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平成29年度市政執行方針

1 はじめに

 平成29年網走市議会第1回定例会において、予算をはじめ関連する議案のご審議をいただくにあたり、市政執行の所信と施策の概要を申し上げ、議員各位並びに市民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

 私は、市民、経済、まちの「健康」をキーワードとして、『網走市まち・ひと・しごと創生総合戦略』などにあるまちづくりを進め、市政の懸案事項や課題に対し、より一層の力を尽くしていく所存です。

 さて、昨年の市政を振り返りますと、2020年東京オリンピック・パラリンピックのホストタウンに登録されるとともに、バイアスロンのパラリンピックナショナルセンター拠点施設にも選ばれました。

 また、これまで準備を進めてきた日本体育大学附属高等支援学校が、国内初のスポーツ教育を主軸とした特別支援学校として、本年4月に開校いたします。

 これまで取り組んできた施策とともに、日本体育大学附属高等支援学校が整備する日本最長の150メートル直線走路の屋内化を支援することで、新たなスポーツ拠点としての整備と、健常者と障がい者の区別なくスポーツのできる環境の実現を図ってまいります。

 かねてより明治地区に建設を進めてまいりました新廃棄物処理施設を供用開始するにあたり、将来世代の負担を軽減するためにも、新たな分別方式を導入することといたしました。市民・事業者・行政が一体となった、ごみの減量化とリサイクルの推進をしてまいります。

 スポーツ・ツーリズムの取組として、第1回大会に引き続き開催いたしました「オホーツク網走マラソン2016」は、第1回大会での課題の解消などに取り組んだ結果、参加された多くのランナーの皆様より高い評価を頂くことができました。ひとえに大会ボランティアをはじめとする多くの市民の皆様のお力添えの賜物と、改めて感謝を申し上げるとともに、次回以降もより満足度の高い大会を目指してまいります。

 一昨年8月にリニューアルオープンした天都山展望台・オホーツク流氷館は、1年間で約21万人ものお客様に、流氷の魅力や雄大な絶景を体感いただきましたが、引き続き、天都山エリアに集積する各種施設と連携し、エリアとしての魅力向上と情報発信に取り組み、さらなる誘客を図ってまいります。

 また、当市の地域特性を生かした企業誘致の推進を図ってまいりましたが、昨年、新たに呼人工業団地に誘致することができましたこと
から、今後の地場産業の活性化と雇用の増大が期待されるところであります。

 一昨年よりシティセールスの一環として、網走の魅力を広く発信し、ふるさと寄附に対して特典を付与しておりますが、多くの方々にご賛同いただき、初年度を上回るご厚志を頂戴したところです。

 これまでと同様に、網走を応援していただいた方々の思いを『かたち』にするため、子どもたちの活動支援などの取組に活用させていただきます。

 さらに、限られた行政資源を効率的・効果的に活用した行政運営を進め、満足度の高い市民サービスを提供するため、これまでの行政
改革の成果を踏まえた上で、『第4次網走市行政改革推進計画』を昨年12月に策定いたしました。

 引き続き、日本を取り巻く国際情勢にも十分に着目しながら、市民の住みよい環境を持続的に確保するために力を尽くし、人に企業に
選ばれるまちづくりを目指してまいります。

 

2 市政執行の基本方針

(1)市政を取り巻く環境

 政府は、地方創生、国土強靭化、女性の活躍などあらゆる政策の総動員により、経済の好循環をより確かなものとするため、保育士、介護人材などの処遇改善や給付型奨学金の創設などにより一億総活躍社会の実現を目指すとし、一方で、厳しい財政状況を踏まえ、「経済・財政再生計画」に掲げる歳出改革を着実に推進するとしております。

 平成29年度予算の総額は、97兆4,547億円と社会保障費の増大により、過去最大を更新となりますが、税収においては、57兆7,120億円と、前年度当初比0.2%の増にとどまり、基礎的財政収支は、200億円程度の悪化となりました。

 更に、公債依存度は、35.3%と依然として高い水準にあり、国の財政は、引き続き厳しい状況にあるものと考えています。

 

