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平成28年度市政執行方針

1 はじめに

 平成28年第1回定例市議会において、予算をはじめ関連する議案のご審議をいただくにあたり、市政執行の所信と施策の概要を申し上げ、議員各位並びに市民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。
 私は、市民、経済、まちの「健康」をキーワードとして、まちづくりを進め、昨年策定した『網走市まち・ひと・しごと創生総合戦略』をもとに、これからも市政の懸案事項や課題に対し、全力で職務に精進してまいる所存です。
 さて昨年の市政を振り返りますと、かねてより建設を進めておりました通年利用が可能な市民健康プールが完成し、競技力の向上や健康増進のために多くの市民にご利用いただくことができるようになりました。
 8月1日には、天都山展望台・オホーツク流氷館がリニューアルオープンし、多くの観光客の皆様に、流氷とオホーツク海の魅力を紹介し、展望台から一面に広がる雄大な絶景を市民の皆様にも体感していただけるようになりました。
 新たなスポーツ・ツーリズムの取組として、国内外から多くの参加者を迎え、第1回オホーツク網走マラソンを開催いたしました。参加されたランナーの皆様からは、網走が誇る食や景観、市民の温かい声援に対して高い評価を頂くことができました。このことは、1,000名を超えるボランティアの皆様のお力添えの賜物と、改めて感謝を申し上げるとともに、次回の開催に向け、より満足度の高い、北海道を代表する大会を目指してまいります。
 また、シティセールスの一環として、「おいしいまち網走」の魅力を積極的にPRするとともに、市外在住者からのふるさと寄附に特典を付与する取組には、多くの方々にご賛同いただき多額のご厚志を頂戴しているところです。
 先般、2020年オリンピック・パラリンピック東京大会参加国の選手や地域住民との交流を促進する「ホストタウン」に、本市が第1次登録自治体として登録されました。
 オリンピアン・パラリンピアンとの触れ合いを通し、今後進展する高齢化社会に向けたまちづくりに資するとともに、各国の異なる文化を学び理解し、日本や網走の文化を再認識する機会を増やしていきたいと考えております。
 また、『第4次網走市行政改革推進計画』を策定し、引き続き財政運営の健全化に努めるとともに、『人口ビジョン』の趣旨を踏まえ、地域特性を生かし、市民の住みよい環境を持続的に確保するために力を尽くしてまいります。

2 市政執行の基本方針

(1)市政を取り巻く環境

 政府は、一億総活躍社会の実現に向けて、「希望出生率1.8」、「介護離職ゼロ」に直結する、子育て支援や介護サービスの充実、教育費の負担軽減を進めるほか、地方創生の本格的な展開を図るとし、一方で、持続可能な社会保障制度の確立に向けて、社会保障関係費の伸びを「経済・財政再生計画」の目安に沿って抑制するとしております。
 平成28年度予算の総額は、96兆7,218億円と社会保障費の増加に伴い、過去最大を4年連続の更新となりますが、税収においても、57兆6,040億円と、25年振りの高い水準が見込まれることから、新規国債の発行額は、34兆4,320億円となり、公債依存度は、35.6%とリーマンショック以前の水準まで回復する見込みであります。
 しかしながら、依然として公債依存度が高い水準にあることに変わりはなく、国の財政は引き続き厳しい状況にあるものと考えております。

(2)当市の財政状況

 平成26年度の一般会計決算は、度重なる暴風雪による除雪経費や、旧金市館ビルの解体費など、多額の特殊財政需要が生じ、基金の取り崩しにより収支の均衡を図った、大変厳しい決算となったところです。
 また、依然として高い公債費負担が続く中、急速に進む少子高齢化に伴う社会保障費の増大や喫緊の課題である廃棄物処理施設の整備に取り組まなければならないといった大変厳しい状況にあることから、『第4次網走市行政改革推進計画』を策定し、将来にわたって持続可能な行政運営を図ってまいります。
 平成28年度の新年度予算は、昨年策定した『網走市まち・ひと・しごと創生総合戦略』のスタートであり、これまでの「健康なひと・まち・経済」の歩みを、より着実に進めるものとしております。
 一般会計の当初予算は232億3,651万4千円で対前年比プラス5億6,568万9千円、2.5%の増となっております。
 これは、廃棄物処理施設の整備が主な要因となっております。
 また、9の特別会計では、128億7,599万3千円となり、対前年比マイナス2億1,613万1千円、1.7%の減、水道事業会計では、16億5,826万8千円で、対前年比0.4%の減となったところです。

