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平成25年度市政執行方針

1 はじめに

 平成25年第1回定例市議会において、予算をはじめ関連する議案のご審議をいただくにあたり、市政執行の所信と施策の概要を申し上げ、議員各位並びに市民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。
 また、先般発生をいたしました導水管漏水事故におきましては、多くの市民の皆様と観光などで訪問いただいていた方々に、多大なご苦労とご迷惑をおかけし、あらためてお詫びを申し上げます。復旧にご協力、ご支援をいただいた関係機関、市民ボランティアの方々に心から感謝とお礼を申し上げますとともに、今後は市民の信頼をいただけるよう今回の事態を踏まえた対策を講じてまいります。
 さて私自身、市長に就任をし、ちょうど2年の折り返しを過ぎ、市民、経済、まちの「健康」をキーワードとして、まちづくりに向けた歩みを進めてまいりました。就任3年目を迎え、これまでの2年間の取り組みを市民の皆様にお示しし、これからの市政の懸案事項や課題に対し、市政をお預かりをしている期間を全力で職務に精進してまいります。
 さて昨年は、網走市における健康づくりの政策の取り組みが評価され、全国で18番目、全道自治体では初となるWHO(世界保健機関)健康都市連合への加盟が認められ、また、ラムサール条約登録湿地である濤沸湖に建設中でありました「濤沸湖水鳥・湿地センター」のオープンを、高橋はるみ北海道知事をお迎えしてお祝いすることができました。
 また、かねてより誘致活動に取り組んでまいりましたメガソーラー発電所の建設については、能取工業団地と潮見公有地の2ヵ所で設置が決まり、特に、三井物産株式会社が建設する発電所は、今年3月には送電開始の予定となっていることと併せ、特別会計となっております能取工業団地および土地開発公社における財政健全化に寄与することができました。
 市民活動においては、児童館並びに保育園の開園時間延長、市内2ヵ所目となる子育て支援センターのオープン、また、小中学校の耐震改修と親子方式による共同調理場を運用する給食室の改築を実施したほか、地域医療の確保に向けて、斜網地域における一次・二次救急医療体制の仕組みをつくることができました。
 産業分野においては、日本最大級となる麦類乾燥調製貯蔵施設の増設工事は、今年3月末に完成予定で、平成25年産麦の受入から供用を開始いたします。
 国際交流では、大韓民国蔚山広域市南区との友好パートナーシップ協定を締結し、また、カナダ・ポートアルバーニ市との姉妹都市提携再盟約など、国際社会の中でのパートナーとしての交流促進にも取り組んでまいりました。

 今後とも、第3次行政改革に基づく財政運営の健全化に努めながら、地域特性を生かした自立的なまちづくりに向け、力を尽くしてまいります。


2 市政執行の基本姿勢

(1)市政を取り巻く環境

 国は、経済再生と強い経済をめざし、「縮小均衡の分配政策」から「成長と富の創出の好循環」へ転換させることにより、長引く円高・デフレ不況から脱却するため、日本経済の再生に向けた緊急経済対策として、大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略を「3本の矢」として、一体かつ強力に実行していくこととしております。  特に機動的な経済財政運営では、早期にデフレを脱却するために、いわゆる「15ヵ月予算」として、切れ目の無い経済対策が実行される見通しであります。
 平成25年度予算においては、総額は92兆6,115億円で、10兆2,815億円の補正予算を加えた15ヵ月予算では102兆8,930億円の予算案となっております。
 一方、歳入においては、税収は43兆960億円と増収が見込まれるものの、新発国債は42兆8,510億円で、公債依存度は46.3%と依然として高く、財政の厳しさは変わりないものと考えております。

