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平成24年度市政執行方針

1 はじめに

 平成24年第1回定例市議会において、予算をはじめ関連する議案のご審議をいただくにあたり、市政の執行の所信と施策の概要を申し上げ、議員各位並びに市民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。
 市長就任以来、まち、市民、経済の「健康」をキーワードとして、自主・自立・自助、そして相互扶助を基本とし、「協働のまちづくり」をモットーに市政執行の基本に掲げ、様々なチャンネルを通して対話を行い、協働のまちづくりに向けた歩みを進めてまいりました。
 従来から取り組んでいた各地区における、まちづくりふれあい懇談会をはじめ、昨年度は「みんなの市長室」を開催し、年に4回、市長室を開放し、多くの市民の皆さんの声に耳を傾けてまいりました。
 その中で頂いたヒントをもとに、新たな政策の展開も図ることができており、対話を通したまちづくりの一歩が築けたのではないかと感じています。
 こうした中、昨年は3月11日の東日本大震災に始まった一年といってもよいと思います。多くの困難が日本中に立ちはだかり、「希望」や「夢」という言葉が、この世に存在するのかと思うほどに、時間の断絶が目の前に広がった一年でした。
 しかし、多くの市民の方々からは、心温まる義援金や支援物資が寄せられ、また、被災地に「炊き出し」に出向き、復興支援のボランティアバスに、多くの市民の皆さんに参加をいただきました。
 そして、その経験を通して「被災地で見た事、感じた事」を市民の皆さんに伝えていただいている姿は、これからの網走のまちづくりの貴重な財産となったと思っております。
 市政におきましては、懸案であった市内2ヶ所目の「子育て支援センター」が完成し、今年4月よりオープンいたします。
 また、「モヨロ貝塚ガイダンス施設」も着工することができました。
 大空町との間で「定住自立圏協定」を締結し、新たなまちづくりへの取組みを進めたほか、市民の皆さんの健康づくりの指針となる「健康づくりプラン3」や、将来に向け安定的な財政運営を図るための「第3次行政改革推進計画」を策定し、さらには、地域防災の基本となる「地域防災計画」の見直しにも取り組んだところであります。
 
 これらのことを踏まえながら、新年度は、各種事業を推進してまいりたいと考えています。

2 市政執行の基本方針

(1)市政を取り巻く環境

 わが国の経済状況は、東日本大震災により深刻な打撃を受け、マイナス成長が2四半期続くなど、平成23年度は厳しい状況からのスタートとなりました。
 国は、直近の月例経済報告において、「緩やかに持ち直している。」との認識を示しているものの、先行きについては、欧州の政府債務危機による海外景気の下振れ懸念、電力供給の制約や原子力災害の影響など、景気を下押しするリスクを考慮いたしますと、当面は厳しい経済状況が続くものと考えております。
 加えて、国の平成24年度予算案では、税収を約3.5%増の42兆円と見込んでいるものの、過去最高水準である44兆円を超える新規国債発行を予定し、借入金収入が税収を上回る状況が続いていることも、大きな懸念材料の一つであります。
 国の予算規模を示す一般会計は、社会保障関係費では、年金差額分を控除した比較では、0.4%増の26兆3,901億円、公共事業費は地方向け一括交付金の影響を除いても3.2%減の4兆5,734億円となり、総額で2.2%減の90兆3,339億円となりますが、東日本大震災復興特別会計を含めた、予算総額は、94兆1,093億円と過去最大の規模となりました。
しかし、平成25年度以降については臨時財源を頼りに対応することは限界にきていると考えられ、依然財政の厳しさは変わらないものと認識をしております。

