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平成29年度教育行政執行方針

はじめに

 平成29年第1回定例会の開催にあたり、教育行政の基本的な考え方と施策の大要について申し上げます。

 今日、我が国は人口減少や少子高齢化に加え、グローバル化の進展や情報通信技術の発達など、社会が大きく変化する時代にあって、直面する課題の解決と将来にわたって安全・安心で心豊かな生活を確保することが求められており、地方創生の実現に向けた教育の役割が重要となっているところであります。

 このような中、教育を取り巻く情勢も、道徳や小学校における英語の教科化、主体的・対話的で深い学びの視点による授業改善、ICT活用による学びの環境の革新など大きく変化 してきており、これからの変化の激しい社会に柔軟に対応できる人材の育成が求められています。

 教育委員会としましては、社会がどのように変化しようとも、 子どもたちが主体的に判断し、行動し、課題を解決できる 「生きる力」の育成に努めるとともに、教育環境の整備等教育の充実・発展に尽力してまいります。

 様々な教育課題に対応するため、「網走市教育大綱」 及び「網走市学校教育計画」、「第3次網走市社会教育長期計画」などをはじめとする各種プランに基づき、地域や保護者・大学など関係機関との連携を一層強化して、各種施策を推進してまいります。

 この後は、教育施策の概要について申し上げます。

 

1 幼保小等連携

 第一に、幼児教育と小学校教育の連携についてであります。

 幼児が小学校へ入学する際の大きな環境の変化から、「集団行動が取れない」、「授業中に座っていられない」などのいわゆる「小1プロブレム」の未然防止を図るために、就学前施設から小学校への円滑な接続と連携が必要となります。

 このため、幼児と小学校児童との交流や、教職員が教育内容や指導方法についての工夫改善や相互理解が深められるよう、 「幼稚園・保育園・認定こども園・小学校」の連携を進めてまいります。

 

2 義務教育

 第二に、義務教育についてであります。

 自ら学び、自ら考え、豊かで幸せな人生を切り開いていく ことができる「生きる力」を育むために、一人ひとりに応じたきめ細やかな学習指導の充実を図りながら、基礎的・基本的な学力を確実に定着させていきます。

 また、自らの夢や希望に向かって、自立して社会でたく ましく生きていくために必要な総合的な人間力の基礎を身につけた子どもたちを育むため、学校、家庭、地域社会、行政がそれぞれの役割と責任を果すとともに、引き続き、大学との連携も図りながら、様々な施策を推進してまいります。

 はじめに、「確かな学力」についてでありますが、「全国学力・学習状況調査」の結果では、全国の平均正答率との差は年々縮まりつつありますが、課題が見られる教科・領域があること から、基礎学力の定着向上に向けた学習指導の充実を図って いくことが課題となっています。

 そのため、学力の課題や、これまでの取組の成果を教育委員会、学校、家庭、地域が共有するとともに、児童生徒一人ひとりが確かな学力を身に付けるための取組として、「網走市読書感想文コンクール」や土曜学習サポート(あばしり寺子屋)などの充実を図ってまいります。

 また、教員の指導力向上の方策として、引き続き、市内全校での公開研究会の実施、各研究会や研修会への参加などによる学習指導方法の工夫改善の取組を進めるとともに、ICT機器を活用した授業の取組など、各種研修会を通して、質の高い研修を促進しながら、教員の指導力の向上に努めてまいります。

 わかる授業や少人数指導につきましては、基礎・基本をいかに定着させるかが最重要課題となっている算数・数学に ついて、学習支援員を増員配置し少人数指導を図るとともに、中学校の各教室に実物投影機と大型テレビを設置し、教育環境の改善を図ってまいります。

 引き続き、長期休業中や放課後の学習サポート等を進めるとともに、東京農業大学と連携のもと、学生ボランティア等による小学校低学年を対象とした土曜学習サポート(あばしり 寺子屋)を継続し、学習支援の取組を推進してまいります。

 また、家庭・地域と連携した学力向上の方策として、家庭での学習習慣を確立するための生活リズムチェックシートの積極的な活用を図るとともに、基本的な生活習慣の定着や授業改善に努めてまいります。