(2)当市の財政状況

 当市の財政状況は、これまで継続した行政改革の取組により、 改善基調にあるものの、歳入環境では、一般財源の根幹をなす市税の増額が見込めない中、地方交付税においても、人口の減少などにより、総額が減少傾向となっています。

 一方、歳出環境では、依然として高い公債費負担が続く中、少子高齢化の進展に伴う社会保障費の増大や公共施設等の老朽化対策などに取り組まなければならない極めて厳しい状況と言えます。

 持続可能な行政運営を図るため、『網走市公共施設等総合管理計画』 及び『第4次網走市行政改革推進計画』に基づき、効率的で効果的な行政運営に努めてまいります。

 平成29年度の新年度予算は、一般会計の当初予算は238億6,514万9千円で対前年比プラス6億2,863万5千円、2.7%の増となっております。

 また、9の特別会計では、130億4,866万3千円となり、対前年比プラス1億7,267万円、1.3%の増、水道事業会計では、16億5,395万2千円で、対前年比0.3%の減となったところです。

 

(3)今年のまちづくりについて

 平成29年度は、第5期網走市総合計画の最終年を迎えることから、市議会をはじめ、市民の皆様の協力をいただき、平成30年以降の
まちづくりの新たな指針となる「第6期網走市総合計画」の策定に取り組んでまいります。

 また、総合計画の戦略版である「網走市まち・ひと・しごと創生総合戦略」で掲げた5つの基本目標を実現するため、引き続き各分野の具体的な施策を展開し、「健康なひと・まち・経済」のまちづくりの観点から、地域資源を生かした地方創生に取り組んでまいります。

 「健康なひと」という観点からは、地域医療の崩壊を防ぐために、引き続き看護師と薬剤師の養成・確保に取り組む医療機関に支援してまいります。

 ラグビーワールドカップや東京オリンピック・パラリンピックを契機に、国民の健康を保護するために受動喫煙防止対策の推進が求められていることから、当市におきましても、事前合宿地としての受入環境の整備や国際観光都市としての環境の充実を目指し、受動喫煙防止対策を検討してまいります。

 また、子育て世帯の経済的負担を軽減し、安心して子育てできる環境を整えるため、子どもの誕生を祝して、紙おむつ用のごみ袋を支給し、乳幼児を育てている世帯を応援するほか、へき地保育所では、西部地区の統合化を進めるとともに、東部地区の通年保育を推進いたします。

 さらに、次代を担う子どもたちを地域全体で育てていくため、引き続き、学力・体力の向上に取り組める教育環境を整備するとともに、地域の方々とのふれあいによって、安心して過ごすことができる居場所づくりを支援してまいります。

 次に、「健康な経済」という観点からは、TPP協定の発効の不透明な状況など、農業を取り巻くさまざまな環境に左右されない強い農業を展開するため、機能性農作物の特性を研究し、商品開発についての調査を支援してまいりします。

 「おいしいまち網走」のPRでは、ふるさと納税制度を活用し、地場産品や網走の魅力を広く発信してまいります。

 また、東京農業大学の理念である「実学主義」を実現させるため、地域の産学官関係機関が連携して世田谷・厚木キャンパスからのインターンシップを受け入れ、就労体験の機会を提供いたします。

 地域特性を活用した再生可能エネルギーの利用や企業誘致を促進するため、排熱の利活用及び企業立地の可能性について調査・研究いたします。

 国内外観光客を誘致するため、女満別空港の7空港一括民営化の議論の進展を促進するとともに、鉄路の維持・存続に向けオホーツク圏活性化期成会とともに取り組み、航空ネットワークや鉄路、道路網を含めた二次交通の確保と充実に向けた取組を進めてまいります。

 また、オホーツク網走マラソン2017を開催するなど、国内外に網走の魅力やブランド力を積極的に発信することで交流人口の拡大を図ってまいります。

 中心市街地の活性化につきましては、誘客や賑わいを創出する拠点再生のために、旧金市舘ビル跡地などを活用した取組に加え、まちづくり会社の取組に対しても積極的に支援してまいります。