(3)今年のまちづくりについて

 平成28年度は、人口減少社会に対して挑戦する『網走市まち・ひと・しごと創生総合戦略』策定後、最初の当初予算編成となります。
 市民の住みよい環境を持続的に確保するためには、環境の変化に応じた「まち、ひと、しごとの創生」が重要な課題です。
 総合戦略で掲げた5つの基本目標の実現を目指すため、各分野の具体的な施策に着手し、市民の皆さんの声を良く聴き、「健康なひと・まち・経済」のまちづくりの観点から、網走の地域資源を生かした地方創生に取り組んでまいります。
 特に、子どもたちの活動支援や特別支援教育の推進には、ふるさと寄附に寄せられたご厚志を活用し、その取組を充実させてまいります。

  「健康なひと」という観点からは、地域の医療機関の崩壊を防ぐために、引き続き看護師と薬剤師の養成・確保に取り組む医療機関に支援し、また、休日における内科救急医療体制を確保するため、「網走市休日内科急病センター」を開設し、市内医療機関の負担軽減を図ります。
 さらに、子ども医療費助成の対象を小学生・中学生の通院分にも拡大し、子育て世代や多子世帯の医療費負担の軽減を図ります。
 子どもの基礎学力の向上と体力の増進を図るため、東京農業大学及び日本体育大学と連携し、学習・体力つくりサポートに取り組みます。
 また、若い世代が健康で、希望に応じて結婚・出産・子育てができる環境づくりのため、若者が集まり、交流ができる場の創出に支援してまいります。

 次に、「健康な経済」という観点からは、網走産小麦の消費拡大を図るため、小中学校の給食パンに網走産「春よ恋」を全面使用し、地産地消と食育を推進します。
 また、TPPなどさまざまな国内外の環境に左右されない強い農業を展開するため、大空町との連携により、地場農作物の機能性を活用する方策を研究し、付加価値を高めるとともに、海外への販路拡大を支援してまいりします。
 さらに、市内製造業者の北海道HACCPの認証取得を支援することにより、製造管理体制の高度化と販路拡大を推進してまいります。
 「おいしいまち網走」のPRとして、引き続き市外在住者からのふるさと寄附に特典ポイントを付与し、地場産品や網走の魅力を広く発信してまいります。
 また、日本有数の畑作地帯オホーツクの大地において、東京農業大学の理念である「実学主義」を実現させるため、東京農業大学の世田谷・厚木キャンパスからのインターンシップをオホーツク地域で受け入れる体制の構築を図ります。
 国内外観光客の誘致を推進するため、広域観光周遊ルートの事業計画に基づき、広域的な受入体制のさらなる整備に取り組むとともに、観光都市としての利便性を高めるため、2次交通の確保と観光交通ネットワークについて調査・研究します。
 国内外に網走の魅力やブランド力を積極的に発信することで交流人口の拡大を図るとともに、オホーツク網走マラソン2016の開催に取り組みます。
 中心市街地の活性化につきましては、誘客や賑わいを創出する拠点再生のために、旧金市舘ビル跡地を活用したイベントの創出やチャレンジショップ開設などの取組を積極的に支援してまいります。