 「豊かな心」の教育につきましては、多様化・複雑化する現代社会においては、規範意識や思いやりの心を醸成するために道徳教育の果たす役割が益々重要となることから、学校全体で道徳教育に取り組むとともに、家庭で読書を行う家読(うちどく)の推進に努め、自然体験やボランティア活動などあらゆる教育活動を通して、命の大切さや思いやりの心を培い、子どもたちの豊かな人間性や社会性を育む道徳教育の一層の充実を図ってまいります。

 「健やかな体」の育成につきましては、「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」の結果から、当市の児童生徒は全国と比較し体格は良く、体力・運動能力面においても、種目によっては全国平均を上回る実態にあります。

 しかし、運動習慣・生活習慣面においての課題も見られる ことから、体力向上を目指す「一校一実践」をはじめ、「タグラグビー」の取組、「オホーツク網走マラソン」への参加促進などに努めるほか、引き続き、日本体育大学との連携のもと大学指導者・学生などによる体力つくりサポート授業を通しながら、 体力向上に向けた取組を支援してまいります。

 次に、生徒指導につきましては、LINE(ライン)、Twitter (ツイッター)、Facebook(フェイスブック)などに代表されるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の利用上のトラブルのほか、いじめ、不登校など様々な課題において各学校における情報モラルに関する指導や、相談体制を充実させるとともに、関係機関との連携を図りながら、これらの未然防止、早期発見に努めてまいります。

 特に、いじめ問題は事実関係の早期把握に基づく適切な対応等による解決が必要となることから、学校における教職員間の情報の共有や指導体制の充実を図るとともに、児童生徒理解に努めるほか、各学校の児童会・生徒会等が行う「いじめ撲滅」に関する活動や、子どもたちが主体的に考える機会として開催する「網走市こども会議」などの取組を継続して支援してまいります。

 また、相談窓口を広く持ち、その機会を増やすことにより 問題の芽を早期に解消し、きめ細やかな指導につなげるため 「スクールカウンセラー」を増やすとともに、「家庭児童教育相談室」の活用促進、さらには「適応指導教室(クリオネ学級)」での不登校児童生徒の学校復帰のための取組を進めてまいります。

 特別支援教育につきましては、特別支援学級や通常学級に支援員を増員して配置するほか、学校職員間での情報の共有、 教職員や支援員を対象にした研修会の開催、各小学校の特別 支援学級に配置したタブレットパソコンの活用などの充実を 図りながら、特別支援教育への支援に努めてまいります。

 経済的理由によって就学が困難な児童生徒の就学援助につきましては、全ての児童生徒が義務教育を円滑に受けることができるよう努めてまいります。

 登下校時の児童生徒の安全確保につきましては、網走市通学路交通安全プログラムに基づき、通学路危険個所の安全確保に向けた取組を進めるとともに、各地域においての見守り活動を側面的に支援し、スクールガードリーダーを継続して 配置するほか、パトロール活動用の資材の整備、関係行政機関等で組織する「子どもの安全確保連携会議」との連携などに より、子どもたちを不審者等から守る取組を継続して行ってまいります。

 学校図書館につきましては、引き続き蔵書の充実を図るとともに学校図書館司書を増員し、本に親しむ習慣を子どもたちに根付かせるための方策を推進しながら、読書環境の一層の充実に努めてまいります。

 市内小中学校における音楽活動につきましては、ここ数年で5校が全国大会へ出場するなど、活躍しているところであり ます。

 各校で所有する楽器の老朽化が目立ってきたことから、引き続き、計画的な楽器の更新整備により、音楽活動を支援してまいります。

 学校施設の整備につきましては、計画的な整備に取り組み、老朽化等に伴う学校施設の効果的かつ効率的な整備を進めるとともに、児童の安全確保及び学校施設の環境改善の取組を推進してまいります。

 次に、学校給食につきましては、本年度も給食用備品の整備や設備の改善を進めるなど、子どもたちに安全で安心な学校給食の提供に努め、給食食材の産地公表及び放射性物質検査を引き続き実施するとともに、地産地消の取組及び子どもたちが食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身に付けることができるよう食育について推進してまいります。

 このほか、学校施設につきましては、引き続き地域に開放するとともに、学校評議員や「学校支援地域本部事業」の活用などにより、地域に開かれた信頼される学校づくりに努めてまいります。

 

