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平成27年度市政執行方針

1 はじめに

 平成27年第1回定例市議会において、予算をはじめ関連する議案のご審議をいただくにあたり、市政執行の所信と施策の概要を申し上げ、議員各位ならびに市民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。
 平成27年度は私にとりまして、実質2期目のスタートとなりますので、これからの市政の懸案事項や課題に対し全力で取り組んでまいります。
 さて昨年の市政を振り返りますと、衛生的な水揚げ体制が評価され、サケ製品では国内初の「EU・HACCP」認定を取得し、世界最高レベルの生産・輸出体制が築かれ、また、網走港では過去最大規模となる初めての外国船籍のクルーズ船「サン・プリンセス号」の寄港が実現し、大勢の乗客や船員の方々に網走の魅力をお伝えすることができました。
 さらに、小麦船積センターが稼働を開始したことにより、オホーツク管内産小麦が集約され、物流合理化によるコスト低減が図られました。今後においては、付加価値を高める取り組みを関係機関と協議しながら進め、良質な小麦のブランド形成と販路拡大への可能性を高めることが課題であると認識しております。
 また、網走観光の玄関口として天都山展望台・オホーツク流氷館の建設を進めているほか、国の事業を活用して、老朽化した旧金市舘ビルの解体にも着手することができました。今後とも、各産業の振興については攻めの姿勢で地域経済の活性化を図り、網走の魅力を広く発信していきたいと考えております。
 健康づくりでは、ワクチンで予防できる疾病をなくすため、予防接種の無料化や一部助成を実施するとともに、子どもの入院費用を無料化し、また、通年利用ができる市民健康プールの建設を進め、生活習慣病の予防に向けた取り組みを進めることにしています。
 また、太陽光発電所の誘致を継続して進めるとともに、バイオエネルギーの利用可能性調査など再生可能エネルギーの活用に向けて積極的に取り組むこともできました。
 かねてより誘致活動を進め、平成29年には開校が予定されている日体大特別支援学校高等部の準備も着実に進められており、障がい者の教育とスポーツ振興を一つの切り口として、これからの少子高齢・人口減少社会に向けたまちづくりに、その方向感を示すものと考えるところです。
 さらに、今後は東京オリンピック・パラリンピックやラグビーワールドカップなどの国際スポーツ大会が日本で開催されることから、これらの動向を注視してまいります。

2 市政執行の基本方針

(1)市政を取り巻く環境

 政府は、これまでの経済政策の推進により、経済の好循環が生まれ始めているものの、消費税率の引上げの影響や円安に伴う輸入物価の上昇に家計の所得が追い付いていないとの認識に加え、地方においては経済の好循環の実現が十分に進展していないとの認識から、「経済の好循環」のさらなる拡大を実現するため、平成27年度予算は、平成26年度補正予算や平成27年度税制改正と合わせて、経済再生と財政再建の両立を実現するための予算としております。
 平成27年度予算の総額は、96兆3,420億円と過去最大を更新し、歳入においては、税収は54兆5,250億円と増収が見込まれることにより、新規国債発行額は、36兆8,630億円と大幅な減額となり、基礎的財政収支(プライマリーバランス)の改善は見られるものの、公債依存度は38.3%と依然として高く、財政の厳しさは変わりないものと考えております。

(2)当市の財政状況

 平成11年から財政の健全化に向けて、行政改革に積極的に取り組んできた結果、平成15年度から25年度決算に至る11年間は基金からの繰入を行わず黒字の決算をすることができました。
 今後も継続して、第3次行政改革推進計画を推進し、人件費や既存の事務事業を抑制した上で、懸案となっている新しい一般廃棄物処分場の整備や、防災対策の強化のほか、市民が健康で安心して暮らすための取り組みを充実してまいります。
 平成26年度の決算見込みについては、今後の特別な財政需要が生じなければ、概ね黒字の決算になるものと見込んでおります。
 平成27年度の新年度予算については、『人口減少社会への挑戦』という長期的な課題解決に向けた出発点と位置付け、財政の健全化を図りつつも、重点施策である『健康なひと・まち・経済』をより確実に推進するものとしております。
 一般会計の当初予算は226億7,082万5千円で対前年比マイナス12億6,996万2千円、5.3%の減となっております。これは、国の交付金を活用した市民健康プールおよび天都山展望台・オホーツク流氷館の建設事業費の減少が主な要因となっております。
 また、10の特別会計では、130億9,212万4千円となり、対前年比プラス3億963万8千円、2.4%の増、水道事業会計では、16億6,456万5千円で、対前年比19.1%の減となったところでございます。 