 次に、「健康なまち」という観点から、多様な知識、経験を持つ人材の還流を図るため、東京農業大学との連携により、都市住民等を受け入れるCCRC構想を検討するためのモデル事業に取り組みます。
 災害に強いまちづくりを推進するために、近年頻発している集中豪雨や暴風雪に対する対策や効率的な除雪体制の整備をはじめ、老朽化した道路・港湾施設などの点検結果に基づく適切な維持管理や重点的かつ計画的な補修を行い、都市基盤の長寿命化を図るとともに、緊急時の避難所となる郊外集会施設の長寿命化と利便性の向上を図ってまいります。
 また、居住水準の向上及び住環境の整備を目的とした既存のリフォーム融資に加え、高齢者世帯や子育て世帯などを対象に、長寿命化やバリアフリー、省エネなどを施す改修工事に対する新たな補助制度を創設し、誰もが暮らしやすい住環境づくりを推進してまいります。
 今年も、行財政改革の一層の推進に努めながら、山積する市政の課題の解決に力を尽くし、市民の皆様が健康で幸せを感じることができるまちづくりを進めてまいります。

 次に、『網走市総合計画』5つのまちづくりの目標に沿って、「豊かなオホーツクに活気みなぎるまち 網走」の実現に向けて、具体的に実施しようとする主な施策について、あらためてご説明いたします。

3 主要施策

(1)支え合い、安心して暮らせるまち

 主要施策の第1は、 「支え合い、安心して暮らせるまち」 づくりです。

保健・医療
 市民の健康づくりについては、市民の皆様が健康で安心して暮らせるよう、健康都市連合加盟都市との情報共有を図りながら、『健康づくりプランⅢ』に基づく保健・医療の施策と、健康づくりを直接的・間接的に支える施策とを一体的に推進してまいります。
 生活習慣病の予防に向けては、引き続き「あばしりベジラブル運動」の普及啓発を行い、市民健康プールを活用した運動教室や保健指導を行うとともに、健康関連事業等に参加した対象者にポイントを付与し、特定のポイント数に応じて景品を提供する「あばしり健康マイレージ事業」に取り組み、特定検診の受診率の向上を図ります。
 また、ワクチンで予防できる疾病をなくすために、新たに日本脳炎を加えた各種の予防接種を奨励するとともに、子どものインフルエンザの発症と重症化を防ぐため予防接種の無料化や、新生児の先天性風しん症候群を予防するため抗体価検査とワクチン接種の一部助成を引き続き行い、検診事業については、胃がんの発病リスクを低減するため、ピロリ菌の感染検査に取り組みます。
 さらに、24時間いつでも電話により相談することができる体制により、引き続き健康や医療、育児などの不安解消に努めてまいります。
 地域医療については、看護師と薬剤師の養成・確保に取り組む医療機関を支援するとともに、休日の内科救急に対応するために医師を確保し、網走市休日内科急病センターを開設することにより、市内医療機関の負担軽減を図ります。

地域福祉
 地域福祉については、市民や関係機関との連携により、福祉にかかわる取組を総合的に進めてまいります。
 また、障がいがある方や高齢者が安心して外出し、社会生活を送るための環境づくりを推進するため、支援が必要な方への介助技術や接遇ノウハウを身に付けたサービス介助士の育成を支援してまいります。
 さらに、アベノミクスによる賃金引き上げの恩恵が及びにくい、低年金受給者には臨時的な措置として給付金を支給するとともに、生活サポートセンターでは生活保護に至る前に、生活困窮者からの相談による自立への支援を充実させてまいります。
 高齢者福祉については、高齢化の進展に伴い増加が見込まれる要支援・要介護認定者や認知症高齢者を支えるため、多職種が協働する地域包括ケアの体制づくりを引き続き推進するとともに、『第6期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画』に基づいて、いつまでも住み慣れた地域で生きがいをもって安心して生活ができるよう、外国人等介護人材の確保や資格取得の支援により介護分野における人材確保に努め、介護予防をはじめとする介護・福祉サービスの充実を図ってまいります。
 また、高齢者の社会参加・健康増進・生活支援を目的として、「高齢者生活総合支援事業」を推進するとともに、老人クラブ連合会設立50周年記念事業の開催を支援してまいります。
 さらに、認知症高齢者などの権利擁護を目的として、成年後見制度の利用促進及び普及啓発を担う生活サポートセンターの機能を拡充するとともに、認知症の方やその家族ができる限り住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、認知症ケアパスの作成と普及を推進してまいります。
 高齢者福祉施設の整備については、長年の課題となっておりました養護老人ホーム静湖園建替えに伴い、民設・民営により開設される施設に対し、建設費や開設準備費を助成いたします。
 障がい者福祉については、『障がい者福祉計画並びに障がい福祉計画』に基づき障がい者の理解促進に努め、障がい者の就労支援のために職場実習受入やジョブコーチ養成研修へ職員を派遣する企業などを支援するとともに、さらなる受け入れ企業の拡大を図るため、引き続き「障がい者就労実態基礎調査」を実施いたします。
 子育て支援については、子育て世代の医療費負担を軽減するために、小学生・中学生の通院分への助成を拡大することとし、外来受診時の自己負担を3割から1割に、高校生から数えて3人以上の子どもがいる多子世帯については、中学生までの第3子目以降の子どもを無料にいたします。
 また、子育てに関する情報や網走市が取り組んでいる事業を紹介し、楽しく子育てに取り組めるよう、『子育て安心ガイドブックぴゅあ』の内容を刷新して発行いたします。