(2)当市の財政状況

 平成11年から財政の健全化に向けて、行政改革に積極的に取り組んできた結果、平成15年度から23年度決算に至る9年間は基金からの繰入を行わず黒字の決算をすることができました。
 さらに、平成23年度に策定した第3次行政改革推進計画を推進し、人件費や既存の事務事業を抑制した上で、懸案となっている廃棄物処分場の建設や、防災対策の強化、公共施設の利用時間の延長など市民サービスの向上に向けた取り組みの充実を図ることとしております。
 平成24年度の決算見込みについては、今後の特別な財政需要が生じなければ、概ね黒字の決算と見込んでおります。
 平成25年度の新年度予算については、社会情勢の変化に対応し、『健康で安心なまちづくり』の実現に向けた施策を、将来を見据えた中で、スピード感をもって推進することを基本とし、持続可能な財政運営と市民満足度の向上を両立することを目標に、3つの健康を重点施策として掲げております。
 この結果、一般会計の当初予算は204億1,931万6千円で対前年比5億2,914万8千円、2.5%の減となっておりますが、国の緊急経済対策を活用し、小麦船積センター建設事業、卯原内ダム等改修事業など50億円を超える事業費を補正予算として確保しておりますので、平成25年度の実質的な事業は確保されていると考えております。
 また、10の特別会計では、123億7,072万6千円となり、対前年比3億193万5千円、2.4%の減、水道事業会計では、16億6,772万2千円で、対前年比4.0%の減となったところでございます。


3 今年のまちづくり

 国において、平成25年度予算と合わせて、平成24年度補正予算が編成されたところでありますが、この補正予算を活用して、かねてより課題であったオホーツク管内で生産される小麦の集積について、北見農協連合会と協議を重ねた結果、網走港に1万8千トンの小麦船積センターを建設することといたしました。
 これは、小麦における物流コストの軽減、ひいては農家所得の安定と網走における農作物の物流拠点としての地位確保に向けた取り組みであります。今年3月末に完成予定の麦類乾燥調製貯蔵施設と、網走港における小麦船積センター建設により、一層の地域経済の活性化と、地域農産物の高品質化、付加価値向上に寄与するものと考えております。
 次に、学校法人日本体育大学が網走市内に創立を検討されております「仮称・日体大北海道高等学校」の設立の決定は、先般2月22日の理事評議員会において、平成27年4月開校を目処にされたところであります。このことは、日本体育大学が建学の精神と教育機関としての社会貢献の観点から、平成23年に制定されたスポーツ基本法の趣旨に基づき、知的障がい者を支援する特別支援学校の開設を全国各地を候補地に模索しているとの情報を得て、市としましては、昨年からその誘致活動を展開してきたところでもありました。
 その際、網走市は、以前からスポーツ振興に努め、平成21年には『健康・スポーツ都市宣言』を行い、交流人口の拡大という観点からもスポーツ合宿を中心に、その充実を図ってきたところでもあり、また、健常者のみならず、当市におけるパラリンピック選手の合宿地としての実績や、スポーツ施設や医療環境の充実などの評価が開校決定の大きな要因であったと考えているところでございます。
 スポーツ教育を中心とする私立の特別支援学校高等部は、北海道はもとより全国でも初めての開設と伺っておりますので、今後の網走市のスポーツ振興と障がい者の教育分野に新たな1ページが開かれるものと期待をしております。
 市におきましては、庁内に設立準備室を立ち上げ、開学に向けての支援と準備に取り組んでまいりますが、学校法人との協議の中では、市民の皆様のお力をお借りしながら準備を進めていきたいとの意向が示されておりますので、市民の皆様のご協力をお願いするものであります。
 次に、「健康な市民」という観点から、地域の医療機関の崩壊を防ぐ観点から、夜間・休日救急体制への過度な負担の解消、コンビ二受診を抑制するとともに、24時間365日いつでも電話相談が可能な医療・健康相談サービスを開始いたします。また、迅速な救急救命活動が行えるよう、市内のコンビニエンスストアなどにAEDを設置いたします。
 さらに、地域の三次医療機関の確保という視点から、北見赤十字病院に対し、管内市町村と足並みを揃えた中で一定の財政支援を行ってまいります。
 次に、「健康な経済」という観点から、農林水産業の振興はもとより観光の一層の振興を図ってまいります。
 天都山展望台・オホーツク流氷館の建て替えにつきましては、お示しをしております基本構想の方向性に従い、基本設計などに着手してまいります。
 また、本年5月1日には、現在建設中の「モヨロ貝塚館」がオープンする予定でありますので、網走を代表する古代モヨロ文化のPRに努め、一層の交流人口の拡大を図ってまいります。
 中心市街地の活性化につきましては、地元商店街や経済団体などとも協議しながら、中心市街地エリア全体のまちづくりについて検討してまいります。
 交流人口の拡大については、大型外国客船サン・プリンセス号の来航の実現に向けた取り組みを行ってまいります。
 次に、「健康なまち」という観点から、災害に強いまちづくりを推進するために、近年のゲリラ豪雨に対する市道の冠水対策と併せて、通学路の安全対策も実施してまいります。また、市営住宅のバリアフリー化と、建て替えに向けた基本および実施設計を行ってまいります。
 新しい廃棄物処分場の建設については、地域住民の皆様の合意の下、建設候補地における調査を昨年より開始いたしました。今後はこの調査を基に、地域住民の皆さんや関係者の皆さんの合意形成を図りながら、候補地の生活環境影響調査などに取り組んでまいります。
 また、みんなの市長室にも寄せられた市民の声を反映し、潮見墓園の墓地区画の拡張と合祀墓の新設を実施してまいります。
 今年も、行財政改革の一層の推進に努めながら、山積する市政の課題の解決に力を尽くし、市民の皆様が健康で幸せを感じることができる、住んでみたい、住んで良かったと感じるまちづくりを進めてまいります。