(3)今年のまちづくりについて

 平成27年度は、人口減少社会に対してそのインパクトを緩和し、地域の産業を発展させ、持続可能な新しい時代を創るための挑戦という長期的な課題解決に向けた出発点となります。
 地方から大都市へと若者が流出する「ひとの流れ」を変えること、特に地域的な出生率の差として影響を与える「女性人口の偏り」を是正することが重要と認識をしておりますので、そのためには雇用機会を創出することが不可欠であると認識をしております。
 そのため、国の『まち・ひと・しごと創生総合戦略』に基づく事業を活用して、地域の消費喚起や生活支援のための事業を実施するとともに、今後策定する『地方版地域創生総合戦略』を想定した事業にも取り組んでまいります。
 また、網走市の特徴的な人口構造について将来的な人口動態や人口推計などの分析を行い、市民に対して人口の現状と将来の姿について客観的で正確な情報を提供し、課題認識の共有を深めてまいります。

 「健康なひと」という観点からは、地域の医療機関の崩壊を防ぐために、引き続き看護師と薬剤師の養成・確保に取り組む医療機関に支援してまいります。また、野菜が食べやすくなる環境をつくるベジラブル運動や市民健康プールを活用した運動教室などを行うとともに、ピロリ菌保有検査の実施体制を構築し生活習慣病の予防に努めてまいります。
 さらに、プレミアムを付与した地域商品券を発行し子育て世代への支援を充実させ、生活サポートセンター機能の拡充により生活困窮者や認知症高齢者などの権利擁護を進めてまいります。

 次に、「健康な経済」という観点から、消費拡大と生活支援を図るためプレミアム付き地域商品券を発行いたします。
 東京農業大学との連携による6次産業化の推進は女性の経済社会への進出に道を拓きつつあり、1次・2次・3次産業それぞれでの人材育成や付加価値向上の取り組みはオホーツクの食のブランド創出を可能にすることから、これらの取り組みを支援し、農林水産業の振興はもとより観光の一層の振興を図ってまいります。
 また、市外在住者からのふるさと寄附に特典ポイントを付与し、地場産品や網走の魅力を広く発信していきたいと考えております。
 重要港湾としての網走港は管内における流通の拠点であり、こうした強みを一層強くするために世界基準の衛生体制の整備を支援するとともに、新しい魚種の育成や既存野菜の機能性など第一次産業のもつポテンシャルの高さを生かして農水産物の付加価値を高める取り組みを進め、地域経済の活性化を図ってまいります。また、国内外に網走の「食の魅力」に焦点を当てた情報を積極的に発信することで交流人口の拡大を図るとともに、第1回オホーツク網走マラソンの開催に取り組んでまいります。
 中心市街地の活性化につきましては、誘客や賑わいを創出する拠点再生のために旧金市舘ビル跡地の施設整備に向けた取り組みを積極的に進めてまいります。

 次に、「健康なまち」という観点から『都市計画マスタープラン』の見直しに着手し、持続可能な将来の都市基盤づくりの基本的な方針を定めます。また、老朽化した道路などの点検結果に基づく適切な維持管理や重点的かつ計画的な補修により、都市基盤の長寿命化を図ってまいります。
 さらに災害に強いまちづくりを推進するために高台への避難路の整備や避難所等のトイレの洋式化・多機能化を進めてまいります。
 新しい一般廃棄物処分場の建設については、破砕・リサイクル施設などの整備を進めてまいります。
 これまでも「流氷」を環境保全のシンボルとして再生エネルギーの活用に積極的に取り組んでまいりましたが、天都山展望台・オホーツク流氷館の開館や濤沸湖のラムサール条約登録10周年を記念して自然の魅力をPRし、濤沸湖水鳥・湿地センターなどの利用促進を図ってまいります。
 今年も、行財政改革の一層の推進に努めながら、直面する市政の課題の解決に力を尽くし、市民の皆様が健康で幸せを感じることができるまちづくりを進めてまいります。