社会福祉
 ひとり親家庭については、児童扶養手当の第2子目以降の支給額を倍増し、経済的支援策を充実させるとともに、親と児童の健康保持及び福祉の増進を図るため医療費助成を実施するほか、母子家庭等のひとり親の雇用の安定および就労できる環境づくりを確立するため、自立支援教育訓練給付金を支給するなどの支援に引き続き取り組んでまいります。
 勤労者福祉については、地域における建築関連技能技術者の確保・養成、地域定着の促進に取り組んでまいります。

(2)快適で調和のとれたまち

 第2は、 「快適で調和のとれたまち」 づくりです。

都市基盤
 人口減少、少子高齢化の進展など社会・経済情勢の変化に対応するため、持続可能でコンパクトなまちづくりや低炭素のまちづくりなどを柱とする『都市計画マスタープラン』を見直し、将来の都市基盤づくりの基本的な方針を定めます。
 道路整備については、近年多発している集中豪雨に対する市道の冠水対策、通学路の安全対策、ロードヒーティングの更新を重点的かつ計画的に進めるとともに、老朽化した道路施設の点検結果に基づく適切な維持管理や計画的な補修や橋梁の長寿命化を図ってまいります。
 道路の冬期対策については、経年劣化が著しい除雪車を更新し、効率的な除雪体制の整備を図ってまいります。
 港湾については、大型客船の寄港受入態勢の強化を図り、大型客船の誘致や貨物取扱量の拡大に向けてポートセールスを積極的に行うとともに、老朽化した港湾施設の整備に取り組んでまいります。
 また、国において『港湾の事業継続計画(港湾BCP)策定ガイドライン』が示されたことから、網走港の簡易版港湾BCPを策定し、港湾の機能継続能力の向上を図ります。
 漁港については、静穏域を確保するための機能保全整備と老朽化・機能劣化に伴う補修等を維持管理計画に基づき計画的に行ってまいります。
 公共交通については、公共交通機関の空白地域や不便地域におけるコミュニティバスや乗合タクシーの運行などを引き続き支援し、効率的で利便性のある持続可能な公共交通のあり方についての検討を進めてまいります。

生活安全
 市民の安全対策については、防災Wi-Fiを整備するとともに引き続き防災備蓄品や冬季停電対策用備品の整備に取り組むほか、北海道が新たに指定を予定している土砂災害警戒区域のハザードマップを作成し、対象世帯に配布いたします。
 また、公共施設の耐震化を図るため、市役所西庁舎、市民会館及び消防本部庁舎の耐震診断を行います。消防については、老朽化した救助工作車及び救助資機材を更新し、救急救助業務の充実強化のための整備を図ってまいります。

