ナビゲーションを飛ばす

網走市ホームページ

豊かなオホーツクに活気みなぎるまち Abashiri City Official Web Site

TOP > 市政情報 > 市政・教育執行方針 > 平成22年度教育行政執行

平成22年度教育行政執行

教育長

はじめに
1.幼稚園教育
2.義務教育
3.高等学校・高等教育
4.生涯学習
5.社会教育
6.家庭教育
7.芸術文化
8.文化財
9.スポーツ
10.国際化対応
おわりに

はじめに

 平成22年第1回定例会の開会にあたり、教育行政の基本的な考え方と、施策の大要について申し上げます。

 我が国では、少子高齢化や核家族化、グローバル化の進展などにより、社会情勢が大きく変化し続けておりますが、特に、近年は厳しい経済環境も加わり、地域社会や家庭環境への影響が懸念されております。

 こうした中、地域社会や家族とのかかわりの中で、ふれあいを大切にしながら、どんな社会情勢の変化にも対応し、豊かで充実した幸福な人生を送ることができるよう、生涯を通じて「自らを成長させていくひと」を育むことが一層重要となってきております。

 このため、本市におきましては、この時代の変化に対応した新しい「網走市総合計画」や、平成20年5月に決定した「網走市の教育目標」の達成に向け、学校教育・社会教育の両分野が有機的に連携し、家庭・学校・地域の連携を強化しながら、全力で「明日(あす)をひらくひと」づくりに取り組んでまいります。

 このうち、学校教育におきましては、平成20年3月に公示された新しい学習指導要領の改訂を受け、新しい教育の流れに対応すべく、平成20年度に「網走市学校教育計画」を策定して、「確かな自信をもち、共に明日をひらく次代を担う網走の子どもたちを育成すること」及び「地域に開かれた、魅力と信頼のある学校となるためのよりよい学校づくりを支援すること」の二つを学校教育推進の中核の柱として、子どもたちの健やかな育成と教育環境の改善を着実に推進してまいります。

 また、社会教育におきましては、芸術文化やスポーツの振興とともに、「第3次網走市社会教育長期計画」に基づき、生活課題の解決や自己実現につながるような市民の学習活動の支援や、学習機会の提供に努めてまいります。

 こうした取り組みにつきましては、平成20年度から実施している教育委員会の活動状況に関する事務点検・評価を通して、諸施策の効果と課題について検証し、その改善を図りつつ、効果的な教育行政を推進してまいります。
 
 この後は、主な項目について申し上げます。

1.幼稚園教育

 第一に、幼稚園教育についてでありますが、

 幼児期は生涯にわたる人間形成の基礎を培う重要な時期であり、幼稚園は教育の基礎づくりのための重要な役割を担っていることから、私立幼稚園に在籍する家庭の経済的負担の軽減を目的に、引き続き幼稚園就園奨励費補助金、教材教具補助金、障がい児教材補助金などの助成をしてまいります。
 特に、本年度におきましては、国の制度改正によって一部の保護者負担が増大することから、幼稚園就園奨励費補助金につきましては、独自の負担軽減措置を講じることといたしました。
 また、幼児期から義務教育への円滑な接続と、幼児と児童の相互交流により互いの成長を促す取り組みに向けた「幼保小連携」の検討を進めてまいります。

2.義務教育

 第二に、義務教育についてでありますが、

 確かな自信をもち、共に明日をひらく子どもを育成するとともに、地域に開かれた、より魅力と信頼のある学校づくりを支援するため、学校と家庭、地域、行政がそれぞれの役割と責任を果たし、連携を深めて諸課題の解決に向けた施策を進めてまいります。

 このうち、教育環境としての学校施設整備につきましては、子どもたちが快適で安心して学べる場づくりのため、緊急性などを勘案しながら現有施設の維持、改善に努めてまいります。
また、校庭の芝生化など、学校周辺の住民にも配慮した取り組みを進めてまいります。

 登下校時の児童生徒の安全確保につきましては、これまで国の制度を活用してスクールガードリーダーを配置してきておりますが、国の財政的支援が変わったものの、各校区における保護者や教職員、地域住民、関係団体等と連携した通学路の安全対策の重要性に鑑み、引き続き、スクールガードリーダーを配置して、子どもの安全確保対策を推進してまいります。