 次に、「健康なまち」という観点から、引き続き東京農業大学との連携により、セカンドキャリア実現を希望する中高年を受け入れ、網走版CCRC構想を検討するためのモニタリング調査を行います。

 災害に強いまちづくりを推進するために、近年頻発している集中豪雨や暴風雪に対する対策や効率的な除雪体制の整備をはじめ、老朽化した公共施設等の点検を強化し、適切な維持管理や重点的かつ計画的な補修を行い、都市基盤の長寿命化を図るとともに、避難所運営ゲーム(HUG)を用いた防災研修の開催により、地域の防災力の向上を図ります。

 また、空き家や民間賃貸住宅を活用した新たな住宅制度に対応するために『住宅供給計画』を策定し、高齢者向け住宅、子育て世帯向け住宅、市営住宅管理戸数など住宅供給量の検討を行うとともに、それぞれの目的に合った住宅の供給に適したエリアの想定に取り組み、誰もが暮らしやすい住環境づくりを推進してまいります。

 今年も、行財政改革の一層の推進に努めながら、直面する市政の課題の解決に力を尽くし、市民の皆様が健康で幸せを感じることができるまちづくりを進めてまいります。

 次に、『網走市総合計画』5つのまちづくりの目標に沿って、「豊かなオホーツクに活気みなぎるまち 網走」の実現に向けて、具体的に実施しようとする主な施策について、あらためてご説明いたします。

 

3 主要施策

(1)支え合い、安心して暮らせるまち

 第1は、「支え合い、安心して暮らせるまち」づくりです。

保健・医療

 市民の健康づくりについては、市民の皆様が健康で安心して暮らせるよう、健康都市連合加盟都市と情報共有しながら、『健康づくりプランⅢ』に基づく保健・医療の施策と、健康づくりを直接的・間接的に支える施策を一体的に推進してまいります。

 なお、本年は当市において、健康都市連合日本支部総会・大会を開催いたします。

 生活習慣病の予防に向けては、引き続き「あばしりベジラブル運動」の普及啓発を行うとともに、「カニチョッ筋体操」にスローバージョンを追加することで、これまで取り組めなかった年代への普及を図ります。さらに健康関連事業等に参加した対象者にポイントを交付する「あばしり健康マイレージ事業」により特定健診の受診率の向上を図ります。また、健康維持・増進の観点に加え、スポーツの合宿地としての受入環境の整備及び国際観光都市としての環境の充実を目指し、受動喫煙防止対策の検討を進めてまいります。

 ワクチンで予防できる疾病をなくすために、子どものインフルエンザの発症と重症化を防ぐための予防接種の無料化や、新生児の先天性風しん症候群を予防するため抗体価検査とワクチン接種の一部助成を引き続き行い、検診事業については、各種がん検診による早期発見と予防、胃がんの発病リスクを低減するため、ピロリ菌の感染検査に引き続き取り組みます。

 さらに、24時間いつでも電話により相談することができる体制により、引き続き健康や医療、育児などの不安解消に努めてまいります。

 

地域福祉

 地域福祉については、市民や関係機関との連携により、福祉にかかわる取組を総合的に進めてまいります。

 また、市民の皆様に基本的人権の擁護などの人権問題に対する意識の啓発を行うため、地域人権啓発活用活性化事業に取り組みます。

 高齢者福祉については、高齢化の進展に伴い増加が見込まれる要支援・要介護認定者や認知症高齢者を支えるため、多職種が協働する地域包括ケアの体制づくりを引き続き推進するとともに、いつまでも住み慣れた地域で生きがいをもって安心して生活ができるよう、生活支援体制整備や専門職と連携した介護予防の強化に取り組みます。

 また、認知症の早期における症状悪化の防止や総合的な支援を行うため、認知症地域支援推進員の配置と初期集中支援チームを設置します。

 さらに、大曲地区をモデルとして、生活支援体制整備事業の拠点に位置づけ、助け合いを育む地域づくりを進めるため、西コミュニティセンターに多世代が集う交流スペースを整備します。