(2)当市の財政の現状

 当市は、平成11年から財政の健全化に向けて、行政改革に積極的に取り組んできた結果、平成15年度から成果が現れ、平成22年度決算に至る8年間は基金からの繰入れを行わずに黒字の決算をすることができました。
 また、昨年は第3次行政改革推進計画を策定いたしましたが、5年間に27億円の財源不足が見込まれることから、人件費や既存の事務事業などを抑制したうえで、懸案となっている廃棄物処分場の建設や防災対策の強化、公共施設の利用時間の延長など市民サービスの向上に向けた政策の充実にあててまいりたいと考えています。
 平成23年度の決算見通しは、今後の降雪の状況や市税の収納の状況など、不確定要素はありますが、特別な財政需要が生じない限り、黒字での決算ができるのではないかと考えています。こうした中で、新年度予算につきましては、既存の事業については、施策事業費で、一般財源ベースでマイナス5%、経常行政費・施設管理運営費では、事業費ベースでマイナス5%を目標に徹底した事務事業の見直しにより、新規、拡充事業の財源を確保いたしました。
 一方、歳入の税収については、2,600万円の減を見込み、地方交付税については、1億8,400万円の減を見込んでおりますが、臨時財政対策債の増額により、実質的な交付税では、1億1,100万円の減と見込んでおります。
 この結果、一般会計の当初予算額は、209億4,846万4千円で、対前年比、マイナス13億737万7千円の5.9%減となり、特殊要素である長期債の借換え分を除くと、マイナス5億667万7千円、2.4%の減となっております。
 これは、モヨロ貝塚の整備、子育て支援センターの建設、認定こども園整備などの完了が主な要因となっています。
 一方、国の補正予算を活用し、学校の耐震化や給食施設、麦類乾燥調製貯蔵施設などの整備を平成23年度の補正予算に約43億円計上し、事業の実施は翌年度へ繰越しますので、平成24年度の実質的な事業費は確保できているものと考えております。
 総じて平成24年度予算は、基金を2億3,800万円繰入れしたうえでの予算となりました。
 また、10の特別会計では、126億7,266万1千円となり、対前年比4.1%の減、水道事業会計では17億3,728万9千円で、対前年比1.9%の増となったところです。

3 今年のまちづくりについて

 政府においては、切れ間のない第1次から第4次にわたる補正予算が組まれ、網走市においても、その多くの事業の実施を平成24年度に予定しているところであります。
 本定例会においてご審議をいただくこととなっている、学校耐震化事業及び学校給食室の改築、そして、麦乾燥施設の再編整備に伴う東網走地区の麦乾燥施設の増設工事などであります。
 特に、麦の乾燥施設においては、この増設により、日本最大級の乾燥施設が誕生することとなり、地域農業の活性化が一層推進されていくものと考えております。
 同時に、今後はいかに、農業における流通コストを下げ、良品質な農産物を生産し、付加価値を高めていくか、その構想の構築が急がれると考えております。
 競争は世界だけではなく、実は身近な隣の地域が大きな競争相手であるかもしれません。そうした中、北海道における確固たる農業生産基地として、網走市がその任を担うような構想を描きながら、関係機関と連携し積極的に取り組んでまいりたいと思っております。
 また、網走市は重要港湾としての網走港を抱え、管内における流通拠点であります。
 そうした強みを一層強くするためにも、網走港の静穏度対策は急務であり、平成24年度予算確保に向けて、南防波堤の延伸とかさ上げが実施できるよう、強く取り組んでまいります。
 漁業においては、昨年は網走漁業協同組合において史上最高の取り扱い額となりました。これはひとえに生産者の皆さんの水環境への取り組みやつくり育てる努力を積み重ねてきた成果であると認識をしており、次なる網走の新しい魚種について、一層の研究開発に力を注いでまいりたいと考えております。
 観光につきましては、震災の影響の直撃を受けた産業でありましたが、交流人口の拡大は網走における大きな課題であると認識しております。このことから、新年度より庁内の組織を見直し、体制の強化を図りながら施策の展開を積極的に行ってまいりたいと考えております。
 そうした中にあって、スポーツ合宿事業は昨年の2割増しの入り込みとなり、これは、これまでの取り組みの成果の表れであると思っております。
 網走のスポーツ合宿の知名度と環境の良さを一層アピールし、そして、交流人口の拡大のために、今年は「スポーツツーリズム」を一つの柱として掲げ、事業の展開と施設の整備を図ってまいりたいと考えています。
 懸案でありますオホーツク流氷館の運営と建て替え問題でありますが、現在の経営状況の改善と合わせて、同時並行的に建て替え議論を進める必要があると考えています。
 今年は基本となる構想について検討を重ね、そのうえで、市民と対話を進め、建て替えに向けて取り組みを行ってまいりたいと思っております。
 まちのにぎわい創出に向けては、川筋の整備を継続的に行っていくとともに、中心市街地の空き店舗対策をはじめとする各種施策を講じながら、対処してまいりたいと考えております。
 現在の排出量で推移しますと、あと4年ほどで満杯となることが予想される、埋立最終処分場の問題ですが、ごみの減量化と資源循環型社会の構築を目指して、ゴミ処分場については、1月31日に「網走市廃棄物減量化等推進懇話会」へ、廃棄物処理施設の建設予定地及び中間処理施設の在り方、分別品目の種類などについて諮問し、現在、ご審議いただいているところであります。
 新年度は、それに関連する予算を計上しご審議をいただくところですが、いずれにしても、住民合意がなにより重要でありますので、現在、網走市を取り巻く状況を住民懇談会など、さまざまな機会を通じてご説明しながら、建設に向けた一歩を踏み出してまいりたいと考えております。
 市民の健康については、市民一人ひとりが健康づくりを自ら実践することを基本に、地域ぐるみで健康なまちづくりを進め、「健康寿命」を延ばすことが重要です。
 このことから、網走市民健康づくりプラン3に基づき、地域で健康づくりの推進役となる人材の育成を含めた「健康増進」、ワクチンで予防できる疾病をなくすための予防接種など、疾病予防を中心とする「地域保健対策」、救急医療体制づくりや自殺予防などに関する「地域医療連携」の3領域における課題解決を重点的に取り組んでまいります。
 地域医療の確保についてでありますが、昨年は斜網地域の救急搬送体制に向けて関係する自治体の連携協議が整い、救急搬送体制を含め、地域医療の充実確保に向けた取り組みができたところであります。
 また、地元の社会医療法人が札幌の社会医療法人と連携協定を結び、今後の地域医療を担う医師の確保に向けた取り組みが行われようとしていることは、心強い限りであり、行政としても社会医療法人と一層のコミュニケーションを図りながら、地域医療の確保に取り組んでまいります。加えて、コンビニ受診の抑制など、市民に対し地域医療の現況について説明を行うとともに、啓発活動を一層強化してまいります。
 介護保険事業につきましても、第5期計画の策定にあたり、高齢者の方が可能な限り住み慣れた地域で生活ができるように、サービス付き高齢者向け住宅や特定施設を含めた高齢者の住まいの多様化と整備を進めてまいりたいと考えています。
 子供たちの日々の安全を守るという観点から、計画的な通学路の整備や、学校の耐震化に向けて事業に着手するとともに、学校の教育環境の充実に向けた取り組みを実施してまいります。
 「第3次行政改革推進計画」の中で市民サービスの向上について述べておりますが、保育所・児童館などの施設の利用時間の延長や社会教育施設の月曜日開館について、取り組んでまいります。
 山積する行政課題の解決に向けて全力を尽くし、市民の皆さんが、健やかに暮らすことのできる、活気に満ちた、健康で安心なまちづくりを着実に進めてまいりたいと思います。
 