 次に、『網走市総合計画』5つのまちづくりの目標に沿って、「豊かなオホーツクに活気みなぎるまち 網走」の実現に向けて、具体的に実施しようとする主な施策について、あらためてご説明いたします。

3 主要施策

(1)支え合い、安心して暮らせるまち

 主要施策の第1は、 「支え合い、安心して暮らせるまちづくり」 です。

保健・医療
 市民の健康づくりについては、市民の皆様が健康で安心して暮らせるよう、健康都市連合加盟都市との情報共有を図りながら、『健康づくりプランⅢ』に基づく保健・医療の施策と、健康づくりを直接的・間接的に支える施策とを一体的に推進してまいります。
 生活習慣病の予防に向けては、野菜が食べやすくなる環境づくり、市民健康プールを活用した運動教室や保健指導を行うとともに、胃がん発症の原因とされるピロリ菌保有検査の実施に向けた体制の構築を図ります。
 また、ワクチンで予防できる疾病をなくすために、各種の予防接種を奨励するとともに、子どものインフルエンザの発症と重症化を防ぐため予防接種の無料化や、新生児の先天性風しん症候群を予防するため抗体価検査とワクチン接種の一部助成を引き続き行ってまいります。
 さらに、24時間いつでも電話により相談することができる体制により、引き続き健康や医療、育児などの不安解消に努めてまいります。地域医療については、看護師と薬剤師の養成・確保に取り組む医療機関に対して支援を行ってまいります。

地域福祉
 地域福祉については、市民や関係機関との連携により、障がい者の方々が自発的な活動を行うために必要な手助けを意思表示できる「ヘルプカード」の配布や、居宅生活者への入浴介助など福祉にかかわる取り組みを総合的に進めてまいります。
 また、消費税率引き上げによる消費支出への影響を配慮し、所得の低い方々に臨時的な措置として給付金を支給するとともに、生活サポートセンターでは生活保護に至る前に、生活困窮者からの相談による自立への支援を充実させてまいります。
 高齢者福祉については、高齢化の進展に伴い増加が見込まれる要支援・要介護認定者や認知症高齢者を支えるため、多職種が協働する地域包括ケアを推進するとともに、『第6期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画』に基づいて、いつまでも住み慣れた地域で生きがいをもって安心して生活ができるよう、介護予防をはじめとする介護・福祉サービスを提供いたします。
 さらに、生活サポートセンターの機能を拡充させ認知症高齢者などの権利擁護を目的として、成年後見制度の利用促進および普及啓発を担う支援機関を設置してまいります。
 障がい者福祉については、『障がい者福祉計画並びに障がい福祉計画』に基づき障がい者の理解促進に努め、障がい者の就労支援のために職場実習受入やジョブコーチ養成研修へ職員を派遣する企業などを支援するとともに、さらなる受け入れ企業の拡大を図るために「障がい者就労実態基礎調査」を実施いたします。
 子育て支援については、子育て世代の医療費負担を軽減するために15歳までの入院費用の無料化を継続し、消費税率引き上げによる消費支出への影響を配慮した臨時的な給付金を引き続き給付するとともに、子育て世帯へのプレミアムを付与した地域商品券を発行し、地域の子育て支援の拡充を図ってまいります。また、平成27年4月より施行される「子ども・子育て支援新制度」により策定する『子ども・子育て支援事業計画』に基づき、保育園や幼稚園、認定子ども園などの利用に対する給付を行ってまいります。

社会福祉
 ひとり親家庭については、親と児童の健康保持および福祉の増進を図るため医療費の助成を行うとともに、母子家庭等のひとり親の雇用の安定および就労できる環境づくりを確立するため、自立支援教育訓練給付金を支給するなどの支援に引き続き取り組んでまいります。
 勤労者福祉については、地域における建築関連技能技術者の確保・養成、地域定着の促進に取り組んでまいります。