 次に、『網走市総合計画』5つのまちづくりの目標に沿って、「豊かなオホーツクに活気みなぎるまち 網走」の実現に向けて、具体的に実施しようとする主な施策について、あらためてご説明をいたします。


4 主要施策

(1)支え合い、安心して暮らせるまち

 主要施策の第1は、 「支え合い、安心して暮らせるまちづくり」 です。

保健・医療
 市民の健康づくりについては、市民の皆さんが健康で安心して暮らせるよう、WHO健康都市連合加盟都市との情報共有を図りながら、『健康づくりプラン3』に基づく保健・医療の施策と、健康づくりを直接的・間接的に支える施策とを一体的に推進してまいります。
 また、ワクチンで予防できる疾病をなくすために、各種の予防接種を奨励するとともに、子どものインフルエンザの発症と重症化を防ぐため予防接種を無料化します。生活習慣病の予防に向けては、運動の習慣化と食生活改善に引き続き取り組むとともに、脳ドック助成の対象年齢を拡大し、一次予防を重点的に推進してまいります。
 さらに、24時間いつでも電話により相談することができる体制を確立し、健康不安の解消に努めてまいります。
 地域医療については、市内の公的医療機関への支援を引き続き行うとともに、オホーツク圏の地域センター病院として三次救急医療、高度な小児・周産期医療などの充実を図るため、管内自治体とともに北見赤十字病院整備への支援を行ってまいります。
 また、公共施設を中心にAEDの設置を進めてまいりましたが、コンビニエンスストアなどへもAEDを設置し、迅速な救急救命活動が行える環境を充実させてまいります。

地域福祉
 地域福祉については、人権尊重思想の普及啓発を図るための取り組みを進めてまいります。
 高齢者福祉については、『第5期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画』に基づき、増加する被保険者が要支援・要介護に陥らないための介護予防事業の推進と認知症の予防を図るとともに、可能な限り住み慣れた地域で、日常生活を営むことができるための介護サービスを提供してまいります。
 障がい者福祉については、総合体育館とてんとらんどにシットスキーを設置するとともに、サポートするボランティアなどを育成し、障がい者がスポーツに親しむことができる環境の整備を図ってまいります。
 子育て支援については、新たに建設した地域子育て支援センターの利便性を図るため駐車場を拡張し、育児不安に対する相談や遊びの広場、子育てサークルへの支援などを行い、地域の子育て支援の拡充を図ってまいります。
 また、入院を必要とする重症未熟児に対して養育に必要な医療の給付を行ってまいります。
 ひとり親家庭については、親と児童の健康保持および福祉の増進を図るため医療費の助成を行うとともに、母子家庭の母親の雇用の安定および就労できる環境づくりを確立するため、自立支援教育訓練給付金を支給するなどの支援に引き続き取り組んでまいります。