環境
 地球環境の保全については、環境の保全と創造に関する施策の基本となる『環境基本計画』を市民に周知し、地球温暖化対策の啓発事業を進めてまいります。
 自然環境の保護については、濤沸湖の魅力及び濤沸湖水鳥・湿地センターをPRし、引き続き環境保全と賢明な利用の推進に向けた取組を進めるとともに、濤沸湖ガイドブックを刷新して来館促進を図ってまいります。

生活環境
 廃棄物処理については、破砕・リサイクル施設、生ごみ堆肥化処理施設、最終処分場など一般廃棄物処理施設の整備を進めるとともに、引き続き八坂最終処分場の延命策も講じてまいります。
 公営住宅については、引き続き『公営住宅等長寿命化計画』に基づき、つくしヶ丘第2団地の建設を行います。
 住環境整備については、既存のリフォーム支援に加えて住宅改修や子育て世帯の住宅改修に対して支援を行います。さらに、市内の空き家情報をデータベース化し、移住・定住や、高齢世帯と子育て世帯の住み替え促進を図るため、空き家バンクを創設し、空き家情報の提供に努めてまいります。
 上水道については、安全で安心な水を安定して各家庭に届けるため、引き続き導水管更新計画の策定を進めるとともに、配水管の布設替などを計画的に行ってまいります。
 下水道では、河川・湖沼の水環境の保全を図るため施設整備に努めてまいります。
 公園については、旧流氷館跡地を緑化するとともに、自然とふれあえる公園としての整備を行います。また、地域パークゴルフ場の管理を行う町内会に対し引き続き支援を行うとともに、各パークゴルフ場の芝の延命を図ってまいります。

(3)にぎわいと活力にあふれたまち

 第3は、 「にぎわいと活力にあふれたまち」 づくりです。

農林業
 農業では、活力ある網走の農業を実現するため、新規就農をめざす若者や農業後継者などの担い手対策を推進し、併せて農作業の高度化により負担軽減を図るため、農業用機械の自動操舵システム導入に向けたGPS基地局整備への支援など、畑作基幹作物の生産基盤づくりを重点的に実施するとともに、あばしり和牛産地基盤づくりなどの畜産振興対策及び狩猟免許の新規取得者への費用助成により鳥獣害防止対策を推進してまいります。
 また、日本で初めて網走市内の圃場で確認されたジャガイモシロシストセンチュウに対し、引き続きまん延防止対策に支援を行ってまいります。
 林業については、森林のもつ木材生産と環境保全という公益機能の維持と再生を図るため、計画的な森林整備を引き続き推進するほか、市民の健康づくりの場として利用が拡大している「こまば木の広場」の計画的な整備・維持管理に努めてまいります。

水産業
 漁業については、海面・内水面における漁場環境保全や増養殖対策に加え、ナマコ中間育成技術の確立やワカサギ・シジミの人工採卵放流試験、新規孵化放流試験、ワカサギの資源管理の手法を開発するための調査・研究に取り組み、漁家経営の安定化に向けた基盤整備を進めてまいります。
 水産加工振興については、当市に縁のある企業や東京網走会、友好都市などとの連携により、季節に着目した地場水産物の普及・PR活動を行うとともに、地場水産物の消費拡大を図ってまいります。

観光
 観光については、引き続き天都山エリア全体の魅力向上に取り組むとともに、オホーツク網走マラソンの取組などと併せて全国に向けて情報発信し、網走の知名度向上や観光素材の周知と観光客の誘客に積極的に取り組んでまいります。
 また、観光客の旅行目的や消費動向を的確に把握するため、市内観光客を対象とした観光消費動向調査を実施いたします。
 昨年復活宣言を行った卯原内サンゴ草群生地では、植生保全に向け環境の整備と調査を行ってまいります。
 外国人観光客誘致については、東アジアや東南アジアをターゲットに観光プロモーションの実施やさまざまなメディアを活用した広告宣伝を行うとともに、広域観光周遊ルート「アジアの宝悠久の自然美への道 ひがし北・海・道」の事業計画に基づき、さらなる受入体制の整備を広域的に取り組んでまいります。
 また、JR釧網本線・石北本線、流氷ノロッコ号など観光客の二次交通の確保に向け取り組むとともに、利便性の向上により滞在時間の拡大を図るため、観光施設巡りバスの通年運行を継続するほか、閑散期の誘客対策として宿泊バスツアーの商品造成を支援します。
 さらに、観光都市としての利便性を向上させ、国内外観光客の誘客を推進するため、LCCの就航や次世代地域航空、新しい空港経営のあり方など先駆的な観光交通ネットワークについて調査・研究を行うとともに、関係機関との協議を進めてまいります。