 障がい者福祉については、平成29年度までを計画期間とした『障がい者福祉計画並びに障がい福祉計画』の実行・到達状況を検証し、新たな『第5次障がい者福祉計画(ハートプランⅥ)及び第5次障がい福祉計画』を策定いたします。

 子育て支援については、子育て世代の医療費負担を軽減するために、引き続き中学生までの外来受診時の自己負担を3割から1割に、高校生以下の子どもが3人以上いる多子世帯については、中学生以下の第3子目以降の子どもを無料にいたします。

 また、子どもの誕生を祝して、2歳未満の乳幼児を育てている世帯に紙おむつ用のごみ袋を支給し、子育てしている世帯を応援します。

 さらに、子育て環境の充実を図るため、老朽化が著しい「さんごそう保育園」及び「嘉多山保育園」の両へき地保育所を統合して建て替えの調査設計を行うとともに、「はまなす保育園」及び「浦士別保育園」の通年保育を推進いたします。

 子どもの居場所づくりについては、地域の方々とのふれあいによって、安心して過ごすことができる居場所づくりに対して支援いたします。

 地域医療については、看護師と薬剤師の養成・確保に取り組む医療機関を支援するとともに、網走市休日内科急病センターを開設することにより、市内医療機関の負担軽減を図ります。

 

社会福祉

 ひとり親家庭については、児童扶養手当の第2子目以降の加算額を倍増し、経済的支援策を充実させるとともに、親と児童の健康保持及び福祉の増進を図るため医療費助成を実施するほか、母子家庭等のひとり親の雇用の安定及び就労できる環境づくりを確立するため、自立支援教育訓練給付金を支給するなどの支援に引き続き取り組んでまいります。

 勤労者福祉については、地域における建築関連技能技術者の確保・養成、地域定着の促進に取り組んでまいります。

 

(2)快適で調和のとれたまち

 第2は、「快適で調和のとれたまち」づくりです。

都市基盤

 市街地の整備については、網走川周辺の賑わい創出と交流促進のため、モヨロ地区に緑地整備を行うとともに、『網走かわまちづくり計画』に基づく網走川左岸の散策路等の整備に合わせ、網走川筋環境整備により案内看板、照明施設のデザイン及び配置検討を行います。

 道路整備については、近年多発している集中豪雨に対する市道の冠水対策、通学路の安全対策、ロードヒーティングの更新を重点的かつ計画的に進めるとともに、老朽化した道路施設の点検を強化し、適切な維持管理や計画的な補修及び橋梁の長寿命化を図ってまいります。

 道路の冬期対策については、経年劣化が著しい除雪車を計画的に更新し、効率的な除雪体制の整備を図ってまいります。

 港湾については、引き続き老朽化した港湾施設の整備と大型客船の寄港受入態勢の強化を図るとともに、積極的にポートセールスを行ってまいります。

 また、網走港の背後圏における生産物の流通経路や工場等の燃料・副産物の流通経路、他の輸送方法などを調査研究し、新たな貨物の獲得と貨物量増大に向けたデータ収集を行います。

 漁港については、静穏域の確保等、機能保全計画に基づく整備・補修を、引き続き管理者である北海道へ要望してまいります。

 公共交通については、公共交通機関の空白地域や不便地域におけるコミュニティバスや乗合タクシーの運行などを引き続き支援し、効率的で利便性のある持続可能な公共交通のあり方についての検討を進めてまいります。

 

生活安全

 市民の安全対策については、地域の防災力を向上させるため、町内会等を対象として避難所運営ゲーム(HUG)を用いた防災研修を開催するとともに、治山施設管理用階段を津波発生時の避難路として利用するための整備を行います。

 また、引き続き防災備蓄品や冬季停電対策用備品の整備、土砂災害ハザードマップの作成に取り組むとともに、大雨災害時における非常用電源設備を整備し、緊急時の態勢整備を図ってまいります。

 さらに、これまで実施した公共施設の耐震診断の結果に基づき、各施設の今後の方向性等を検討してまいります。

 消防については、老朽化したポンプ車を更新し、消防業務の充実強化のための整備を図ってまいります。

 