 教育内容につきましては、新しい学習指導要領が既に平成21年度から一部の教科等で前倒しして実施されておりますが、来年度からは小学校で完全実施となり、また、中学校においても平成24年度の完全実施に向けて同様の取り組みがなされております。
こうしたことから、各学校の教育課程の編成・実施状況に合わせた支援を適切に実施できるよう努めてまいります。

 関連して、子どもたちの学力向上についてですが、全国学力・学習状況調査等の結果を活用するなどして、習熟の程度に応じたきめ細かな学習指導を推進することにより、基礎基本の確実な定着を目指してまいります。
 このため、ティームティーチング等による学習指導方法の工夫改善や教材等の整備を更に進めるほか、引き続き「学校教育研究実践校」を指定して、質の高い校内研修を促進し、教職員の指導力の向上に努めてまいります。

 次に、心の教育についてでありますが、社会の変化の中で、子どもたちの規範意識の低下や倫理観、思いやりや慈しみの心の欠如などが指摘されております。
 このため、人格形成の基礎を築く家庭の教育力に意を用いながら、学校においては「道徳の時間」を中心とした全ての教育課程を通じて、豊かな心の醸成に努めてまいります。
 また、「読書は心の栄養」とも言われておりますことから、昨年度、大きく整備が進んだ学校図書の有効活用に努めるとともに、子どもたちの興味関心に配慮した適切な学校図書の更新、充実を更に進めてまいります。

 この他、体力・運動能力につきましては、全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果を活用するなどして、各学校での体力向上のための取り組みを支援するほか、市内の児童がスポーツを通じて交流できる機会の確保などにも努めてまいります。
 また、食育の推進に努め、正しい食習慣や生活習慣を身につけさせるための取り組みを進めるほか、安心・安全な学校給食の提供に努めてまいります。
 生徒指導につきましては、複雑化する社会の中で、インターネットや携帯電話の利用によるトラブルのほか、いじめ・不登校、家庭における児童虐待など、様々な課題が指摘されております。
 このため、各学校における情報モラルその他の指導や、相談・連絡体制の充実を図り、これらの未然防止、早期発見に努めるとともに、関係機関との連携についても配慮してまいります。
 また、学校、子どもたち、保護者からの教育問題や生活等に関する悩み・心配ごとを受け止め、指導助言を行う「スクールカウンセラー」の配置や、「家庭児童・教育相談室」の活用促進、さらには「適応指導教室(クリオネ学級)」での不登校児童生徒の指導や学校復帰の促進に努めてまいります。

 次に、特別支援教育についてでありますが、障害を有する、あるいは、通常学級において学習障害、注意欠陥、多動等により、学習や生活面で特別な配慮を必要とする子どもたちは増加傾向にあります。
このため、特別支援教育に携わる介助員・支援員を従来の15名から18名に増員し、一人ひとりの障害の種類・程度等に応じた特別な配慮の下での教育の支援充実に努めてまいります。

 学校施設の活用につきましては、市民のスポーツ・文化活動の場として、また、学校と地域との連携をより深める観点から、引き続き小中学校のグラウンドや屋内体育館等、学校施設を地域へ開放するとともに、全校に配置している学校評議員の活用や社会教育部との連携による「学校支援地域本部事業」の活用など、地域に開かれ、信頼される学校づくりに努めてまいります。

3.高等学校・高等教育

 第三に、高等学校・高等教育についてでありますが、

 網走南ヶ丘高校定時制課程振興のための助成を引き続き実施していくとともに、東京農業大学生物産業学部の学生による市内小中学校での「教育ボランティア」について、大学や学校支援地域本部とも連携を図りながら拡充に努めてまいります。
 また、奨学資金貸付制度についても、従来同様の運用を図ってまいります。

4.生涯学習

 第四に、生涯学習についてでありますが、

 生涯のいかなる時期からでも、自由に学習機会を創造し、選択して学ぶことができ、その成果を適切に生かすことのできる生涯学習社会の実現に向け、社会教育行政の果たすべき役割は重要であります。
 このため、市民の生涯学習を応援する制度である「あばしりまなび塾」を市民の生活により根ざした制度となるよう、充実した学習機会や学習の成果の適切な評価・活用のあり方等について検討し、再構築してまいります。
また、市民のだれもが安心して利用できる環境整備を図るため、市民の学習活動の拠点であるオホーツク・文化交流センターの1階多目的トイレ内にオストメイト対応設備を整備してまいります。