社会福祉
 勤労者福祉については、地域における建築関連技能技術者の確保・養成、地域定着の促進に取り組んでまいります。

(2)快適で調和のとれたまち

 第2は、 「快適で調和のとれたまちづくり」 です。

都市基盤
 市街地の整備については、川筋地域の一体的な整備をめざし、網走川周辺地区の賑わい創出と交流促進のため、モヨロ貝塚ガイダンス施設と一体となった緑地・施設を整備します。
 道路整備については、近年多発している集中豪雨に対する市道の冠水対策や通学路の整備を重点的かつ計画的に進めるとともに、橋梁の長寿命化を図ってまいります。
 港湾については、大型外国客船の寄港を積極的に誘致し、漁港については、流氷流入防止施設の維持管理に対する支援を行い、漁業被害を未然に防ぎ、今後も安定した漁場を確保してまいります。
 公共交通については、「地域公共交通総合連携計画」に基づき、引き続き公共交通機関の空白地域や不便地域において、バスや乗合タクシーの実証試験運行などを実施し、効率的で利便性のある持続可能な公共交通のあり方についての検討を進めてまいります。

生活安全
 市民の安全対策については、総合防災訓練や津波避難訓練などの実施により、防災意識の向上を図り、訓練結果を検証し、防災体制の充実を図ってまいります。
 また、小中学校を拠点とし、地域に分散して備蓄品の整備を進めるとともに、冬期の停電対策にも取り組んでまいります。
 さらに、被害の軽減を図るため、災害発生に備えた防災対策ガイドブックを作成いたします。
 消防については、消防通信指令室を高台に移転し、消防救急デジタル無線など消防設備の充実を図ってまいります。

環境
 地球環境の保全について、環境の保全と創造に関する施策の基本となる新たな『環境基本計画』を策定いたします。
 自然環境の保護については、「濤沸湖水鳥・湿地センター」の管理運営を担い、濤沸湖および周辺域の環境保全と賢明な利用の推進に向けた取り組みを引き続き進めてまいります。
 廃棄物処理については、新しい廃棄物処理施設の整備に向け、候補地における生活環境影響調査と用地測量調査を進めてまいります。
 また、ごみ減量化については、資源物集団回収の推進、生ごみ処理機の普及などに引き続き取り組んでまいります。

生活環境
 公営住宅については、「公営住宅建替・長寿命化計画」に基づき、バリアフリー化の推進を図るためエレベーターの設置を進めます。また、建て替えが必要と判断されるつくしヶ丘団地については、基本設計および実施設計を行います。
 上水道については、安全で安心な水を安定して各家庭に届けるため、導水管・配水管の敷設替などを引き続き計画的に行ってまいります。
公園については、多くの人々に親しまれる空間を形成するため、公園施設の適切な修繕を計画的に進めるための長寿命化計画を策定してまいります。
 景観対策については、良好な景観の阻害となる建築物などの対策について、引き続き条例の制定に向けた調査・研究を行ってまいります。
 墓地については、新たな需要に基づく個別墓地区画の拡張と合祀墓を造成してまいります。

(3)にぎわいと活力にあふれるまち

 第3は、 「にぎわいと活力にあふれるまちづくり」 です。

農林業
 農業では、次期『農業振興計画』を策定し、経営の安定化を図り、活力ある網走の農業を実現するため、農業者担い手対策を推進するとともに、畑作基幹作物の生産基盤整備を重点に実施をしてまいります。また、基幹作物である小麦の振興対策として物流を合理化し、実需者への安定した出荷体制を構築するため、出荷能力・保管能力を拡大した小麦船積センターを新設いたします。さらに、あばしり和牛産地基盤づくりや市営美岬牧場の老朽化した施設整備などの畜産振興対策を推進してまいります。
 林業については、森林のもつ木材生産と環境保全という公益機能の維持と再生を図るため、計画的な森林整備を引き続き推進してまいります。