3 高等学校・高等教育

 第三は、高等学校・高等教育についてであります。

 網走南ヶ丘高校定時制課程振興のための助成を引き続き実施していくとともに、東京農業大学生物産業学部や学校支援地域本部事業との連携による、市内小中学校での農大生や一般市民の「教育ボランティア」の拡充に努めてまいります。

 また、奨学資金貸付制度についても、従来同様の運用を図ってまいります。

 

4 生涯学習

 第四に、生涯学習についてであります。

 市民の自主的で主体的な学びや市民相互の学習活動は、豊かで活力ある地域社会を支える基盤となるものであります。

 そのため、継続した学習活動による市民の自己実現が促進されますよう学習活動への支援や学習資料の収集、情報提供の充実を図るとともに、学習環境の整備に努めてまいります。

 図書館につきましては、市民の様々な生活課題の解決や生涯学習を支援するため、幅広い図書資料の収集・整備と提供の充実を図ってまいります。

 また、子どもの読書活動を推進するため、引き続き学校などと連携した事業の実施、図書館内外でのよみきかせ会の開催、読書ノートの整備、絵本パック事業の拡充などに努めてまいります。

 高齢者や障がいのある方々の読書活動におきましても、ボランティア団体等との協働による読書機会の充実に努めてまいります。

 

5 社会教育

 第五に、社会教育についてであります。

 平成21年度から平成30年度までの間、「第3次網走市社会教育長期計画」に基づき、学習機会の提供や学習環境の整備に努めているところでありますが、網走の特色ある地域資源や 歴史・文化について、その魅力や価値を改めて認識するとともに、学びの中で地域の課題解決に向けて様々な活動と結び合える契機となるよう、「あばしり学講座」をはじめ、「まなびすと講座」や「てづくりすと講座」など、市民の学習課題や学習 要求に対応した講座を開設してまいります。

 また、高等教育機関等と連携した多様な学習機会の提供や市民の学びの成果を活用し、地域ぐるみで学校教育を支援する「学校支援地域本部事業」、「放課後子ども教室推進事業」、 子どもたちの学習活動に市民指導者が活躍する「ロセトクラブ」や、「子ども科学フェスティバル」、「宇宙の学校」など、市民や関係団体と連携し、子どもたちへ質の高い学習機会を提供してまいります。

 また、子どもたちが夢を持って生きることの大切さを実感し、感性豊かな心を育むことで、たくましく生きる力を形成するため、夢や人生、命などをテーマにした学習の機会を創出してまいります。

 さらに、高齢者の学習活動の場となります寿大学では、引き続き講座の一般公開を実施するなど、市民の理解を深める取組を行うとともに、世代間交流など多様な学習活動により、高齢者のさらなる学習意欲の向上に努めてまいります。

 

6 家庭教育

 第六に、家庭教育についてであります。

 社会の変化に伴い、子どもたちや保護者を取り巻く家庭環境が大きく変化していることから、子育てにおける不安の解消と家庭教育の充実のため、引き続き子どもたちの発達段階に対応した各種事業を学校をはじめ庁内関係部局や関係団体と連携を図りながら実施してまいります。

 

7 芸術文化

 第七に、芸術文化についてであります。

 市民文化の高揚は地域社会に豊かさと潤いをもたらし、創造的な地域づくりの基礎になるものと考えますことから、市民の誰もが優れた芸術文化に触れる機会を提供するとともに、自ら行う創作活動や文化活動に対する支援を引き続き実施してまいります。

 また、芸術文化事業におきましては、世代を越えて楽しめる様々な領域の芸術鑑賞機会を、市民の企画提案を受けながら実施するほか、隔年実施しているふるさとアーティスト公演では市民との交流の機会を創出しながら、優れたアーティストの芸術文化活動の発信拠点となるまちづくりを推進いたします。

