ホタテ貝は5~6月に産卵します。受精後に浮遊幼生となり、約35日間海中を漂いながら生活して、0.30mmくらいの大きさになると、色々なものに付着します。この時期に、採苗器という二重の網を海中に設置して、採苗器に浮遊幼生を付着させます。
9月頃、採苗器の中で0.8~1.0cmになった稚貝は海中から引き上げられ、放流もしくは各地へ出荷されていきます。(このページでは、能取湖の例を見てみます。)
5月
5月ごろ、ホタテは産卵して海水中で受精し幼生が生まれます。幼生は海水中を泳ぎ回るプランクトン生活をするため浮遊幼生と呼ばれますが、成長して0.25mmくらいの大きさになると、海底の砂などに付着するようになります。
6月
ホタテが付着するようになるこの時期にあわせて、採苗器という2重の網を下図の要領で設置します。すると、下の写真のようにたくさんの稚貝が採苗器に付着します。稚貝は8~10mmの大きさになると、付着する力が弱まって自然と落下してしまいますが、外側の網の網目が稚貝の大きさよりも細かいため、採苗器の中にとどまります。
9月
9月になると、採苗器に入っていた稚貝を中間育成篭に移す作業が行なわれます。
まず、海中から採苗器を引き上げ、網から稚貝を取り外します。次に、取り外した稚貝を選別機にかけて小さい稚貝(使用する稚貝は8~9mm以上のもの)とイガイ、雑物等を取り除いた後、手作業で最終選別を行ないます。
こうして選別した稚貝を中間育成籠(下の写真は西網走漁協が使用している中間育成籠です。形の特徴から座布団籠とも呼ばれています。)に収容し、中間育成施設に垂下します。
施設1台あたり200連垂下し、1連の座布団かごは10段となっています。(1段に100個収容します。)
9月~翌年4月(施設の管理)
1.浮上(9~10月)
中間育成籠設置後約2週間をめどに、浮子により施設の浮上を行ないます。(玉付け)
稚貝の成長、雑物の付着により、時間がたつと施設が沈下してくるため、この作業が必要になります。
2.越冬(11月~翌年4月)
完全に結氷した湖の下の中間育成籠の中で、稚貝は一冬を越します。
冬期間の結氷時及び解氷時に、流氷による被害を受けないように、安全水深まで沈下させておきます。
3.再浮上(4月)
海明け後、稚貝の成長を促すため、浮子により施設を再び浮上させます。
5月
3~5cmに成長した稚貝(1年貝)を出荷もしくは湖内放流します。出荷の基準は3.5cm以上となっています。
放流の3年後
放流後、自然の海の中で育ってきた稚貝は成貝となり、放流から3年目の年に漁獲されます。漁獲は八尺と呼ばれる漁具を使用して行なわれます。
操業は夏場の本操業と、翌年の放流前に漁場を造成する目的で行なう漁場造成操業があります。本操業は6~7月の1ヶ月程度、漁場造成操業は翌年の4~5月の20日間程度行なわれます。
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■稚貝の分散作業 稚貝の分散作業を写真を用いて詳しく解説
■稚貝放流 稚貝の放流作業を写真を用いて詳しく解説
■ホタテの漁法 ホタテの漁法について
■ホタテの水揚げ ホタテの水揚げについて
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