商工業
 福祉や環境、新エネルギーをテーマとした異業種による提案型の展示会開催を引き続き支援いたします。
 中心市街地対策については、中心市街地への誘客や賑わいを創出する情報発信を引き続き支援するとともに、中心市街地活性化に対する支援体制を構築し、旧金市舘ビル跡地でのイベント開催やチャレンジショップ開設に向けた取組を積極的に支援してまいります。
 企業誘致については、1次産品を活用する食品関係企業やIT関連企業など、地域の特性に即した誘致活動を推進してまいります。
 製造環境の整備については、市内事業所の製造管理の高度化を促し、対外競争力の強化、国内販売・海外輸出促進を図るため、北海道HACCP導入への支援を行ってまいります。
 市場開拓・販路拡大では、大都市圏における百貨店などと商談会やふるさと納税制度を活用した特産品のPRを行うことと合わせ、消費動向などの情報収集を行ってまいります。
 新産業の創出では、新製品創出支援事業において、地場産品を活用したものづくり支援を加えるなど制度を見直し、引き続きものづくりに取り組む中小企業者に対して各種制度の積極的な周知と支援を行うほか、新規起業を促進するため、店舗の取得や改修のための補助制度、起業家支援セミナーの開催などにも引き続き取り組んでまいります。
 雇用労働対策では、女性の就労を促すセミナーを開催いたします。また、地域の経済活性化を担う人材育成に取り組む東京農業大学の6次産業化・農商工連携の取組への支援を行ってまいります。

(4)みずから学び、ふれあいを大切にするまち

 第4は、 「みずから学び、ふれあいを大切にするまち」 づくりです。

幼稚園
 就学前施設から小学校への円滑な接続と連携のために、幼児と児童との交流や教職員が教育内容や指導方法の相互理解を深め、いわゆる「小1プロブレム」の未然防止を図るため、幼稚園・保育園・認定子ども園・小学校の連携を進めてまいります。

義務教育
 学校教育については、教育内容の充実、学校運営の改善、教育環境の整備に努めることにより、子どもたちの確かな学力、豊かな心、健やかな体の調和のとれた成長を促す取組を推進してまいります。
 このため、小中学校に学習支援員を配置し、習熟度別授業や少人数指導などに取り組み、全小学校すべての普通教室に実物投影機と大型テレビを配置し、授業の円滑な進行と質の向上に努め、また、低学年からの学習習慣を確立するため、東京農業大学の学生ボランティアによる土曜日学習サポートを実施するとともに、児童の体力向上を図るため、日本体育大学の指導者・学生等のサポートによる実演授業の実施に取り組んでまいります。
 さらに、老朽化した小中学校所有の楽器を更新することにより、児童生徒の音楽教育を支援してまいります。
 特別支援教育では、特別支援学級の子どもたちの学校生活や学習活動をサポートする支援員を引き続き増員するとともに、全小学校の特別支援教室にタブレットパソコンを整備することで、学習意欲・学力の向上に取り組んでまいります。

高等教育
 高等教育については、網走南ヶ丘高校定時制課程振興のための助成を引き続き実施するとともに、東京農業大学や学校支援地域本部との連携による教育ボランティアの拡大に努めてまいります。
 東京農業大学については、学生確保対策として実施する「地元から入学する学生への学資支援金」の対象を友好都市などの出身者にも対象を拡大して、引き続き支援するとともに、オホーツクキャンパスを会場とする大規模な学会の開催を支援してまいります。
 また、学校法人日本体育大学が創設する「附属高等支援学校」の平成29年の開校に向けて必要な支援と準備を行ってまいります。