環境

 地球環境の保全については、環境の保全と創造に関する施策の基本となる『環境基本計画』を市民に周知し、地球温暖化対策の啓発事業を進めてまいります。

 自然環境の保護については、濤沸湖の魅力及び濤沸湖水鳥・湿地センターをPRし、引き続き環境保全と賢明な利用の推進に向けた取組を進めてまいります。

 

生活環境

 廃棄物処理については、一般廃棄物処理施設における最終処分場及び浸出水処理施設の整備を進めるとともに、新たな分別区分で生じる廃棄物の収集に対する体制の強化を図ります。

 公営住宅については、引き続き『公営住宅等長寿命化計画』に基づき、つくしヶ丘第2団地の建設を行います。

 住環境整備については、国の新たな住宅制度や潮見団地の建替えに備え、『住宅供給計画』を策定し、住宅供給量・住宅供給エリアを検討してまいります。

 上水道については、安全で安心な水を安定して各家庭に届けるため、引き続き導水管更新計画の策定を進めるとともに、配水管の布設替などを計画的に行ってまいります。

 下水道では、河川・湖沼の水環境の保全を図るため施設整備に努めてまいります。また地球環境の保全や資源の有効利用を促進するため、スラッジセンターにおいて消化ガス発電施設整備を行ってまいります。

 公園については、旧流氷館跡地に自然とふれあい、景観を生かした公園を整備し、天都山エリアの魅力向上を図ります。また、地域パークゴルフ場の管理を行う町内会に対し引き続き支援を行うとともに、各パークゴルフ場の芝の延命を図ってまいります。
 

(3)にぎわいと活力にあふれたまち

 第3は、「にぎわいと活力にあふれたまち」づくりです。

農林業

 農業では、活力ある網走の農業を実現するため、新規就農をめざす若者や農業後継者などの担い手対策を推進するとともに、あばしり和牛産地基盤づくりなどの畜産振興対策及び、狩猟免許の新規取得者への費用助成により鳥獣害防止対策を推進してまいります。

 また、日本で初めて市内の圃場で確認されたジャガイモシロシストセンチュウに対し、生産者が引き続き畑作物の安定生産が行えるよう、まん延防止対策や防除に対する支援を行ってまいります。

 林業については、森林のもつ木材生産と環境保全という公益機能の維持と再生を図るため、計画的な森林整備を引き続き推進するほか、市民の健康づくりの場として利用が拡大している「こまば木の広場」の計画的な整備・維持管理に努めてまいります。

 

水産業

 漁業については、海面・内水面における漁場環境保全や増養殖対策に加え、ナマコ中間育成技術の確立や網走湖及び能取湖等の水質・資源調査を実施し、漁家経営の安定化に向けた基盤整備を進めてまいります。

 水産加工振興については、当市に縁のある企業や東京網走会、友好都市などとの連携により、季節に着目した地場水産物の普及・PR活動を行うとともに、ふるさと寄附の特典として取り扱うことで消費拡大を図ってまいります。

 

観光

 観光については、引き続き天都山エリア全体の魅力向上に取り組むとともに、オホーツク網走マラソンの取組などと併せて全国に向けて情報発信し、網走の知名度向上や観光素材の周知と観光客の誘致に積極的に取り組んでまいります。

 また、冬季においては、これまで楽しまれてきたメニューに加え、体験型のスポットメニューなどの実証実験を行い、冬の「おいしいまち網走」の魅力向上を図ってまいります。

 外国人観光客誘致については、東アジアや東南アジアをターゲットに広域連携による誘客促進を図るとともに、さまざまなメディアを活用したプロモーションを展開するほか、広域観光周遊ルート「アジアの宝 悠久の自然美への道 ひがし北・海・道」の事業計画を推進し、さらなる受入体制の整備に取り組んでまいります。

 観光交通については、空港・航空ネットワークの確保と充実を、鉄路や道路網も含めた二次交通と一体的に取り組むとともに、利便性の向上により滞在時間の拡大を図るため、観光施設巡りバスの通年運行を継続します。

