網走市教育委員会では、平成20年5月に「網走市の教育」を定め、教育目標のめざす姿の実現に向けてスタートを切りました。社会教育においても新たな課題に適切に対応し、市民の個性や特性を尊重し、市民生活や文化を高揚させる自治の拠点としての役割・機能を充実させ、自治的学習活動の支援を行うため、『第3次社会教育長期計画2009-2018』を策定しました。
学びで拓く。暮らし、地域、みんなの未来。
今後、地域自治・住民自治を再構築していくために、社会教育に求められるのは、住民の「生きる・働く・学ぶ」の質を高めるために、学習・仲間・地域を結び、コーディネート(調整)する能力です。
それは学習という方法を通じて、「学びが暮らしを問い、暮らしが学びをまた問い直す」という関係をつなぐことであり、地域住民と手を携えながら、住民が安心し暮らしやすい地域を創造していくことです。
社会教育は、住民生活が地域の歴史・自然・文化などに影響されながら成立しているため、そこから発生する生活課題・地域課題を自分自身の問題として考え、解決するための力を蓄えるために行われるものです。
そのため、住民が求める学習内容だけでなく、生活や仕事の質を高めるための課題にかかわる学習機会を設けることが必要です。住民一人ひとりが、地域の中で、広がりと深まりのある取り組みができるのかが問われています。
社会教育活動は、住民自らが主体的に考え、また住民相互が自由に意見や考え方を出し合う(学習の)中から解決していくことを中心に進められます。
そのような強固な自治意識と、確かな実践力を得ようとする意志が、豊かな自然環境の中の生活、足腰の強い地場産業と雇用、人間的な文化を育てる地域の教育力の再構築・創造を可能にします。
社会教育は、住民が自ら学ぶ気持ちを大切にし、参加・自由・創造・自治を理念に据え、すべての住民に開かれた学習の場の提供に努めることが求められています。
暮らしの課題を解決するのは住民自身であり、その主体者であることに気づくことができる仕掛けづくりが必要で、「何かしたい」と感じた住民を、一人でも多く受け止められる社会教育をめざしていくことが必要です。
社会教育は、住民一人ひとりへの学習支援はもちろん、住民相互の学習や共同学習を通して、自らの生活を改善し、豊かで潤いのある地域社会をつくる担い手・主体を育てる営みです。私たちは、教育のみならず、自治や文化・福祉・環境・産業など、さまざまな角度から地域社会を豊かにすることに取り組んでいます。社会教育は、学びによって人々の意識の変革や日々の実践をうながす意味において、そうした営みの中核に位置付くことが可能です。
将来像の「学びで拓く。くらし、地域、みんなの未来。」を、住民一人ひとりとともに実現していくために、次の5つの基本目標を掲げ、社会教育を推進します。
1 子育て・子育ち支援をつなげる仕組み
子どもを安心して育てることができ、生涯にわたって生きがいを感じることができる共生型地域社会の学習環境を整備します。
【方向性と視点】
子育て支援、家庭教育理解、仕事と子育ての両立支援、ユニバーサルデザイン
2 高齢者の学びと、障がい者の生涯にわたる学習支援
一人ひとりが、いつでも、どこでもボランティア活動に携わり、障がい者と健常者とが、ともに生きる喜びをつくり出す学習機会を提供します。
【方向性と視点】
地域福祉、地域の中の健康づくり、見守り・助け合い・支え合いと地域通貨の活用
1 持続可能な暮らしと環境の再生
だれもが、安心・安全に過ごせる居場所づくりのために、地域住民が中心となり、防災福祉・防犯活動に取り組める学習環境を整備します。
【方向性と視点】
地域の中の防災福祉・防犯活動の担い手、小学校区での学習・交流拠点
2 自然・環境保護と賢明な活用
新たな出会いをつくり出し、環境問題・自然保護などの地域の課題に取り組み、助け合い、支え合う仕組みづくりのための学習機会を提供します。