社会教育
 社会教育については、市民の主体的な学習が豊かで潤いのある地域づくりへと発展していく契機となるような学びの場の充実を図り、網走の魅力や価値を再発見し、新たな発想や創造のための学習機会を提供してまいります。
 このことから、エコーセンター2000の会議室などを中高生の自主的な学習空間として開放し、青少年への学習環境整備を図るほか、高等教育機関等と連携し、市民への多様な学習機会を提供してまいります。
 図書館については、利用者の館内閲覧を充実させるため、視聴覚機器を更新いたします。
 美術館・博物館では、市民の自主的な学習活動や学習成果の社会還元を支援するため、企画展示事業や普及活動を実施するとともに、北海道立近代美術館との共催による移動美術館を開催いたします。

芸術文化
 芸術文化については、多くの市民が優れた芸術文化に触れ、豊かな人間性を育む芸術文化活動の充実を図るため、市民の企画提案を受け入れながらさまざまな芸術文化公演の鑑賞機会を提供するとともに、モヨロ貝塚で発見されたオホーツク文化を題材とした人形劇を開催し、子どもたちの豊かな心や感性、創造性が育まれ、夢を持って生きることのすばらしさを学ぶことができる質の高い芸術文化に触れる機会を確保してまいります。
 さらに、クラシック音楽鑑賞会の開催や芸術系大学等の合宿を誘致することにより、優れた芸術文化の活動拠点となるような環境づくりを図ってまいります。

文化財
 モヨロ貝塚については、郷土を代表する古代モヨロ文化を伝えるモヨロ文化講座の開催などにより、史跡を広くPRし、まちのシンボリックイメージとしてのモヨロ文化の定着化を図ってまいります。
 さらに、郷土博物館建物については、国の重要文化財指定を目指し、展示室などの整備を実施してまいります。

スポーツ
 スポーツについては、競技スポーツはもとより、生涯にわたり身体能力に応じて気軽にスポーツに親しみ、健康の維持・増進が効果的に図られる環境整備を行ってまいります。
 また、トップアスリート等が「夢先生」として学校を訪問し、授業を行う「夢の教室」を市内の全小学校で開催し、児童の健全育成に取り組むとともに、全道大会、全国大会に出場するスポーツ少年団へ遠征費用を支援し、子育て世代の負担軽減を図ってまいります。
 スポーツ合宿の誘致については、2019年に日本で開催されるラグビーワールドカップをはじめ、リオデジャネイロや東京オリンピック・パラリンピックなどの事前キャンプ地としての誘致活動を積極的に取り組み、スポーツ・トレーニングフィールドや陸上競技場の整備などの受入施設の充実を図ってまいります。

交流
 国際交流については、東京オリンピック・パラリンピックのホストタウン登録に伴い、オーストラリアの事前合宿誘致に取り組み、選手をはじめオーストラリア関係者との交流を推進してまいります。
 また、ポートアルバーニ市とは姉妹都市提携30周年を記念して市民訪問団を派遣するほか、高校生の交換留学と少年少女訪問団の派遣により友好交流を深めてまいります。
 大韓民国蔚山広域市南区との交流は、「友好パートナーシップ協定」に基づき、子どもの文化交流を契機にさらなる交流を推進してまいります。
 地域間交流では、交流人口の拡大による地域経済への波及効果を高めるため、網走の食材などを扱っている市外事業者や、ふるさと寄附をいただいた方々を中心にあばしり応援人・応援隊を募り、さまざまな分野で網走のPR活動を積極的に進めてまいります。
 また、網走で働くことを希望する若者を大都市圏から募る地域おこし協力隊を引き続き活用し、移住・定住の促進に努めます。
 また、首都圏をはじめとする他地域から健康で学習意欲旺盛な中高年代の方々を東京農業大学生物産業学部大学院で受け入れ、地域課題の研究に取り組んでいただくとともに、その方々をモニターとした網走版CCRC構想を検討いたします。