(2)快適で調和のとれたまち

 第2は、 「快適で調和のとれたまちづくり」 です。

都市基盤
 人口減少、少子高齢化の進展など社会・経済情勢の変化に対応するため、持続可能でコンパクトなまちづくりや低炭素のまちづくりなどを柱とする『都市計画マスタープラン』の見直しに着手し、将来の都市基盤づくりの基本的な方針を定めます。
 道路整備については、近年多発している集中豪雨に対する市道の冠水対策、通学路の安全対策、ロードヒーティングの更新を重点的かつ計画的に進めるとともに、老朽化した道路施設の点検結果に基づく適切な維持管理や計画的な補修や橋梁の長寿命化を図ってまいります。
 港湾については、対EU輸出HACCPへ対応するための給水や施設等の整備を行います。漁港については、静穏域を確保するための機能保全整備と老朽化した施設整備の調査を行ってまいります。
 公共交通については、公共交通機関の空白地域や不便地域におけるコミュニティバスや乗合タクシーの運行などを引き続き支援し、効率的で利便性のある持続可能な公共交通のあり方についての検討を進めてまいります。

生活安全
 市民の安全対策については、津波避難計画に基づく避難訓練や津波避難ビルの指定、津波発生時に備えた高台への避難路の整備を行ってまいります。また引き続き、小中学校などを拠点として防災備蓄品の整備と、冬季停電対策用備品の整備にも取り組むほか、避難施設等のトイレの洋式化、多機能化を進めてまいります。さらに、耐震改修促進法の改正に伴い、市役所本庁舎と総合体育館の耐震診断を行います。
 防犯灯のLED化を行い、犯罪抑止を図るとともに消費電力の節減を図ります。

環境
 地球環境の保全について、環境の保全と創造に関する施策の基本となる『環境基本計画』の市民周知と、住宅用太陽光発電普及促進など地球温暖化対策の啓発事業を進めてまいります。
 自然環境の保護については、濤沸湖がラムサール条約登録10周年を迎えるにあたり、「保全」「賢明な利用」「交流・学習」を柱とした記念事業を実施し、濤沸湖の魅力および濤沸湖水鳥・湿地センターをPRし、利用の促進を図ってまいります。
 廃棄物処理については、破砕・リサイクル施設など一般廃棄物処理施設の整備を進めるとともに、引き続き八坂最終処分場の延命策も講じてまいります。
 また、ごみ減量化については、川向、駒場地区の家庭から排出される生ごみの分別収集と堆肥化をする検証試験に取り組んでまいります。

生活環境
 公営住宅については、『公営住宅等長寿命化計画』に基づき、建て替えが必要と判断されたつくしヶ丘第2団地の建設を行ってまいります。また、『住生活基本計画』を策定し、住環境整備の基本方針や住宅政策の方向性を明らかにします。
 上水道については、安全で安心な水を安定して各家庭に届けるため、導水管更新計画の策定を進めるとともに、配水管の布設替などを計画的に行ってまいります。
 下水道では、引き続き河川・湖沼の水環境の保全に努めてまいります。
 公園については、地域パークゴルフ場の管理を行う町内会に対し支援を行うとともに、各パークゴルフ場の芝の延命を図ってまいります。

(3)にぎわいと活力にあふれたまち

 第3は、 「にぎわいと活力にあふれたまちづくり」 です。

農林業
 農業では、活力ある網走の農業を実現するため、新規就農をめざす若者の取り組みを支援するなど農業者担い手対策を推進し、農業用機械の自動操舵システム導入に向けたGPS基地局整備への支援など畑作基幹作物の生産基盤づくりを重点的に実施するとともに、あばしり和牛産地基盤づくりなどの畜産振興対策および、狩猟免許の新規取得者への費用助成により鳥獣害防止対策を推進してまいります。また、農業の多面的機能を発揮するための地域活動を支援してまいります。さらに、農産物の海外輸出促進を支援するとともに、既存野菜等の機能性の研究やオホーツク産小麦の消費拡大に努めてまいります。
 林業については、森林のもつ木材生産と環境保全という公益機能の維持と再生を図るため、計画的な森林整備を引き続き推進するほか、市民の健康づくりの場として利用が拡大している「こまば木の広場」の計画的な整備・維持管理に努めてまいります。