【方向性と視点】
地球規模で考え地域で行動する環境保全、自然環境保護と賢明な活用、循環型社会へ向けた生活様式の見直し
1 ともに育ちあう学びと地域づくり・働く場づくり
地域産業の歴史や情報を整理し、だれもが学べる場としての施設機能を充実し、住民一人ひとりが利用しやすい学習環境を整備します
【方向性と視点】
産学官連携による産業創出、中心市街地のコア施設とネットワーク、可能性に挑戦する青年への支援
2 地域に根ざす産業ネットワークと地域づくり
住民一人ひとりが雄大な自然環境を資本に、さまざまな場面で、消費者と生産者がふれあい、ともに安心な暮らしと地域に根ざした産業の発展を考える学習機会を提供します。
【方向性と視点】
環境調和型の生産活動、地場産品の活用と食育・木育、消費者と生産者の交流、新たな観光形態、ホスピタリティの向上
1 暮らしを支え、暮らしをつくる社会教育施設機能
一人ひとりの違いが認められ、豊かな暮らしを願う住民が地域のネットワークを生かし、お互いに学び合える学習環境を整備します。
【方向性と視点】
社会教育を推進する組織・運営、社会教育行政と公民館機能、図書館機能、博物館機能、職員集団の学習・研修
2 「つどう・まなぶ・つなぐ」の室を高めるために
それぞれのニーズに合う学びができ、目的を同じくする出会いをつくり出し、住民の豊かな暮らしを支える基盤づくりのため、学習意欲を行動につなげる学習機会を提供します。
【方向性と視点】
個人学習への支援、生活課題・地域課題と学習内容の編成、団体・サークル活動への支援、史跡・文化財の保護、地域文化の継承と創造
1 住民の学びを支える担い手づくり
住民自らの意志でまちづくりに参画し、自らの知識や技術を生かすことができる学習環境を整備します。
【方向性と視点】
住民の手による地域課題学習の企画・運営、子どもの学びと学校支援体制
住民が提案する学習成果の活用
2 地域をつくる自治と、共同・自立を築く学び
住民自らが学び、行動し、経済的自立を高め、暮らしや地域の活動を支えるための学習機会を提供します。
【方向性と視点】
男女共同参画、コミュニティビジネスと雇用創出、市民活動(NPOなど)との協働、国際交流・多文化共生、活動・学習をサポートする人材の育成
この計画では、「おとなの学び」の発達過程を3つの段階でとらえています。
社会教育で、「おとなのための学習」を発展させるためには、3つの段階のどこへの仕掛けなのかを明確にする必要があり、事務事業の効果を検証・評価する時の目安とします。
第1段階 なりたい自分になる
学習と仲間をつなぐ発達段階【共同へ:相互学習に至る】
第2段階 仲良く暮らせる
仲間と地域をつなぐ発達段階【協同へ:住民自治に至る】
第3段階 責任あるこうどうができる
仲間と地域をつなぐ発達段階【協働へ:市民自治に至る】
網走市教育委員会 社会教育部 社会教育課
電話:0152-43-3705(直通:エコーセンター2000内)
| タイトル | 主な内容 |
|---|---|
| 表紙・目次・はじめに |
計画策定の趣旨、計画の位置づけ、計画の構成と期間、生涯学習と社会教育、生涯学習社会の現実に向けて |
| 第1部 基本構想 |
社会教育の現状と課題、計画の基本的な考え方、「将来像」を実現する5つの基本目標、計画を推進するために |
| 第2部 基本計画 |
計画の体系、施策の方向性 |
| 第2部 基本計画 |
第5章 参加と連帯でつくる 市民のまちづくり |
| 資料編 |
社会教育長期計画策定委員会について |
| 資料編 |
第3次網走市社会教育長期計画(1999-2008)策定フローチャート |
| 資料編 |
第2次社会教育長期計画(1999-2008)に係る事務事業評価について |
| 概要版 |
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