(ALT)を増員し、英語教育の充実を図るなど、授業の円滑な進行と質の向上に努めてまいります。

 また、児童の学力・体力向上を図るため、東京農業大学の学生ボランティアによる土曜日学習サポート及び、日本体育大学の指導者による子どもへの指導や教員研修に引き続き取り組んでまいります。

 特別支援教育では、特別な支援を必要とする子どもたちの学校生活や学習活動をサポートする支援員を配置してまいります。

 さらに、学校と地域が連携・協働により学校の運営に取り組む仕組み「コミュニティ・スクール」の導入を促進するとともに、校務の情報化と効率化を進め、教育の質の向上と教員の事務負担の軽減を図り、すべての教員が子どもたち一人一人と向き合う時間を確保することができるよう、取り組んでまいります。

 高等教育については、網走南ヶ丘高校定時制課程の振興のための助成に加え、下校時の通学手段の確保を支援するとともに、東京農業大学や学校支援地域本部との連携による教育ボランティアの拡大に努めてまいります。

 東京農業大学については、学生確保対策として地元や友好都市等から入学する学生への学資支援金の給付を引き続き実施してまいります。

 日本体育大学附属高等支援学校については、経済的負担を軽減するため、入学費用の一部を支援するとともに、施設整備や教育活動に対して必要な支援を引き続き実施してまいります。

 

社会教育

 社会教育については、市民の主体的な学習が豊かで潤いのある地域づくりへと進展していく契機となるような学びの場の充実を図り、網走の魅力や価値を再発見し、新たな発想や創造のための学習機会を提供してまいります。

 また、子どもたちの豊かな心や感性、たくましく生きる力を育み、夢を持って生きることの素晴らしさを学ぶ、子ども夢育事業に取り組むとともに、青少年の学習環境の整備を図るほか、高等教育機関等と連携し、市民への多様な学習機会を提供してまいります。

 図書館については、各種の資料収集や整備・保存に努め、多くの市民が読書に親しめる環境づくりに取り組んでまいります。

 美術館・博物館では、市民の自主的な学習活動や学習成果の社会還元を支援するため、企画展示や普及活動を実施してまいります。

 

文化

 芸術文化については、多くの市民が優れた芸術文化に触れ、豊かな人間性を育む芸術文化活動の充実を図るため、さまざまな芸術文化公演の鑑賞機会を提供するとともに、芸術系大学、団体等の合宿誘致により、芸術文化の活動拠点づくりを図るほか、将来が期待される若手美術家の作品を収集し、公共施設等に展示いたします。

 モヨロ貝塚については、郷土を代表する古代モヨロ文化を伝える文化講座の開催などにより、史跡を広くPRし、まちのシンボリックイメージとしてのモヨロ文化の定着を図ってまいります。

 郷土博物館建物については、国の重要文化財指定を目指し、引き続き必要な取り組みを進め、博物館網走監獄については、重要文化財の耐震診断調査を支援してまいります。

 

スポーツ

 スポーツについては、競技スポーツはもとより、生涯にわたり気軽にスポーツに親しみ、健康の維持・増進が効果的に図られる環境整備を行ってまいります。

 また、トップアスリートなどが「夢先生」として学校を訪問し、授業を行う「夢の教室」を引き続き市内の全小学校で開催し、児童の健全育成に取り組むとともに、全道大会、全国大会に出場するスポーツ少年団へ遠征費用を支援し、子育て世帯の負担軽減を図ってまいります。

 障がい者スポーツについては、障がいのある人がそれぞれの状態に応じたスポーツに親しむ環境づくりにより、活動の場を広げながら、身体を動かす喜びの体感を通じて、健康増進や体力向上に繋げるとともに、障がい者スポーツ選手や指導者の育成を図ってまいります。

 また、日体大屋内直線走路については、関係機関と連携を深めながら、地域のスポーツ拠点として利活用を進めてまいります。

 スポーツ合宿の誘致については、ラグビーワールドカップ2019日本大会における、フィジー代表と日本代表のキャンプの受け入れにあたり、万全の環境を準備するとともに、市民との交流を図ってまいります。