水産業
 漁業については、沿岸・内水面における漁場環境保全や増養殖対策に加え、ナマコ中間育成技術の確立やサケ・オホーツクサーモンの稚魚の分布や生育調査など沿岸漁業の対策を推進してまいります。また、ワカサギやシジミの人口採卵放流試験や新規孵化放流試験、ワカサギの資源管理の手法を開発するための調査・研究に取り組み、漁家経営の安定化に向けた基盤整備を進めてまいります。
 さらに、鯨文化の継承と調査捕鯨の円滑な実施に向けて、全国鯨フォーラムを網走市で開催します。水産加工振興については、EU向けサケ製品の輸出に伴いEUが求める衛生的な陸揚げ体制の整備を支援するとともに、外国人技能実習生の受入国の拡大について調査・検討してまいります。また、当市に縁のある企業や東京網走会、友好都市などとの連携により、季節に着目した地場水産物の普及PR活動など地場水産物の消費拡大や交流人口の増加を図ってまいります。

観光
 観光については、天都山エリア全体の魅力向上の戦略を構築するとともに、第1回オホーツク網走マラソンなどの取り組みを全国に向けて情報発信し、網走の知名度向上や観光素材の周知と観光客誘客に積極的に取り組んでまいります。
 また、天都山展望台・オホーツク流氷館のオープンを契機として「流氷」をテーマに旅行エージェントやメディアへの一層のPRに努め、さらに、「おいしいまち網走」を発信できる観光素材を開発する事業への支援を行ってまいります。
 観光資源の整備において、大曲湖畔園地のイベント広場や能取岬の散策路などの整備を実施するとともに、案内看板の整備や外国語対応による観光情報の発信などにより、市民や観光客が四季を通じて立ち寄れるスポットや話題を創出してまいります。また、生育不良である卯原内サンゴ草群生地では、今年中に復活宣言が行えるよう再生事業に引き続き取り組んでまいります。
 女満別空港の利用拡大に向けては、関西圏で「食のまち」プロジェクト推進事業を展開し、伊丹空港便や関西空港便の利用促進への支援を行い、国内からの誘客を図ってまいります。
 外国人観光客誘致については、東アジアや東南アジアをターゲットに観光プロモーションの実施やさまざまなメディアを活用した広告宣伝を行うとともに、さらなる受入体制の整備を広域的に取り組んでまいります。
 また、滞在時間の拡大と観光消費額の増加のために観光施設巡りバスの通年運行を試行するほか、閑散期の緊急対策として宿泊割引クーポンの発行、市内飲食店などの利用券付き宿泊プランや宿泊バスツアーの商品企画を支援し、観光都市としての利便性を向上させ、国内外観光客の誘客を推進してまいります。

商工業
 地域住民生活等緊急支援のための交付金を活用し、プレミアム付き地域商品券を発行することにより、市内における消費拡大と生活支援を図ってまいります。
 また、福祉や環境、新エネルギーをテーマとした異業種による提案型の展示会開催を支援いたします。
 中心市街地対策については、中心市街地への誘客や賑わいを創出する情報発信を引き続き支援するとともに、中心市街地の拠点再生に向けた機能の調査・分析を行うことにより、旧金市舘ビル跡地の施設整備に向けた取り組みを積極的に進めてまいります。
 企業誘致については、道外食品関連企業を対象に道内他自治体と共催で企業立地セミナーを開催し、情報収集と企業誘致の促進を図ってまいります。
 市場開拓・販路拡大では、関西圏における百貨店などと商談会や特産品のPRを行うことと合わせ、消費動向などの情報収集を行ってまいります。