 また、閑散期の誘客対策として、春と秋の旬まつりキャンペーンの展開や宿泊ツアーの商品造成などを支援いたします。
 

商工業

 中心市街地対策については、中心市街地への誘客や賑わいを創出する情報発信を引き続き支援するとともに、新たに創設が予定される「まちづくり会社」の取組や、旧金市舘ビル跡地などでの各種取組を積極的に支援してまいります。

 企業誘致については、地域の特性に即した誘致活動を推進してまいります。

 ものづくりについては、市内事業所の製造管理の高度化を促し、対外競争力の強化、国内販売・海外輸出促進を図るため、引き続き北海道HACCP導入への支援を行ってまいります。

 市場開拓・販路拡大では、大都市圏における商談会等への参加を支援するとともに、ふるさと納税制度を活用した特産品のPRを行ってまいります。

 新産業の創出では、新製品創出支援事業において、引き続きものづくりに取り組む中小企業者に対して各種制度の積極的な周知と支援を行うほか、新規起業を促進するため、店舗の取得や改修のための補助制度、起業化支援セミナーを開催するともに、再生可能エネルギーを利用した発電施設等からの排熱の利用方法を研究し、新たな企業立地の可能性を検討してまいります。

 さらに、天都山エリア全体の魅力向上の取組として、天空の里エリアへ出店する飲食店・小売業に対して改装費等の支援を行います。

 雇用労働対策では、女性の就労を促すセミナー及び高齢者就労に係る企業説明会を開催するほか、「北海道U・Iターンフェア」へ参加する企業を支援してまいります。

 また、地域の経済活性化を担う人材育成に取り組む東京農業大学の6次産業化・農商工連携の取組への支援を行ってまいります。

 

(4)みずから学び、ふれあいを大切にするまち

 第4は、「みずから学び、ふれあいを大切にするまち」づくりです。

幼稚園

 就学前施設から小学校への円滑な接続と連携のために、幼児と児童との交流や教職員が教育内容や指導方法の相互理解を深め、いわゆる「小1プロブレム」の未然防止を図るため、幼稚園・保育園・認定こども園・小学校の連携を進めてまいります。

 

義務教育

 学校教育については、教育内容の充実、学校運営の改善、教育環境の整備に努めることにより、子どもたちの確かな学力、豊かな心、健やかな体の調和のとれた成長を促す取組を推進してまいります。

 このため、学習支援員を増員し、習熟度別授業や少人数指導などに取り組み、全中学校すべての普通教室に実物投影機と大型テレビを配置し、授業の円滑な進行と質の向上に努めてまいります。

 また、児童生徒の悩みの深刻化やいじめ・不登校などの未然防止、早期発見・早期対応を図るため、スクールカウンセラーを増員いたします。

 さらに、児童の学力・体力向上を図るため、東京農業大学の学生ボランティアによる土曜日学習サポート及び、日本体育大学の指導者・学生等のサポートによる実演授業の実施に引き続き取り組むとともに、新たに司書教諭の配置のある学校にも学校図書館司書を配置いたします。

 老朽化した小中学校所有の楽器を更新することにより、児童生徒の音楽教育を支援してまいります。

 特別支援教育では、特別支援学級の子どもたちの学校生活や学習活動をサポートする支援員を増員し、学習意欲・学力の向上に取り組める教育環境の整備を図ってまいります。

 

高等教育

 高等教育については、網走南ヶ丘高校定時制課程の振興のための助成を引き続き実施するとともに、東京農業大学や学校支援地域本部との連携による教育ボランティアの拡大に努めてまいります。

 東京農業大学については、学生確保対策として地元や友好都市等から入学する学生への学資支援金の給付を引き続き実施してまいります。

 日本体育大学附属高等支援学校については、保護者の入学時の経済的負担を軽減するため、入学決定時に納付する費用の一部を支援するとともに、国及び道の補助制度が適用されるまでの学校運営に関する経費や施設整備に必要な支援を行ってまいります。

 また、障がい者スポーツ教育等について、市民への更なる周知と理解の向上を図るため、日本体育大学附属高等支援学校の開校を記念する市民交流イベントを開催いたします。
 

社会教育

 社会教育については、市民の主体的な学習が豊かで潤いのある地域づくりへと発展していく契機となるような学びの場の充実を図り、網走の魅力や価値を再発見し、新たな発想や創造のための学習機会を提供してまいります。