 図書館につきましては、市民の様々な学習を支援するため、幅広い図書資料の収集や、インターネットを活用した蔵書の公開や予約受付など、市民が利用しやすい環境づくりに努めるほか、図書館内においても、テーマごとの常設展示や特別展示コーナーを設け、多様な視点での図書資料の紹介を行うとともに、「ふるさと学習支援事業」として、市民が「あばしり」を学ぶための地域色のある特別展の開催や、「ふるさとあばしりコーナー」として、現在の網走に関する地域資料の常設展示を行うことなどにより、図書資料の積極的な活用を図ってまいります。
 地方資料につきましては、貴重な地域資料として継続して収集し、整備していくほか、約60年分の地元新聞を保存していることから、これらの資料の永続的な保存を行うための電子化を推進してまいります。

 読書の普及や読書活動の促進につきましては、子どもの読書活動を推進するため、「子ども読書週間」における記念事業の取り組みや読み聞かせ会の開催、学校巡回図書推進事業(クリオネ分庫)の実施など、乳幼児からヤングアダルト世代へのより良い読書環境づくりに努めるとともに、高齢者や障がいのある方々の読書活動においても、福祉コーナーの設置やボランティア団体等との協働による読書機会の充実に努めてまいります。

5.社会教育

 第五に、社会教育についてでありますが、

 市民の生涯各期における学習要望に応え、社会の変化に対応した課題解決への要請などに応えるため、網走市社会教育長期計画に基づいて3ヵ年ごとの重点目標を設定しながら、学習機会の提供や学習環境の整備に努めてまいります。
 特に、本年度は、網走の魅力や価値を発見し、再確認するために、「まなびすと講座」の一つとして、自然景観や歴史的資源を活用するとともに、経済・産業や観光等から学ぶ「あばしり学」を新たに開設してまいります。
 さらに、地域の方々の手で放課後の安心・安全な学習活動を提供する「放課後子ども教室推進事業」の充実や、文部科学省の委託を受け、地域の教育力で学校教育を支援する「学校支援地域本部事業」の推進など、地域全体の協力のもとに子どもたちを守り育てる体制づくりに努めてまいります。
 また、「子ども科学フェスティバル」や、宇宙航空研究開発機構と連携した「子ども・宇宙・未来の会」の全面協力による「宇宙の学校」の開催等により、子どもたちに科学する心を培うとともに、教育目標の一つでもある「あばしりを愛し、自然や文化を大切にするひと」を育てるため、郷土について学ぶ「あばしり学ファンコース」を開設してまいります。

6.家庭教育

 第六に、家庭教育についてでありますが、

 社会の急速な変化により、子どもたちや保護者を取り巻く家庭をめぐる環境も変化していることから、子育てにおける不安の解消と家庭の教育機能向上のために、本年度も「親と子のふれあい教室」「幼児をもつ親の子育て講演会」「家庭教育学級」「家庭教育フォーラム」等、子どもの発達課題に対応した各種事業を、関連機関と連携しながら実施してまいります。

7.芸術文化

 第七に、芸術文化についてでありますが、

 心の豊かさを求める市民の意識やニーズが高まる中で、市民文化の高揚は地域社会に豊かさと潤いをもたらし、創造的な地域づくりの基礎となるものと考えております。
 そのため、市民の誰もが優れた芸術文化に触れることによって、自らも創作活動や文化活動に関わることに充実感を得られるような環境の整備を推進してまいります。
 特に、オホーツク・文化交流センターにおける芸術文化事業につきましては、これまで世代を越えて楽しめる様々なジャンルの舞台芸術の鑑賞事業を開催してまいりましたが、本年度におきましても、事業の企画や実施を市民団体と協働して行うほか、鑑賞、創作、舞台発表、ワークショップなど様々な芸術・文化活動への支援を通じて、芸術文化の振興を図ってまいります。
また、今年度は、2年ぶりに札幌交響楽団による定期演奏会が開催されるほか、オホーツク・文化交流センター開館10年の節目の年を迎えることから、芸術文化事業として、若年層に足を運んでもらうことができる女性10人の金管バンド「ピストルバルブコンサート」を計画しております。