 次に、「網走市総合計画」5つのまちづくりの目標に沿って、「豊かなオホーツクに活気みなぎるまち 網走」の実現に向けて、具体的に実施しようとする主な施策について、あらためてご説明いたします。 

4 主要施策

(1)支え合い、安心して暮らせるまち

 第1は、 「支え合い、安心して暮らせるまちづくり」 です。

保健・医療
 保健については、市民の皆さんが健康で安心して暮らせるよう、健康づくりプラン3に基づき、健康づくりを直接的・間接的に支える施策を一体的に進めるための研究を行うとともに、WHO健康都市連合への加盟を目指します。
 また、ワクチンで予防できる疾病(VPD)ゼロ運動の推進や、生活習慣病の予防に向けた、運動の習慣化と食生活の改善を重点的に取り組むとともに、身近な地域で健康づくりに取り組み、意欲を高めるための推進役となる人材を育成します。
 医療については、公的医療機関である網走厚生病院への支援を拡充するとともに、あらたに網走脳神経外科・リハビリテーション病院への支援を行い、小児医療・周産医療・感染症対策等やリハビリテーションの安定的な体制の確保に努めます。
 また、速やかな救急救命が行われる道東ドクターヘリ事業に加入し、後遺症の軽減や救命率の向上を図ります。