水産業
 漁業については、沿岸・内水面における漁場環境保全や増養殖対策に加え、ナマコの種苗生産の確立、ワカサギ、シジミ種苗生産技術の開発などに引き続き取り組み、つくり育てる漁業の基盤整備を進めるとともに、シジミ資源の回復や環境の保全を図るため、全国シジミ・シンポジウムを開催いたします。
 水産加工振興については、「流氷明けのウニ・カニ」を新たな地魚ブランド形成として取り上げ、早春期の地場水産物の消費拡大や交流人口の拡大を図ってまいります。また、主要魚種であるホタテの販路拡大を図るため、EU市場など対外輸出の推進に向けた取り組みに対して支援をしてまいります。

観光
 観光については、観光環境の変化に対応した『観光振興計画』を策定するほか、天都山展望台・オホーツク流氷館の建て替えに向けた基本設計に着手してまいります。
また、生育不良である卯原内サンゴ草群生地の再生事業に引き続き取り組み、魅力ある観光地をめざしてまいります。
 観光資源の整備において、大曲湖畔園地では、昨年は降ひょう被害で実現できなかった日本最大級のヒマワリ畑を創出するとともに、市民収穫祭などを開催し、市民の憩いの場としての利用も促進してまいります。
 また、リニューアルするモヨロ貝塚を新たな観光資源として活用するため、施設めぐり観光バスの運行を拡大するとともに、市内7つの博物館・美術館を一体的にPRするほか、ゆるキャラを活用したプロモーション活動などに取り組んでまいります。
 閑散期対策については、スポーツツーリズムのほか、食を素材としたイベントの開催やPRを行い、誘客を図ってまいります。
 外国人観光客誘致については、台湾を中心にインセンティブツアーの誘致やモニター事業を実施してまいります。

商工業
 中心市街地対策については、今後のまちづくりの観点から中央商店街のエリアに必要とされる機能などについて調査・分析するとともに、中心市街地エリア全体の活性化について検討してまいります。
 金融対策については、経営安定化資金の融資条件の緩和、貸付利率の引き下げを行うなど、円滑な金融支援を行ってまいります。
 新産業の創出では、ものづくりに取り組む中小企業者に対して引き続き各種制度により支援を行うほか、新規起業を促進するため、店舗の取得や改修のための補助制度の創設や、起業家支援セミナーの開催などに取り組んでまいります。

(4)みずから学び、ふれあいを大切にするまち

 第4は、 「みずから学び、ふれあいを大切にするまちづくり です。

義務教育
 学校教育については、教育内容の充実、学校運営の改善、教育環境の整備に努めることにより、子どもたちの確かな学力、豊かな心、健やかな体の調和のとれた成長を促す取り組みを推進してまいります。
 このため、児童生徒の学校生活意欲と学級満足度を把握し、学級経営の安定化や問題行動の予防と対策に努めます。また、学校図書館に専門的な資格をもつ司書をモデル的に配置するとともに、図書の充実を図ってまいります。
 教育環境の整備については、学校施設の現状把握と長寿命化を図るため、施設・設備の調査を行い、今後の整備計画の策定に反映させるとともに、老朽化したスクールバスや給食備品等を計画的に更新してまいります。

高等教育
 高等教育については、学校法人日本体育大学が創設を予定している特別支援学校高等部の誘致に向けて、北海道と連携し、学校設置認可事務を円滑に進めるための支援と準備を行ってまいります。
 東京農業大学については、地域の経済活性化を担う「人づくり」に取り組むなど、地域に開かれた高等教育機関として大きな存在であり、当市の地域再生計画に基づき、大学が取り組む人材育成事業「オホーツクものづくり・ビジネス地域創成塾」への支援を行ってまいります。
 また、農大が学生確保対策として実施する「地元から入学する学生への学資支援金」などの取り組みに引き続き支援してまいります。

社会教育
 社会教育については、市民が自ら学習することで生活や経済活動を豊かにし、地域づくりへも発展していく契機となる学びの場の充実を図り、網走の魅力や価値を再発見し、新たな発想や創造のための学習機会を提供してまいります。
 図書館については、利用者の利便性を高めるため、月曜日と祝日が重なる日の開館を試行してまいります。
 美術館・博物館では、市民の自主的な学習活動や学習成果の社会還元を支援するため、企画展示事業や普及活動を実施してまいります。