(5)みんなで知恵を出し、いっしょにつくるまち

 第5は、 「みんなで知恵を出し、いっしょにつくるまち」 づくりです。

地域協働
 地域協働については、まちづくりの主体である市民や地域活動の核である町内会、さまざまな分野で活動している市民活動団体などの多様な組織・団体とともに取り組んでまいります。特に、住民による助け合い支え合う「共助」と「地域力」の向上を図る町内会活動への理解と市民活動の活性化を支援してまいります。
 また、郊外地区の市民活動の場であり、緊急時の避難所となる郊外集会施設に合併浄化槽を整備することで、周辺環境へ配慮するとともに、施設の長寿命化と利便性の向上を図ってまいります。
 広報・広聴分野では、広報紙を充実させるとともに、さまざまな情報伝達手段を活用して、正確で的確な市政情報の提供に努めてまいります。また、「まちづくりふれあい懇談会」「みんなの市長室」「市長への手紙」などを引き続き行い、市民と一緒に考えていくまちづくりを進めてまいります。

行財政
 行政運営の取組については、北海道大学公共政策大学院をはじめとする連携協定を締結している大学などと連携し、「網走市まち・ひと・しごと創生総合戦略」の達成度や進捗状況を検証・分析するとともに、効率的、効果的な施策の取組を行ってまいります。
 財政運営の取組については、財政負担を軽減・平準化し、公共施設等の最適な配置をめざした『公共施設等総合管理計画』を策定するとともに、第4次の『網走市行政改革推進計画』を策定し、健全な財政の維持と効率的な行財政運営に取り組んでまいります。
 また、「おいしいまち網走」の魅力を引き続き積極的にPRするとともに、市外在住者からのふるさと寄附に特典を付与することにより、寄附を手法としたまちづくりへの参加を促進いたします。

広域連携
 広域連携については、大空町と形成した定住自立圏において、共生ビジョンに基づき、公共施設の利用料フラット化及び土曜日における小中学生の社会教育施設利用料の無料化など、圏域形成に必要な生活機能の確保を図るための取組を引き続き進めてまいります。
 また、大空町と連携して地場農産物の海外輸出促進を支援するとともに、機能性農産物の将来的な可能性や機能性を活用した産業化に向けた調査研究を支援いたします。
 さらに、東京農業大学オホーツクキャンパスを核として、東京農業大学の世田谷・厚木キャンパスの学生のインターンシップを網走市・大空町で受け入れ、就労体験の提供と将来的な人材確保の体制構築に取り組みます。
 その他の地域との連携については、引き続き釧路市や帯広市との空港を軸とした地域連携を行い、道東地域ならではの観光素材の魅力を磨き、発信することにより国際チャーター便の誘致や外国人観光客の誘客を図ってまいります。
 また、ラグビー合宿の受入に取り組む津別町と連携し、「オホーツクラグビーフェスティバル」の開催により、知名度・集客力の向上を図るとともに、合宿チームの強化・レフリーの技能向上を図る場を提供してまいります。
 さらに、「斜網地域維持管理協議会」が維持管理する農業水利施設の「緑ダム」を活用して水力発電施設を整備し、オホーツク地域における二酸化炭素排出量の削減に取り組んでまいります。

4 おわりに

 予算全体といたしましては、「歳入規模に見合う歳出規模の構築」を基本とする一方で、市民の健康と安全・福祉、地域経済の自立に向けた産業の振興や賑わいの創出などの施策に配慮し、「健康で安心なまちづくり」の実現に向け、ふるさと寄附や国の交付金事業も積極的に活用した予算編成としました。
 今後とも予断を許さない経済情勢と国政の動向を注視しながら、健康なひと、健康なまち、健康な経済のさらなる向上をめざし、人口減少社会に挑戦するためにもより一層、的確かつ持続可能な財政運営を心がけてまいりますので、議員各位並びに市民の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

網走市長 水 谷 洋 一

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