 また、引き続き、東京オリンピック・パラリンピックのキャンプ地としての誘致活動に取り組んでまいります。

 

交流

 国際交流については、東京オリンピック・パラリンピックのホストタウン登録に伴い、オーストラリアと韓国の選手・関係者との交流や文化交流を推進してまいります。

 また、姉妹都市であるポートアルバーニ市とは、引き続き、青少年の交流を中心に友好を深めてまいります。

 大韓民国蔚山広域市南区との交流は、引き続き、市民の主体的な友好交流の促進を図ってまいります。

 ロシアとの交流については、国の動向などを注視し、経済活動や人的交流の取り組みの可能性について調査・研究してまいります。

 地域間交流では、交流人口の拡大による地域経済への波及効果を高めるため、網走の食材などを扱う市外事業者や、ふるさと寄附をいただいた方々を中心にあばしり応援人・応援隊を募り、さまざまな分野で網走のPRを進めてまいります。

 また、網走で働くことを希望する若者を大都市圏から募る地域おこし協力隊に引き続き取り組み、移住・定住の促進に努めます。

 さらに、首都圏をはじめとする他地域から健康で学習意欲旺盛な中高年代の方々の東京農業大学生物産業学部大学院での受け入れなどの実証を通して、網走版CCRC構想の推進と課題の検証に取り組んでまいります。

 

(5)ともに歩み、ともに築く協働のまち

 第5は、「ともに歩み、ともに築く協働のまち」づくりです。

地域協働

 地域協働については、まちづくりの主体である市民や地域活動の核である町内会、さまざまな分野で活動している市民活動団体などの多様な組織・団体とともに取り組んでまいります。特に、住民による助け合い支え合う「共助」と「地域力」の向上を図る町内会活動への理解と市民活動の活性化を支援してまいります。

 広報・広聴分野では、広報紙の充実に努めるとともに、さまざまな情報伝達手段を活用して、正確で的確な市政情報の提供に努めてまいります。また、「まちづくりふれあい懇談会」「みんなの市長室」「市長への手紙」などを引き続き行い、市民と共に築くまちづくりを進めてまいります。

 

行政運営

 行政運営の取り組みについては、「網走市まち・ひと・しごと創生総合戦略」の進捗状況や達成度を検証・分析するとともに、必要な見直しを進めてまいります。

 また、「網走市公共施設等総合管理計画」及び「第4次網走市行政改革推進計画」に基づき、公共施設等の適正配置と効率的で効果的な事務事業の推進を図り、健全な財政運営を目指してまいります。

 広域連携については、北海道大学公共政策大学院をはじめとする連携協定を締結している大学、企業などとの連携のほか、JR北海道問題での沿線自治体との連携、観光や空港の振興を軸とした連携、さらには地方創生の取り組みに関する連携など、多様な連携の構築を図り、市政の課題に取り組んでまいります。

 また、大空町と形成した定住自立圏では、共生ビジョンに基づき、公共施設の利用料フラット化及び土曜日における小中学生の社会教育施設利用料の無料化など、圏域形成に必要な生活機能の確保を図る取り組みを引き続き進めてまいります。

 

 

4 おわりに

 本格的な人口減少・少子高齢化の進展により、さまざまな課題が顕在化し、生活基盤の維持さえ困難な時代を迎えようとしていますが、市民の皆様をはじめ、団体、企業、行政など多様な連携を図りながら、知恵と工夫を寄せ合い、網走の持つさまざまな魅力を最大限に活かしたまちづくりを進めることで、この難局を乗り越え、豊かで美しい自然の中、ひと・もの・まちが輝き続け、誰もが健康で安心して暮らすことのできる網走の実現を目指してまいりますので、議員各位並びに市民の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

市政

網走市役所 

〒093-8555 北海道網走市南6条東4丁目
電話:0152-44-6111 Fax:0152-43-5404

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