 また、網走市文化連盟と蔚山広域市南区文化院との文化芸術交流事業を支援し、市民の主体的な国際芸術文化交流の促進を図ってまいります。

 美術館につきましては、優れた美術作品を鑑賞する機会を提供するため、郷土が誇る作家の作品を中心にした常設展・収蔵作品展を開催してまいります。

 企画展では、開館45周年を記念して『玉川信一展』、『安彦良和展』を開催するほか、『楽しい子どもの美術展』や『北海道書道展』などを開催いたします。

 さらに、小中学生のための美術展、市内学校への「出張美術館」を引き続き実施するほか、各種講座や作品解説会を開催するなど、美術教育の普及活動を推進してまいります。

 また、新たに若手アーティストを応援し市内にその作品を 展示する事業に取り組みます。

 博物館につきましては、自らが住む地域について理解し、 郷土を語ることのできる博物館として、展示や資料の充実に努めてまいります。

 また、企画展として、現在の街並みが整う昭和時代の子どもたちの暮らしを振り返る「子どもたちの昭和展」と、網走の自然をテーマにした「桂ヶ岡公園の自然展」を開催するほか、博物館友の会の協力を得ながら、各種講座・見学会・観察会 などを開催し、子どもたちや市民の学習機会の充実と教育普及活動を推進してまいります。

 

8 文化財 

 第八に、文化財についてであります。

 国史跡「モヨロ貝塚」についての学習講座の開催など、 モヨロ貝塚のPRを促進するとともに、郷土博物館建物の国の重要文化財指定をめざし、展示室などの整備を実施してまいります。

 また、昨年、重要文化財に指定された博物館網走監獄の建造物に対する耐震診断を支援してまいります。

 

9 スポーツ

 第九に、スポーツについてであります。

 スポーツに対するニーズは、生涯スポーツの定着や生活様式の変化、高齢社会の進展などに伴い、多様化・高度化してきており、競技スポーツの振興とともに、それぞれの能力や状況に応じた健康の維持・増進に取り組むため、多様なスポーツ活動の振興と充実が求められております。

 このため、各種スポーツ教室をはじめ、高齢者を対象とした通年型の教室、子どもとその親を対象とした事業の実施等、 スポーツへの参加機会を提供するとともに、市民の体力向上に努めてまいります。

 さらに、障がい児・障がい者のスポーツ振興を図るため、 市内関係団体や本年度開校いたします日本体育大学附属高等支援学校と連携し、障がいのある方を対象としたスポーツ教室や指導者講習会の開催、障がい者スポーツ指導者の資格取得にかかる支援などを行ってまいります。

 次に、スポーツ合宿事業につきましては、競技スポーツの振興と地域活性化をめざし、関係機関や団体との連携を図りながら、より幅広い誘致活動と定着に努めてまいります。

 ラグビー合宿につきましては、訪れるチームのニーズに応えるため、スポーツ・トレーニングフィールド等の施設整備を 引き続き推進するとともに、2019年ラグビーワールドカップをはじめとする各種世界大会のキャンプ地としての誘致活動についても積極的に取り組んでまいります。

 また、東京オリンピック・パラリンピック競技大会に係る 「ホストタウン構想」につきましては、オーストラリアのナショナルチーム合宿誘致など事業を推進してまいります。

 さらに、国内トップアスリートによる「ホクレン・ディスタンスチャレンジ網走大会」をはじめ、全道大会として市内で開催が予定されている6大会など、各種スポーツ大会の開催を支援してまいります。

 

10 国際化対応

 最後に、国際化対応についてであります。

 幼児や小学生などが早い時期から外国語や外国の文化・風習などに慣れ親しむ環境づくりとして、国際理解のための体験学習や英会話指導員の配置を引き続き実施してまいります。

 また、子どもたちが網走と関係の深い諸外国の生活や文化等を学ぶことができる機会の創出にも努めてまいります。

 

おわりに

 以上、平成29年度における教育行政推進にあたっての教育施策の概要について申し上げました。

 教育委員会といたしましては、社会がどのように変化しようとも、子どもたちが自らの夢や希望に向かって、自立して社会でたくましく生きていくために必要な総合的な人間力の基礎を身につけることができるよう、学校・家庭・地域が共通の認識のもと関係機関・関係団体等との連携を図りながら、本市教育の より一層の充実・発展に全力で取り組んでまいりますとともに、生涯を通して豊かに学ぶことのできる生涯学習社会の構築に努めてまいります。

 市民の皆様並びに議員各位の一層のご理解とご協力を心からお願い申し上げます。

お知らせ

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〒093-8555 北海道網走市南6条東4丁目
電話:0152-44-6111 Fax:0152-43-5404

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