地域福祉
 地域福祉については、要介護者など一般避難所での対応が困難な方が、安全で安心な避難生活がおくれるよう、福祉避難所に備品を整備します。
 高齢者福祉については、介護保険事業において、あらたに策定する第5期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画(平成24~26年度)に基づき、増加する被保険者が要支援・要介護に陥らないための介護予防事業の推進と認知症の予防を図るとともに、可能な限り住み慣れた地域で、日常生活を営むことが出来るための介護サービスを提供して行きます。
 障がい福祉については、障がいのある方への外出支援として、市内の福祉施設等の協力によりオムツの交換場所を確保し、社会参加の促進を図ります。
 子育て支援については、あらたに建設した、市内2ヶ所目となる地域子育て支援センターの運営を開始し、育児不安に対する相談や遊びの広場、子育てサークルへの支援などを行い、地域の子育て支援の拡充を図ります。
 また、児童館や保育所の開館・開園時間を延長し子育て環境の充実に取り組みます。

社会福祉
 ひとり親家庭については、親と児童の健康保持及び福祉の増進を図るため医療費の助成を行うとともに、母子家庭の母親の雇用の安定及び就労できる環境づくりを確立するため、
自立支援教育訓練給付金を支給するなどの支援に引き続き取り組んでまいります。
 勤労者福祉については、地域における建築関連技能技術者の人材確保・養成に取り組むとともに、失業者への雇用については、成長分野として期待されている分野の雇用・就労事業を実施します。

(2)快適で調和のとれたまち

 第2は、 「快適で調和のとれたまちづくり」 です。

都市基盤
 市街地の整備については、川筋地域の一体的な整備を目指し、網走川周辺地区の賑わい創出と交流促進のため、モヨロ貝塚ガイダンス施設と一体となった緑地・施設を整備
します。
 また、道路整備については、市道及び生活道路の整備を計画的に進めるとともに、通学路の安全対策を図るため、歩道の新設・改修や防護柵の設置などを行います。
 公共交通については、「地域公共交通総合連携計画」に基づき、公共交通機関の空白地域や不便地域において、バスや乗合タクシーの実証試験運行などを実施し、効率的で利便性のある持続可能な公共交通のあり方についての検討を進めます。

生活安全
 市民の安全対策については、津波災害に備え、津波避難計画を策定するとともに、高台への避難路整備に向けた調査や避難所をはじめ市内各所に海抜の表示板を設置します。
 また、地域福祉会議など関係機関との連携による地域防災訓練を実施するとともに、災害発生に備え、土砂災害ハザードマップの作成や、資機材などの備蓄・整備を図ります。
 危機管理体制の拡充を図るとともに、地域の防災力の向上を目指し、引き続き「地域防災計画」の見直しを図ってまいります。
 消防については、消防ポンプ自動車を更新し、消防設備の充実を図ってまいります。

環境
 自然環境の保護については、ラムサール条約登録湿地となっている濤沸湖における環境学習・保全調査の拠点施設である、「濤沸湖水鳥・湿地センター」の管理運営を担い、
濤沸湖及び周辺域の環境保全と賢明な利用の推進に向けた取り組みを進めます。
 地球温暖化対策については、庁内では市役所地球温暖化対策実行計画等の取り組みを進めるほか、市民や事業者が実践することが出来る取り組みの普及啓発に引き続き取り組み、個人住宅用太陽光発電設備の整備に対する支援も行ってまいります。
 このほか、本年7月に施行される再生可能エネルギー特別措置法に基づく固定価格買取制度を前提とし、民間事業者が能取漁港工業団地内にメガソーラー発電所の建設を
計画しており、年内の運転開始が予定されております。このことで、市民意識の醸成につながることを期待するとともに、今後とも、メガソーラーを含む、再生可能エネルギーの発電施設の誘致に積極的に取り組んでまいります。
 廃棄物処理については、次期のごみ処理施設の整備に向け、一般廃棄物処理施設、資源物処理施設ならびに堆肥化処理施設の調査・基本設計を進めてまいります。
 また、ごみ減量化については、資源物集団回収の推進、生ごみ処理機の普及などに引き続き取り組んでまいります。

生活環境
 公営住宅については、「公営住宅建替・長寿命化計画」に基づき、建て替えが必要と判断されるつくしヶ丘、潮見団地について、具体的な建替基本計画を策定いたします。
 景観対策については、良好な景観の阻害となる建築物等の対策について調査・研究を行います。上水道については、安全で安心な水を安定して各家庭に届けるため、導水管・配水管の布設替などを計画的に行ってまいります。