新産業の創出では、引き続きものづくりに取り組む中小企業者に対して各種制度の積極的な周知と支援を行うほか、新規起業を促進するため、店舗の取得や改修のための補助制度、起業家支援セミナーの開催などにも引き続き取り組んでまいります。
 また、地域の経済活性化を担う人材育成に取り組む東京農業大学の「6次産業化プロデュ―サー育成事業」への支援を行ってまいります。

(4)みずから学び、ふれあいを大切にするまち

 第4は、 「みずから学び、ふれあいを大切にするまちづくり です。

幼稚園
 就学前施設から小学校への円滑な接続と連携のために、幼児と児童との交流や教職員が教育内容や指導方法の相互理解を深め、いわゆる「小1プロブレム」の未然防止を図るため、幼稚園・保育園・認定子ども園・小学校の連携を進めてまいります。

義務教育
 学校教育については、教育内容の充実、学校運営の改善、教育環境の整備に努めることにより、子どもたちの確かな学力、豊かな心、健やかな体の調和のとれた成長を促す取り組みを推進してまいります。
 このため、学習支援員を配置し少人数指導による基礎基本の定着を図るとともに、読書の習慣化や正しい日本語表現を身につけるために、学校図書館司書の配置や読書感想文コンクールを開催するなど学力向上の取り組みに努めてまいります。
 特別支援教育では、通常学級や特別支援学級の子どもたちの学校生活や学習活動をサポートする支援員を増員いたします。
 また、経済的理由によって就学が困難な児童生徒へは、援助費目を拡大して円滑な就学を奨励してまいります。
 教育環境の整備については、スクールバスの更新や屋体の設備の落下防止対策およびトイレの洋式化を進めるなど、児童生徒の安全確保、学校施設の環境改善の取り組みを推進してまいります。

高等教育
 高等教育については、網走南ヶ丘高校定時制課程振興のための助成を引き続き実施するとともに、東京農業大学や学校支援地域本部との連携による教育ボランティアの拡大に努めてまいります。
 東京農業大学については、学生確保対策として実施する「地元から入学する学生への学資支援金」の対象を友好都市などの出身者にも対象を拡大して、引き続き支援してまいります。
 また、学校法人日本体育大学が創設する特別支援学校高等部の学校設置認可事務などを円滑に進めるため、必要な支援と準備を行ってまいります。

社会教育
 社会教育については、市民が自ら学習することで生活や経済活動を豊かにし、地域づくりへと発展していく契機となる学びの場の充実を図り、網走の魅力や価値を再発見し、新たな発想や創造のための学習機会を提供してまいります。
 このことから、設立50周年を迎える寿大学の記念事業を開催し、高齢者のさらなる学習意欲の向上をめざすとともに、設立40周年を迎える市民大学の充実した講座開催への支援を行い市民自らが企画する学習活動の推進を図ってまいります。
 図書館については、図書館の貴重な資料の無断持ち出しを未然に防ぐ機器の更新を図ってまいります。
 美術館・博物館では、市民の自主的な学習活動や学習成果の社会還元を支援するため、企画展示事業や普及活動を実施するとともに、網走信用金庫と共催して「ピカソの版画展」を開催いたします。

芸術文化
 芸術文化については、多くの市民が優れた芸術文化に触れ、豊かな人間性を育む芸術文化活動の充実を図るため、市民の企画提案を受け入れながらさまざまな芸術文化公演の鑑賞機会を提供してまいります。
 さらに、ふるさとアーティスト公演の開催や芸術系大学等の合宿を誘致することにより、優れた芸術文化の活動拠点となるような環境づくりを図ってまいります。

文化財
 モヨロ貝塚については、郷土を代表する古代モヨロ文化を伝えるモヨロ文化講座の開設やラッピングバスの設置などにより、史跡を広くPRし、まちのシンボリックイメージとしてのモヨロ文化の定着化を図ってまいります。