芸術文化
 芸術文化については、多くの市民が優れた芸術文化に触れ、豊かな人間性を育む芸術文化活動の充実に努めるとともに、網走市にゆかりのあるアーティストの発表の場を提供してまいります。
 さらに、芸術文化関係者の合宿を誘致することにより、優れた芸術文化の活動拠点となるような環境づくりをめざしてまいります。

文化財
 モヨロ貝塚については、引き続き貝塚の住居跡の復元や園路整備を進め、郷土を代表する古代モヨロ文化を伝える史跡の整備を行ってまいります。また、ガイダンス施設の開館に合わせて、市内宿泊施設にモヨロ貝塚出土品を展示するほか、記念モニュメントの製作などにより、開館をひろくPRし、まちのシンボリックイメージとしてのモヨロ文化の定着化を図ってまいります。
 さらに、博物館網走監獄の五翼放射状平屋舎房を国重要文化財へ指定するための調査を支援し、市内文化財への保護思想の啓発を図ってまいります。

スポーツ
 スポーツについては、競技スポーツをめざす市民はもとより、生涯にわたり身体能力に応じて気軽にスポーツに親しみ、健康の維持・増進が効果的に図られる環境整備を行ってまいります。また、網走の豊かな自然を生かしたトライアスロン大会の開催について検討をしてまいります。
 スポーツ合宿の誘致については、受入施設の充実を図るとともに、2019年に日本で開催されるラグビーワールドカップのベースキャンプ地としての誘致活動に引き続き積極的に取り組んでまいります。

交流
 国際交流については、姉妹都市であるポートアルバーニ市への高校生の交換留学を行うほか、本年度はポートアルバーニ市から来網する少年少女訪問団と市民訪問団を受け入れ、交流を深めてまいります。
 また、大韓民国蔚山広域市南区との交流は、「友好パートナーシップ協定」に基づき、子どもの文化交流を契機にさらなる交流を推進してまいります。
 地域間交流では、交流人口の拡大による地域経済への波及効果を高めるため、北海道都市問題会議などの宿泊を伴う各種大会・会議を積極的に誘致してまいります。また、日本ハムファイターズの応援大使と一緒に、さまざまな分野で網走のPR活動を進めてまいります。

(5)みんなで知恵を出し、いっしょにつくるまち

 第5は、 「みんなで知恵を出し、いっしょにつくるまちづくり」 です。

地域協働
 地域協働については、まちづくりの主体である市民や地域活動の核である町内会、さまざまな分野で活動している市民活動団体などの多様な組織・団体とともに取り組んでまいります。
 広報・広聴分野では、市民との協働のまちづくりを進めていくためには、市民の声をできるだけ多く聞くことと、市政の情報をわかりやすく提供することが大切です。
 このため、広報紙を充実させるとともに、ソーシャルネットワークシステムなどさまざまな情報伝達手段を活用して、生活・緊急情報メール配信などにより、正確で的確な市政情報の提供に努めてまいります。また、「まちづくりふれあい懇談会」「みんなの市長室」「市長への手紙」などを引き続き行い、市民と一緒に考えていくまちづくりを進めてまいります。

行財政
 行財政運営の取り組みについては、北海道大学公共政策大学院や社会保障・人口問題研究所などと連携し、政策選択や成果の検証・分析などを行い、効率的、効果的な施策の取り組みを行ってまいります。

広域連携
 広域連携については、大空町と形成した定住自立圏において、圏域形成に必要な生活機能の確保を図るための共生ビジョンに基づいた取り組みを引き続き進めてまいります。


5 おわりに

 予算全体といたしましては、「歳入規模に見合う歳出規模の構築」を基本とする一方で、市民の健康と安全・福祉、地域経済の自立に向けた産業の振興や観光、賑わいの創出などの施策に配慮し、「健康で安心なまちづくり」の実現に向けた予算編成といたしました。
 今後とも予断を許さない経済情勢と国政の動向を注視しながら、健康な市民、健康な経済、健康なまちのさらなる向上をめざし、より一層、的確かつ持続可能な財政運営を心がけてまいりますので、議員各位並びに市民の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

網走市長 水 谷 洋 一

市政

網走市役所 

〒093-8555 北海道網走市南6条東4丁目
電話:0152-44-6111 Fax:0152-43-5404

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