 美術館につきましては、優れた美術作品を鑑賞する機会を提供するため、当市にゆかりのある画家の作品を中心にした収蔵作品を展示するほか、収蔵作品の保全管理を更に充実させてまいります。
また、企画展は、「現代作家シリーズ」として、精巧で大胆な作風で知られる黒蕨 壮(くろわらび そう)さんの木彫り作品展と、「シリーズ北を描く」として、JR北海道の車内紙の表紙を飾り、多くの方に知られる藤倉英幸(ふじくら ひでゆき)さんの貼り絵による作品展を開催してまいります。
 さらに、小中学生のための美術展や、昨年度好評をいただいた市内小中学校等における出張美術館を引き続き実施するほか、市民の自主的な創作活動を支援し、奨励するため、各種講座・教室や作品解説会を開催するなど、美術教育普及活動を推進してまいります。

 博物館につきましては、自らが住む地域について理解し、郷土を語ることのできる博物館として、展示や資料の充実に努めてまいります。
 また、企画展として、平成15年度から平成20年度にかけて実施した史跡「モヨロ貝塚」の発掘調査の成果を公開する「モヨロ貝塚発掘成果展」と、網走の自然をテーマにした「こまば木の広場の自然展」を開催するほか、博物館友の会の協力を得ながら各種講座、見学会、観察会などを開催し、子どもたちや市民の学習機会の充実と教育普及活動を推進してまいります。

8.文化財

 貴重な文化財の保護・管理に努めるとともに、平成12年度から試掘や発掘調査などを実施してきているオホーツク文化の代表的な遺跡、史跡「モヨロ貝塚」の整備に向けて、実施設計を行ってまいります。

9.スポーツ

 第九に、スポーツについてでありますが、

 スポーツに対するニーズは、ゆとり時間の増大や高齢社会の進行に伴い、多様化、高度化しております。
 今や、競技スポーツの振興とともに、市民の一人一人が生涯における様々な段階で、自己の能力や状況に応じて、健康の維持・増進をはじめ豊かにスポーツ文化を享受していくために、多様なスポーツ活動の振興と充実が求められておりますし、スポーツに親しむことは、人生をより豊かにし、活力に満ちた社会を形成する上で欠かすことのできないものであります。
 このため、それぞれの体力や年齢に応じた多様なスポーツや体力増進に取り組むことができるようなスポーツ施設の充実を図るとともに、各種スポーツ教室・いきいき健康体力づくり教室等の開催や健康体力診断事業を実施し、市民の体力向上に努めてまいります。
 また、地域や各スポーツ団体との連携を図りながら指導者への支援を行うとともに、競技スポーツの振興と地域の活性化を目指したスポーツ合宿事業につきましては、関係機関や団体との連携を図りながら、より幅広い誘致活動と定着に努めてまいります。
 さらに、当市において開催が予定されております国内陸上競技長距離のトップアスリートによる「ホクレンディスタンス・チャレンジ網走大会」、「東北海道都市対抗ソフトテニス大会」、「2010秋のレーザー北海道選手権大会」、「国体ボート競技北海道予選会」など、各種スポーツ大会の開催を支援してまいります。

10.国際化対応

 最後に、国際化対応についてでありますが、

 幼児や小学生などが早い時期から外国語や外国の文化・風習などに慣れ親しむ環境づくりとして、国際理解のための体験学習や英会話指導員の配置を引き続き実施してまいります。

おわりに

 以上、平成22年度における教育行政推進にあたっての、教育施策の概要について申し上げました。
 教育委員会といたしましては、今後も、心ふれあう教育活動を推進し、市民の皆様が生涯にわたって「明日(あす)をひらくひと」をめざして意欲的に活動・生活していくことができるよう、本市教育に携わるすべての職員が自らの職務に対する研鑽を重ねるとともに、学校・家庭・地域社会との連携を大切にしながら、本市教育がより一層、充実発展するよう全力を尽くしてまいりますので、議員各位並びに市民の皆様のご理解とご協力を心からお願い申し上げます。

お知らせ

網走市役所 

〒093-8555 北海道網走市南6条東4丁目
電話:0152-44-6111 Fax:0152-43-5404

■網走市ホームページについて
Copyright © 2010 Abashiri City All Rights Reserved.