(3)にぎわいと活力にあふれるまち

 第3は、 「にぎわいと活力にあふれるまちづくり」 です。

農林業
 農業については、経営の安定化を図り、農産物を生産するうえでの安心・安全を確保するために、農協等が実施する土壌分析と残留農薬分析に対する支援を行うとともに、特産品として期待できる農作物の栽培試験等の支援や消費拡大に向けたPR活動などを行ってまいります。
 畜産については、家畜伝染病の発生に備えて、初動対応に必要な資材を備蓄・整備するとともに、「オホーツクあばしり和牛」のブランド化に向け「繁殖雌牛」の計画的な更新を推進し、優良血統の導入を図ってまいります。
 林業については、森林の持つ木材生産と環境保全という公益機能の維持と再生を図るため、長期的な展望にたった計画的な森林整備を引き続き推進してまいります。

水産業
 漁業については、ウニやナマコなどの浅海域漁業資源の漁場造成と資源調査を引き続き行うとともに、ナマコについては増殖事業の実現に向けた種苗生産技術の確立を目指します。
 内水面漁業の対策では網走湖のワカサギ・シジミの人工採卵放流試験などの実施や、能取湖の基幹魚種の資源管理手法の見直し及び新たな増殖手法の開発に取り組みます。
 水産加工及び水産物販売については、地場水産物を活用した新製品等の研究開発を進めるほか、幅広いPRと首都圏などに向けての多様な販売戦略の構築を目指してまいります。

観光
 観光については、イベント支援では、花火大会の魅力をアップするため、内容の充実を図るための助成を行います。
 キャンペーン・PRについては、市民団体が取り組む「ゆるキャラ」の制作についての支援や、芸能プロダクションと連携した観光情報の発信のほか、首都圏の市民ランナーを対象とした市内のジョギングコースを活用した観光商品のモデル事業を実施するとともに、首都圏のスポーツ大会において網走のスポーツ観光をPRする、スポーツ・ツーリズムのプロモーションを行ってまいります。
 外国人観光客誘致については、女満別空港のチャーター便誘致を目的に旅行エージェントに対し費用の助成を行うとともに、中国上海市内の百貨店と連携し観光プロモーションを実施します。
 観光資源の整備においては、大曲湖畔園地では約18ヘクタールにおよぶ日本最大級のヒマワリ畑で一面黄色の大地を創るなど、景観整備、施設の整備を行うほか、市民団体が造成した「あばしりフロックス公園」の施設整備に対する支援を行ってまいります。
 宿泊客の増加対策については、宿泊プランの創出を図るため全国の旅行エージェントに対する助成を行ってまいります。
 広域の取り組みでは、近隣の自治体と協議会を設置し、広域連携による観光バス運行実証試験等を実施いたします。

商工業
 商業について、中心市街地対策では、まちなかのコミュニティの場の設置助成や商店街のリーダー育成に関する取り組みを引き続き実施するとともに、ミニFMやインターネット等を活用した、まちなかイベントの情報発信の手法に関する調査検討を行います。
 新産業の創出では、引き続き各種制度により支援を行うほか、市場開拓・販路拡大については、ラジオ局とタイアップしたイベントにおいて特産品のPRを図るほか、網走の新鮮な食材を札幌市内のホテルにおいて特別メニューで提供する網走フェアを開催し、販路拡大を目指します。
 雇用労働対策については、地域における季節労働者の通年雇用化に向けた取り組みを引き続き実施し、積極的な雇用創出を図ってまいります。

(4)みずから学び、ふれあいを大切にするまち

 第4は、 「みずから学び、ふれあいを大切にするまちづくり です。

学校教育
 学校教育については、新しい学習指導要領が中学校においても完全実施され、未来の子どもたちのために「生きる力」を育む教育活動が展開されます。
 このため、学校の耐震化や学校給食施設の親子化を伴う改修などの安全対策、また、更新が遅れていた小学校パソコンを全ての学校で更新するなど、子どもたちの学習環境の整備に努めるとともに、学力の向上や豊かな人間性を育む教育に取り組んでまいります。学校教育については、「網走市学校教育計画」に基づき、教育内容の充実、学校運営の改善、教育環境の整備に努めてまいります。
 また、基本的生活習慣の確立や、学力及び体力向上の取り組みを進めるほか、個に応じたきめ細かな指導、豊かな人間性を育む教育に取り組んでまいります。