 また、子どもたちの豊かな心や感性、たくましく生きる力を育み、夢を持って生きることのすばらしさを学ぶことができる子ども夢育事業に取り組むとともに、青少年への学習環境整備を図るほか、高等教育機関等と連携し、市民への多様な学習機会を提供してまいります。

 図書館については、各種の資料収集や整備・保存に努め、多くの市民が読書に親しめる環境づくりに取り組んでまいります。

 美術館・博物館では、市民の自主的な学習活動や学習成果の社会還元を支援するため、企画展示事業や普及活動を実施するとともに、美術館開館45周年を記念する特別展を開催いたします。
 

芸術文化

 芸術文化については、多くの市民が優れた芸術文化に触れ、豊かな人間性を育む芸術文化活動の充実を図るため、市民の企画提案を受け入れながら、さまざまな芸術文化公演の鑑賞機会を提供いたします。

 さらに、2年ぶりとなるふるさとアーティスト公演の開催や芸術系大学、団体等の合宿を誘致することにより、優れた芸術文化の活動拠点となるような環境づくりを図るとともに、将来が期待される若手美術家の作品を収集し、公共施設等に展示いたします。
 

文化財

 モヨロ貝塚については、郷土を代表する古代モヨロ文化を伝えるモヨロ文化講座の開催などにより、史跡を広くPRし、まちのシンボリックイメージとしてのモヨロ文化の定着化を図ってまいります。

 さらに、郷土博物館建物については、国の重要文化財指定を目指し、引き続き展示室などの整備を実施してまいります。

 また、博物館網走監獄の重要文化財の耐震診断調査を支援いたします。

 

スポーツ

 スポーツについては、競技スポーツはもとより、生涯にわたり身体能力に応じて気軽にスポーツに親しみ、健康の維持・増進が効果的に図られる環境整備を行ってまいります。

 また、トップアスリート等が「夢先生」として学校を訪問し、授業を行う「夢の教室」を引き続き市内の全小学校で開催し、児童の健全育成に取り組むとともに、全道大会、全国大会に出場するスポーツ少年団へ遠征費用を支援し、子育て世代の負担軽減を図ってまいります。

 さらに、障がい児・障がい者がそれぞれの状態に応じたスポーツを行うことで、活動の場を広げるとともに身体を動かす喜びを体感し、健康増進・体力向上に繋がる取組を行い、障がい者スポーツの振興を図ってまいります。

 スポーツ合宿の誘致については、2019年に日本で開催されるラグビーワールドカップをはじめ、東京オリンピック・パラリンピックなどの事前キャンプ地としての誘致活動を積極的に取り組んでまいります。

 また、総合体育館では、フットサル大会の誘致に向けた環境整備を行い、スポーツ・トレーニングフィールドでは、テニスコートの改修を行うとともに、両施設のトイレ環境の改善を図ってまいります。

 

交流

 国際交流については、東京オリンピック・パラリンピックのホストタウン登録に伴い、オーストラリアの事前合宿誘致に取り組み、選手をはじめオーストラリア関係者との交流を推進してまいります。

 また、姉妹都市であるポートアルバーニ市とは、青少年の交流を中心に友好交流を深めてまいります。

 大韓民国蔚山広域市南区との交流は、「友好パートナーシップ協定」締結5周年を記念して実施される網走市文化連盟と蔚山広域市南区文化院との文化芸術交流事業を支援し、市民の主体的な友好交流の促進を図ってまいります。

 ロシアとの交流については、国の動向などを注視し、経済活動や人的交流の取組の可能性について調査・研究してまいります。

 地域間交流では、交流人口の拡大による地域経済への波及効果を高めるため、網走の食材などを扱っている市外事業者や、ふるさと寄附をいただいた方々を中心にあばしり応援人・応援隊を募り、さまざまな分野で網走のPR活動を積極的に進めてまいります。