スポーツ
 スポーツについては、競技スポーツはもとより、生涯にわたり身体能力に応じて気軽にスポーツに親しみ、健康の維持・増進が効果的に図られるように通年利用ができる市民健康プールを開館するほか、トップアスリートが「夢先生」として学校を訪問し、授業を行う機会を引き続き設けるなど健康・スポーツ教育環境の整備を行ってまいります。
 スポーツ合宿の誘致については、2019年に日本で開催されるラグビーワールドカップをはじめ、世界陸上や東京オリンピック・パラリンピックなどのベースキャンプ地としての誘致活動を積極的に取り組み、スポーツ・トレーニングフィールドや陸上競技場の整備などの受入施設の充実を図ってまいります。

交流
 国際交流については、姉妹都市であるポートアルバーニ市への高校生の交換留学を行うほか、大韓民国蔚山広域市南区との交流は、「友好パートナーシップ協定」に基づき、子どもの文化交流を契機にさらなる交流を推進してまいります。
 地域間交流では、交流人口の拡大による地域経済への波及効果を高めるため、網走の食材などを扱っている市外事業者や、ふるさと寄附をいただいた方々を中心にあばしり応援人・応援隊を募り、さまざまな分野で網走のPR活動を積極的に進めてまいります。また、網走で働くことを希望する若者を大都市圏から募る地域おこし協力隊を活用し、移住・定住の促進に努めます。

(5)みんなで知恵を出し、いっしょにつくるまち

 第5は、 「みんなで知恵を出し、いっしょにつくるまちづくり」 です。

地域協働
 地域協働については、まちづくりの主体である市民や地域活動の核である町内会、さまざまな分野で活動している市民活動団体などの多様な組織・団体とともに取り組んでまいります。特に、住民による助け合い支え合う「共助」と「地域力」の向上を図る町内会活動への理解と活動促進に向けた支援をしてまいります。
 広報・広聴分野では、広報紙を充実させるとともに、さまざまな情報伝達手段を活用して、正確で的確な市政情報の提供に努めてまいります。また、「まちづくりふれあい懇談会」「みんなの市長室」「市長への手紙」などを引き続き行い、市民と一緒に考えていくまちづくりを進めてまいります。

行財政
 行政運営の取り組みについては、北海道大学公共政策大学院をはじめとする連携協定を締結している大学などと連携した人口推計分析などを行い、人口減少社会を見据え市民の住みよい環境を持続的に確保するため『地方創生総合戦略』を策定し、まち・ひと・しごとの好循環を生むために、今後5ヶ年の施策の方向性を提示いたします。
 また、人口や世帯の実態を把握し、各種行政政策を立案する際の基礎資料を得るために国勢調査を実施いたします。
 マイナンバー制度の導入に対応するためにシステムの整備を行うとともに、今年10月から市民への個人番号通知が始まることから、その周知に努めてまいります。
 財政運営の取り組みについては、財政負担を軽減・平準化し、公共施設等の最適な配置をめざした『公共施設等総合管理計画』を策定いたします。
 また、「おいしいまち網走」の魅力を積極的にPRするとともに、市外在住者からのふるさと寄附に特典を付与することにより、寄附を手法としたまちづくりへの参加を促進いたします。

広域連携
 広域連携については、大空町と形成した定住自立圏において、共生ビジョンに基づいた女満別空港の利用促進などのネットワークの強化や、圏域形成に必要な生活機能の確保を図るための取り組みを引き続き進めてまいります。
 また、釧路市や帯広市との空港を軸とした地域連携を行い、道東地域ならではの観光素材の魅力を磨き、発信することにより国際チャーター便の誘致や個人旅行の誘客を図ってまいります。

4 おわりに

 予算全体といたしましては、「歳入規模に見合う歳出規模の構築」を基本とする一方で、市民の健康と安全・福祉、地域経済の自立に向けた産業の振興や観光、賑わいの創出などの施策に配慮し、「健康で安心なまちづくり」の実現に向けた積極的な予算編成といたしました。
 今後とも予断を許さない経済情勢と国政の動向を注視しながら、健康な市民、健康な経済、健康なまちのさらなる向上をめざし、より一層、的確かつ持続可能な財政運営を心がけてまいりますので、議員各位ならびに市民の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

網走市長 水 谷 洋 一

お知らせ

網走市役所 

〒093-8555 北海道網走市南6条東4丁目
電話:0152-44-6111 Fax:0152-43-5404

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