高等教育(大学)
 東京農業大学については、地域の経済活性化を担う「人づくり」に取り組むなど、地域に開かれた高等教育機関として大きな存在であり、当市の地域再生計画に基づき大学が取り組む、人材育成事業『オホーツクものづくり・ビジネス地域創成塾』への支援を行ってまいります。
 また、農大が学生確保対策として実施する「キャンパス見学会」や「地元から入学する学生への学資支援金」などの取り組みに引き続き支援してまいります。

生涯学習・社会教育
 生涯教育・社会教育については、市民が自ら学習することで生活や経済活動を豊かにし、地域づくりへも発展していく契機となるような学びの場の充実を図ってまいります。
 また、社会教育施設の利便性を高めるため、エコーセンター2000(ホールを除く)と総合体育館の現行休館日(月曜日)の一部開館を試行します。

芸術文化・文化財
 芸術文化については、多くの市民が優れた芸術文化に触れ、豊かな人間性を育む芸術文化活動の充実に努めるとともに、美術館・博物館の企画・展示事業や普及活動を実施
してまいります。
 市民文化では、網走市にゆかりのあるアーティストの発表の場を提供し、優れた芸術文化の専門家たちの活動拠点となるような環境づくりを目指します。
 モヨロ貝塚については、ガイダンス施設内部の展示を進め、郷土を代表する古代モヨロ文化を伝える史跡の整備を行ってまいります。
 美術館については、開館40周年を記念した特別展「笠井誠一展」のほか企画展を開催いたします。

スポーツ
 スポーツについては、競技スポーツを目指す市民はもとより、生涯にわたり身体能力に応じて気軽にスポーツに親しみ、健康の維持・増進が効果的に図られる環境整備を行
ってまいります。
 また、スポーツ合宿の誘致については、ラグビー合宿の受入施設を整備するとともに、2019年に日本で開催されるラグビーワールドカップのベースキャンプ地としての誘致活動に引き続き積極的に取り組んでまいります。

交流
 国際交流については、昨年、実施を見合わせたポートアルバーニ市との姉妹都市交流25周年を記念した市民訪問団をあらためて派遣し、交流を深めてまいります。
 また、大韓民国蔚山広域市南区との交流において、「友好パートナーシップ盟約」の締結に向けた取り組みを行い、さらなる交流を推進してまいります。

(5)みんなで知恵を出し、いっしょにつくるまち

 第5は、 「みんなで知恵を出し、いっしょにつくるまちづくり」 です。

地域協働
 地域協働については、まちづくりの主体である市民や地域活動の核である町内会、さまざまな分野で活動している市民活動団体などの多様な組織・団体と共に取り組んでまいります。
 また、各コミュニティセンター等では、地域の特色を生かした活動を支援し地域コミュニティの形成を図るとともに、近年の猛暑に対応し、昨年の市街地に引き続き、郊外地区の集会施設にエアコンを設置し、地域の弱者に対する熱中症対策のための環境整備を行ってまいります。
 広報・広聴分野では、市民との協働のまちづくりを進めていくためには、市民の声をできるだけ多く聞くことと、市政の情報を分かりやすく提供することが大切です。
 このため、広報紙の活用をはじめ、「まちづくりふれあい懇談会」「みんなの市長室」「市長への手紙」等を引き続き行うとともに、ホームページについては、スマートフォンへの対応も図るなど、市民と一緒に考えていくまちづくりを進めてまいります。

行財政・広域連携
 行財政運営の取り組みについては、北海道大学公共政策大学院と連携し、政策選択や成果の検証・分析などを行い、効率的、効果的な施策の取り組みを行ってまいります。
 広域連携については、大空町と形成した定住自立圏において、圏域形成に必要な生活機能の確保を図るための共生ビジョンに基づいた取り組みを進めてまいります。

5 おわりに

 予算全体としては、「歳入規模に見合う歳出規模の構築」を基本とする一方で、市民の健康と安全、観光やにぎわいの創出などの地域活性化対策に配慮し、「健康で安心なまちづくり」の実現に向けた予算編成といたしました。
 今後とも予断を許さない経済情勢と国政の動向を把握しながら、健康な市民、経済、まちの更なる向上を目指し、より一層、的確かつ持続可能な財政運営を心がけてまいりますので、議員各位並びに市民の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

網走市長 水 谷 洋 一

お知らせ

網走市役所 

〒093-8555 北海道網走市南6条東4丁目
電話:0152-44-6111 Fax:0152-43-5404

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