 また、網走で働くことを希望する若者を大都市圏から募る地域おこし協力隊を引き続き活用し、移住・定住の促進に努めます。

 さらに、首都圏をはじめとする他地域から健康で学習意欲旺盛な中高年代の方々を東京農業大学生物産業学部大学院で受け入れ、地域課題の研究に取り組んでいただくとともに、移住者が必要とする支援方策をモニタリングし、網走版CCRC構想を検討いたします。

 

(5)みんなで知恵を出し、いっしょにつくるまち

 第5は、「みんなで知恵を出し、いっしょにつくるまち」づくりです。

地域協働

 地域協働については、まちづくりの主体である市民や地域活動の核である町内会、さまざまな分野で活動している市民活動団体などの多様な組織・団体とともに取り組んでまいります。特に、住民による助け合い支え合う「共助」と「地域力」の向上を図る町内会活動への理解と市民活動の活性化を支援してまいります。

 また、町内会や市町連などを対象に避難所運営ゲーム(HUG)を開催し、地域の防災意識の向上と防災活動の推進を図ります。

 広報・広聴分野では、広報紙を充実させるとともに、さまざまな情報伝達手段を活用して、正確で的確な市政情報の提供に努めてまいります。また、「まちづくりふれあい懇談会」「みんなの市長室」「市長への手紙」などを引き続き行い、市民と一緒に考えていくまちづくりを進めてまいります。

 

行財政

 行政運営の取組については、北海道大学公共政策大学院をはじめとする連携協定を締結している大学などと連携し、「網走市まち・ひと・しごと創生総合戦略」の達成度や進捗状況を検証・分析するとともに、効率的、効果的な施策の取組を行ってまいります。

 財政運営の取組については、『第4次網走市行政改革推進計画』に基づき、健全な財政の維持と効率的な行財政運営に取り組んでまいります。

 また、「おいしいまち網走」の魅力を引き続き積極的にPRするとともに、市外在住者からのふるさと寄附に特典を付与することにより、寄附を手法としたまちづくりへの参加を促進いたします。

 

広域連携

 広域連携については、大空町と形成した定住自立圏において、共生ビジョンに基づき、公共施設の利用料フラット化及び土曜日における小中学生の社会教育施設利用料の無料化など、圏域形成に必要な生活機能の確保を図るための取組を引き続き進めてまいります。

 また、大空町と連携し、農産物の機能性を活用した産業化の可能性等についての調査研究を引き続き支援いたします。

 さらに、東京農業大学オホーツクキャンパスを核として、東京農業大学の世田谷・厚木キャンパスの学生のインターンシップを網走市・大空町で受け入れ、就労体験の提供と将来的な人材確保の体制構築に取り組みます。

 その他の地域との連携については、引き続き釧路市及び帯広市との空港を軸とした地域連携を行い、道東地域ならではの観光素材の魅力を磨き、発信することにより国際チャーター便の誘致や外国人観光客の誘客を図ってまいります。

 また、サイクリングに適した環境を有する地域として、北見市・大空町と連携を図り、サイクリストの受入環境整備を行い、サイクルツーリズムによる「オホーツク」地域のブランド化を目指してまいります。

 さらに、「斜網地域維持管理協議会」が維持管理する農業水利施設の「緑ダム」を活用して小水力発電施設を整備し、オホーツク地域における二酸化炭素排出量の削減に取り組んでまいります。

 

4 おわりに

 予算全体といたしましては、財政の健全化を基本とする一方で、市民の健康と安全・福祉、地域経済の自立に向けた産業の振興や賑わいの創出などの施策に配慮し、「健康で安心なまちづくり」の実現に向け、ふるさと寄附や国の交付金事業も積極的に活用した予算編成としました。

 今後とも予断を許さない経済情勢と国政の動向を注視しながら、健康なひと、健康なまち、健康な経済のさらなる向上をめざし、人口減少社会に挑戦するためにもより一層、的確かつ持続可能な財政運営を心がけてまいりますので、議員各位並びに市民の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

お知らせ

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〒093-8555 北海道網走市南6条東4丁目
電話:0152-44-6111 Fax:0152-43-5404

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